1月9日頃、インスタグラムのストーリー機能を通じて明らかとなり、炎上したはま寿司でのわさび動画。
回転寿司チェーン店における、客による迷惑行為は後を立たず、くら寿司でも動画もSNSでは拡散されています。
くら寿司でレーンに戻した迷惑客は既に特定されている様子で、はま寿司の客もインスタなどが特定されているようです。
くら寿司、迷惑客に対して「警察に相談し厳正に対処する」
25日、回転寿司チェーン店「くら寿司」がSNS上で話題となっている迷惑客をめぐり「警察に相談し厳正に対処をする」との意向を示していることが明らかとなりました。
問題となっている動画はおよそ4年ほど前に撮影されたというもので、現在Twitterなどを中心に拡散。
動画内に映っているのは複数の若い男性客(おそらく4人組と思われる)で、そのうちの1人はサッカーのヘディングの要領で皿を回収ボックスへと入れるなどの行為に及んでおり、撮影者の隣に座っている客は、自身が食べていた寿司を再びレーンに戻すといった迷惑行為に及んでいるのす。
「抗菌寿司カバー」と呼ばれる、丸いカバーが施されている「くら寿司」。
そのカバーをものともせずにレーンに戻し、客たちは楽しそうにゲラゲラ笑っているところで動画は終了します。
Twitterで動画が拡散されたことがきっかけによりくら寿司も状況を把握したということで、「決して許される行為ではありません。現時点では、警察にも相談して厳正に対応することを社内で決定しています」などと、4年前の動画ではあるものの厳正に対処をすることを示唆していました。
くら寿司、動画の迷惑客が特定される
4年前といえば、日本では新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスク着用の習慣が根付いておらず、拡散されているくら寿司の動画でも、迷惑客の動画に関してはマスクをしていない素顔が移しし出されています。
そのため、動画の内容から既に迷惑客はネット上では特定されており、個人名や学校名、くら寿司の利用店舗なども明かされていました。
こうした特定される行為というのは、ネット上では「ネット私刑」と呼ばれており、デジタルタトゥーとして今後、未来永劫ネットに残り続けるもの。
もちろん迷惑行為が許されるはずもなく、厳正なる対処が施されるのは然るべきだとは思いますが、一般人による特定や晒し行為といった「ネット私刑」はまた別問題でしょう。
Tik Tokやインスタグラムのストーリーズなど、24時間で消える短い動画などが主流となっている昨今では、気軽にSNS上で動画をシェアできる反面、こうした迷惑行為が明るみになりやすく、拡散・炎上するのもしばしばです。
「仲間内のノリ」で行為に及んだ場合がおそらく大変を占め、ほとんどの場合が拡散し炎上したのちにことの重大さを理解し後悔します。
他人や企業に迷惑をかけない形で「仲間内のノリ」を行うことはできないのでしょうか。
くら寿司に続き、はま寿司の迷惑客のインスタなども特定されている
昨今、回転寿司チェーン店をめぐっては客による迷惑行為が横行しています。
今年1月7日頃、インスタグラムのストーリーズには「おいしそうだったのでたべちゃいました。#人の注文 #はま寿司」というキャプションと共に、若い男性客がレーンに流れきた他人の寿司と思しき寿司を一貫食べるという動画が拡散。
その際、若い男性客は「シーッ!」と、人差し指で唇を抑え静かにするようなジェスチャーを行なっています。
また、1月9日頃には「他人握りわさび乗せ」というキャプションのもと、レーンに流れてきた誰かが注文をした寿司にわさびを乗せるという動画がインスタグラムのストーリーズに投稿され、これがTwitterに転載され炎上しました。
2つの動画とも「はま寿司」での動画であり、迷惑をかけた若い男性客は店舗に謝罪。
しかし、「はま寿司」を運営するゼンショーホールディングス側は「到底許されるべき問題ではない」として、警察当局に対して被害届を提出する予定であることを明らかにしています。
一方、はま寿司の場合もくら寿司同様に、インスタグラムのアカウント名がはっきりと映った状態でネット上に拡散されており、結果的に特定される形に。
こちらも、学校名や居住地などの情報も拡散されるなどの二次被害が発生しています。
昨今では、「カレーハウス CoCo 壱番屋」でのアルバイト従業員が起こした下劣な行為が炎上するなど、バイトテロと呼ばれる動画も拡散。
従業員側の接客や勤務態度が問題視されてきました。
詳しくはこちら→CoCo 壱(ココイチ)のバイトテロ、犯人の名前が特定されLINEが流出…店舗名も暴露される事態に
しかしながら、今回の「はま寿司」や「くら寿司」の場合は客側による迷惑行為。
スマホやSNSが普及する前であれば、見過ごされたもしくは発覚されていないような行為も、簡単に発見できるというのは悪いことではなく、今後SNSの拡散能力が迷惑行為の抑止力に少しでも繋がるのであれば、店舗側としても嬉しいことでしょう。
一体いつになれば、こういった迷惑行為はなくなるのでしょうか。
(文:服部慎一)