画像は桃太郎海苔さん提供
先月27日、とあるTwitterユーザーが投稿した「海苔業者」にまつわるツイートが注目を集めました。
「海苔業界の人を信頼している」という趣旨のツイートだったのですが、取材をしてその真意を確かめてみました。
「海苔業界の人は信頼してる」、とあるTwitterでの投稿が話題に
1月27日、天文学を研究しているというハヤシさん(@hayashi_lanturn)がTwitter上で以下のような投稿をしました。
小学生の頃給食で味付け海苔が出てくるたび「海苔ってどうやって作るんだ…?」という疑問が募って、下校途中に海苔の工場に単身乗り込み事務のねーちゃんを質問責めにしてたら社長らしき人が出てきて、工場内を案内してもらいながら丁寧に海苔の作り方教えてもらった時から海苔業界の人は信頼してる。
— ハヤシ|今クラpart60投稿 (@hayashi_lanturn) January 27, 2021
Quick Timez編集部でハヤシさんにお話を伺ったところ、これは20年以上前の出来事で、当該の海苔工場が大分県大分市にある「株式会社 桃太郎海苔」さんであるとの回答を受けました。
そこで編集部では「株式会社 桃太郎海苔」さんに直接取材を行い、お話を伺いました。
まず、桃太郎海苔さんで取材に応じた方によれば「Twitterにてご反響が寄せられているというご投稿に弊社が関わっていることに社員一同驚きとともに嬉しく思っております。」とのこと。
しかしながら現在、当時ハヤシさんに対応をした方はおらず、現会長の姫野清高さんによれば、対応にあたったのは当時の会長で創業者の姫野陸喜さん(故人)の可能性があるそうです。
以下、当編集部の質問に対する回答です。
Quick Timez編集部:なぜこのような対応をとったのでしょうか?
桃太郎海苔 担当者さん:弊社の立地する大分県大分市大在という地区は、古くは海苔の一大生産地であり海苔と関わりの深い地域です。
その海苔の養殖場も現在は埋め立てによりなくなってしまっています。
そんな中で小学生が海苔に興味を持って弊社を訪ねてきてくれたことを嬉しく思い、少しでも海苔について知ってほしいとの思いで対応したんではないかとのことです。
Quick Timez編集部:普段、工場見学は出来るのでしょうか?
桃太郎海苔 担当者さん:弊社ではO-157の流行時以降、衛生面の観点より、現在残念ながら工場見学はいたしておりません。
今はコロナの影響も無視できませんが、今後はそういった状況下においても社会科見学などに対応できる工場へと変化していかなければと考えております。
Quick Timez編集部:今後、このように小学生がアポ無しで訪れた際も同様の対応をするのでしょうか?
桃太郎海苔 担当者さん:弊社といたしましては、現在も創業者の意思を継ぎ地域に根ざした会社でありたいと社員一同思っております。
今後も20年前と同じように一人の小学生の素朴な疑問にも海苔の美味しさや、魅力を伝えていきたいと思っております。
豊富な商品のラインナップ!桃太郎海苔の海苔づくへのこだわり
桃太郎海苔さんは、1948年に創業を開始した70年以上の歴史のある老舗です。
古くから、海苔の生産地として有名な大分県大分市大在地区で、こだわりの海苔づくりを通して地域社会に貢献をしている会社です。
当時小学生だったハヤシさんが単身で乗り込んだ際にも丁寧にご対応をされているあたり、海苔業界に興味を持ってほしいという先代の強い気持ちと、海苔づくりへのこだわりが表れていることと思います。
そんな桃太郎海苔さんは、家庭用から贈答用まで幅広い商品を展開。
大分県の特産にちなんだ、「かぼす海苔」という商品も発売しています。(※商品ラインナップ及びオンラインショップはこちらから。)
ぜひお手元にとって、味はもちろんこと、その海苔づくりへの思いも体験してみてはいかがでしょう。
(文:服部慎一)
▼桃太郎海苔さんの情報
社名:株式会社 桃太郎海苔
所在地:大分県大分市大字角子原900番地