17日に放送された「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系列)。
同番組に出演したタレント・堀ちえみさんが、昨年手術を受けた舌ガンの、経緯を赤裸々に語りました。
体内の他部位にまで転移が進み、ステージ4になった舌ガン。
その始まりは、医者の誤診が原因だったようです。
堀ちえみ、舌ガンの誤診を語る!「大きな病院に行っておけば…」と後悔
17日夜に放送された「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系列)。
これまで数々の病症を紹介し、視聴者の健康を手助けしてきた同番組ですが、この日最終回を迎え、放送16年の歴史に幕を降ろしました。
その最後に登場したのが、タレント・堀ちえみさん。
堀さんは一昨年、舌ガンを患っていることを公表、舌からリンパなどにも転移している「ステージ4」の状態であることも明らかにして、手術を受けました。
手術は無事成功、そして今年1月初旬に放送された「徹子の部屋」(テレビ朝日系列)で、堀さんは芸能活動復帰を果たします。
そんな堀さんは、「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で舌ガンになり、手術を受けるまでの経緯を赤裸々に語りました。
始まりは2018年。
口の中に「ピリッ」とした痛みを感じた堀さん、口の中の様子を確認すると、舌に口内炎のようなものができていました。
しかし、堀さんは「口内炎だろう」と思い込み、放置してしまいました。
結果、1ヶ月経過しても口内炎のようなものは治らず、それどころか大きくなる一方。
心配になった堀さんは、かかりつけの歯科医師に相談しました。
この時に、「悪性の疑い」と診断されれば良かったものの、歯科医師は「悪性のものじゃないから大丈夫」と誤診してしまったのです。
診断結果に安心してしまった堀さん、数ヶ月病院にかかることはありませんでしたが、激痛が収まらないことで口腔外科を受診し、舌ガンだと判明したのです。
「もっと早く専門の病院を受診していれば良かった」と、歯科医に行ってしまったことを後悔している堀さん。
「歯科医師の責任じゃん。誤診したんでしょう?」
「せめてセカンドオピニオンを勧めていれば……」
と、番組を観た視聴者からは、誤診を起こした歯科医師に批判が相次いでいました。
堀ちえみだけではない!誤診された芸能人!
誤診を受けたことが、舌ガンの悪化に繋がってしまった堀ちえみさん。
芸能界には他にも、誤診を受けた人が存在します。
俳優・今井雅之さんも誤診を受けた1人です。
お腹の調子が良くなかった今井さん、都内の総合病院に診察を受けにいきましたが、「腸の風邪」だと診断されます。
しかし、調子が良くならないことが気になった今井さんは、その後何度も受診しますが、その度に「腸の風邪」とあしらわれたそう。
そこで、兵庫の病院で診察を受けたところ大腸ガン、しかも施しようがないほど悪化していました。
病院を巡り、横浜の専門医の元で手術を受けることができ、今井さんは一命を取り留めました。
しかし翌年、闘病の末、帰らぬ人に。
また、日本テレビのアナウンサーだった小林麻央さんも誤診からガンを見逃してしまった1人。
歌舞伎俳優・市川海老蔵さんと結婚し、2児の子供の母親でもありましたが、乳がんを患い2017年に亡くなりました。
その小林さんの闘病の始まりも、誤診から。
人間ドックで乳がんの可能性を指摘された小林さんは、都内の病院を受診。
しかしこの時、乳ガンとは診断されず、病名が明らかになったのはそれから8ヶ月のことでした。
身近な出来事である誤診。
医師も人間であるゆえ、ヒューマンエラーを起こす可能性はゼロではありません。
誤診から逃れるには、セカンドオピニオンを受けるなど、自分自身の思い込みを防ぐことがたいせつなのでしょう。
(文:有馬翔平)