画像:時事時事通信フォト
新型コロナウィルスの爆発的な感染の広がりとともに、今年に入って耳にするようになった不織布マスクを絶対とする「不織布マスク警察」。
メディアの報道によって街中には不織布マスクを着用する人が増加したほか、不織布マスクの上に他種のマスクを着用する二重マスク着用者が増加する光景が多くなりました。
するとその中で、5日の「とくダネ!」(フジテレビ系)がマスクの新な問題点を指摘する映像が。
「テレビで流す映像なのか」と新しいマスク警察が誕生する可能性に視聴者から悲鳴が上がっています。
「とくダネ!」、不織布マスクの着用方法を紹介
5日、新型コロナウィルスの新規感染者急増に伴って着用の意識が高まった不織布マスクの正しい着用の仕方を「とくダネ!」(フジテレビ系)が特集。
東京都内の街中で正しい着用の仕方を指導にあたる映像を放送しました。
昨年11月から全国各地で急増した新型コロナの新規感染者。
特に東京都内では連日のように新規感染者が1000人を超え、一時はおよそ2500人までその数字が跳ね上がりました。
全国11都府県に緊急事態宣言も再発令され緊張が高まる事態になりましたが、感染者の増加に伴って感染予防に優れている不織布マスクに脚光があたるようになり、各メディアでもその効能を放送。
不織布マスク着用を義務付ける商業施設も出現しました。
ただ、不織布マスク注目の裏でそれを絶対視する「不織布マスク警察」が出現、全国で他種マスクを着用する人が嫌がらせ行為を受ける事態が多発することに。
この日、「とくダネ!」は不織布マスクを正しい方法で着用しなければ効果が得られないという事実を指摘。
東京都内の商店街へマスク開発に携わった専門家とともに赴くと、マスクのサイズが合っていない女性に「横の穴が気になる」と呼びとめたほか、理髪店に入り従業員のマスク着用が「気になる」と注意を促しました。
その後スタジオでワイヤーを鼻にフィットさせるなど正しい不織布マスクの着用方法を講習。
番組コメンテーターのメイプル超合金・カズレーザーさんも「まさか1年経って正しいマスクの話になるとは思わなかった」と苦笑を漏らしましたが、専門家は「人様にうつさないという意味ではいかなるマスクでも効果がある」、「隙間が開いて漏れると言うのは自分を守る方のお話。フィッティングが重要になる」と強調をしていました。
「とくダネ!」の放送で『隙間マスク警察』誕生の恐れ?
依然として続く新型コロナウィルスの感染者増加の中で、注目を集める不織布マスクの着用の仕方を特集した5日の「とくダネ!」。
しかし街中でマスクの着用の仕方を指導する映像に、番組を観ていた視聴者は騒然。
「テレビ自ら警察行為をしてどうするの?」
「隙間マスク警察?マスクフィット警察?が現れる予感…」
「なんなんだこのアホ企画…マスコミの質がどんどん下がっていくな」
「もう粗さがしはやめてくれ。そこまでマスクにこだわるならガスマスクでも支給すればいいよ」
「いい加減にしてくれ!もうこれ以上煽るのはやめてくれよ…」
「マスク警察や自粛警察を生み出したのはマスコミ。また不安をあおるなんて、責任は大きいよ?」
などと批判が殺到しました。
「昨年、新型コロナが蔓延した時期に県をまたいだ往来自粛など不安を増幅させる報道をしたことによって過剰に反応する『自粛警察が誕生した』とメディアの責任を追及する声は存在します。不織布マスク警察もメディアが不織布マスクの効能が高いことを伝え続けた結果だという意見もありますし…今回の放送内容によって新たな○○警察の誕生を恐れる声が挙がるのは当然なのではないでしょうか」(芸能ライター)
これまでもいくつもの自治警察を生み出してきた報道各社。
放送後、「隙間警察」なるものが出現した場合、どのような責任を取るつもりなのでしょうか。
(文:有馬翔平)