文:有馬翔平

『ワールド極限ミステリー』催眠犬の企画はヤラセ?視聴者からは批判殺到も…なぜ許される?

19日に放送された「ワールド極限ミステリー」(TBS系列)。

UFO、UMA、超能力といった世界中の超常現象を紹介する同番組。

しかし、放送の中で紹介された催眠術をかける犬が紹介されると、「ヤラセだ」と視聴者から批判が殺到しました。

一体、何が「ヤラセ」だと視聴者は感じたのでしょうか。

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「ワールド極限ミステリー」に「ヤラセ」疑惑!視聴者「見てわかる…」

19日夜に放送された「ワールド極限ミステリー」(TBS系列)。

世界中で起こった不思議な現象を紹介する同番組。

この日も、UFOやUMA、心霊現象が公開されましたが、その中でも一際視聴者の注目を集めたのは、「催眠犬」でした。

イギリス全土でも話題になったという催眠犬。

その犬を取材するため、お笑いコンビ・銀シャリの鰻和弘さんと、橋本直さんが渡英しました。

早速、噂の催眠犬と対面する2人、しかし催眠犬はどこにでもいる小型犬でした。

では、どのように催眠術をかけるのか。

イングリッシュパブで、催眠犬の能力は発揮されました。

飼い主の膝の上にいる催眠犬の前に、人を立たせて、催眠犬の目を見つめさせます。

すると不思議なことに、催眠犬の目を見た人が次々と倒れて、その場で寝てしまったのです。

「寝たやん……」と、目の前の信じられない光景に声を漏らす銀シャリの2人。

そして、鰻さんが催眠術にかかるのか、身をもって体験してみることに。

「怖いわ……」と、初め怯えた様子の鰻さんでしたが、催眠犬の目を見つめること数分、その場に倒れ込んで寝てしまいました。

鰻さんも合わせて合計5人を眠らせた催眠犬。

これが本当のことだとすれば、どれだけすごいことでしょうか。

しかし、放送を観ていた視聴者からは、

「ヤラセじゃん!」

「なんでこんなの放送するの?」

「ヤラセだって、見てわかるよ……」

と、ネット上で批判が殺到する事態に。

視聴者が「ヤラセ」だと指摘するのには根拠がありました。

それは放送中、鰻さんが催眠術にかかった時。

鰻さんは倒れ込む時に、既に倒れていた地元の人に覆いかぶさるように倒れました。

ただ、鰻さんが倒れた瞬間、鰻さんに覆いかぶされた人が頭を持ち上げて起きたのです。

しかし、起きた人は、次に映ると何事もなかったかのように再び眠っていました。

この様子に気づいた視聴者が「不自然だ」と感じ、「ヤラセ」と指摘を始めたのがきっかけでした。

 

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「ワールド極限ミステリー」の「ヤラセ」、なぜ許されるのか?

視聴者から、「ヤラセ」だと批判が殺到している「ワールド極限ミステリー」。

同番組を放送したTBSは昨年、「クレイジージャーニー」、「消えた天才」の2つの人気番組を「ヤラセ」があったとして打ち切りにしたばかり。

しかし、同番組のように「ヤラセ」行為が色濃く疑われているにもかかわらず、放送が継続されていることに、「どういう違いがあるのか」と、打ち切りにする理由、打ち切りにしない理由を気にする人もいます。

では、なぜ同番組は打ち切りにならないのでしょうか。

それはおそらく、扱っている内容が「ミステリー」だから、ということが強いと思われます。

ミステリー、訳せば「神秘」「怪奇」「不思議」という意味の言葉。

だからこそ、催眠犬のように真偽の疑わしい物であっても、それを紹介するだけで番組の主旨からは逸れることがないというスタンスなのでしょう。

ただ、19日の放送は、「不思議」も「神秘」も微塵も感じさせないものでした。

「ミステリー」の品格を落しただけの内容に、ガッカリ感が否めません。

(文:有馬翔平)