27日に放送された「ニンゲン観察バラエティ『モニタリング』」(TBS系列)。
同番組が、札幌で毎年開催されている「札幌雪祭り」で、取材を行いました。
しかし、ネット上ではその様子が「不謹慎」と、批判が殺到して炎上状態に。
一体、何が「不謹慎」だったのでしょうか。
「モニタリング」が、札幌雪まつりで取材敢行!コロナウイルスの感染場所近くで…
27日夜に放送された「ニンゲン観察バラエティ『モニタリング』」(TBS系列)。
この日、同番組が放送したのは物々交換をした結果、何になるか調査する「わらしべ長者」企画。
わらしべ長者企画を実行した場所は、北海道・札幌、その札幌でも全国だけでなく世界中から、観光客が来場する「札幌雪まつり」でした。
企画は長机の上に、風呂桶を置いて観察スタート。
最終的に、24回の交換を繰り返して100円のネックウォーマーに変化しました。
しかし、この様子を視ていた視聴者から、
「札幌雪まつりって、感染者出たよな」
「不謹慎すぎ!」
「よくこのタイミングで放送できたな」
と、ネット上で批判が噴出して、炎上状態に。
視聴者が指摘しているのは、もちろん新型コロナウィルスの話。
今月21日には、札幌雪まつりでのスタッフであった男性の感染が確認され、今回取材が行われた場所から目と鼻の先で、男性は稼働していました。
「モニタリング」が放送を中止しなかった理由!「VS嵐」はテロップで…
現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルス。
国内でも、日に日に感染者が増加し、死者も出ています。
各大手企業は在宅勤務や時差出勤などの対応を取り、さらに27日には内閣から全国の公立校へ「休校」を要請するなど、全国的な混乱が。
芸能界でも、各タレントのイベントが続々と中止、または延期になるなどして打撃を受けている中で放送された、新型コロナウィルスの感染を心配させる今回の放送。
なぜ、TBSはこの放送を続行したのでしょうか。
同日に放送された「VS嵐」(フジテレビ系列)でも、新型コロナウィルスの影響で、公演中止が決定した舞台の告知が流れましたが、「VS嵐」はテロップで「※公演は中止になりました」と後付けしています。
「VS嵐」と比較すると、「モニタリング」は放送された時間も長いため、別の企画と差し替えることができなかったのでしょう。
ただ、そうであれば「モニタリング」も、撮影期間や場所の詳細をテロップで流すという対応もできたはず。
配慮の欠けた内容に、視聴者の中には、「新型コロナウィルスの影響で視聴率上げようとしてるんじゃ?」と勘ぐる人もいました。
TBSがどういう意図であったにせよ、配慮が欠けていたことは間違いありません。
(文:有馬翔平)