画像:時事
・12月2日に俳優の渡辺徹さんが逝去したとの訃報が入りました。
・死因は敗血症とのことですが、享年61歳とまだまだ若かったことら悲しみが広がっています。
渡辺徹さん、死因は敗血症…突然の訃報に悲しみ広がる
11月28日午後9時1分、敗血症のためこの世を去っていたことが報じられた俳優の渡辺徹さん。
敗血症とは、何らかの感染症の結果、免疫反応などの制御ができなくなり、種々の臓器障害に至るものだそうで、回復することがなかったようです。
渡辺さんは茨城県出身で、高校卒業後、「新劇の東大」とも評されている文学座の研究所に合格、二十歳で人気テレビドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系列)内で、通称・ラガーの刑事役でデビュー。
子どもの頃は肥満児で、上述のドラマに出演していた際は絞り込んでいたものの、降板後は最終的に130kg前後にまで体重が増え、役者から司会・タレントとしての活動にシフトするように。
妻で女優の榊原郁恵さんに隠れてマヨネーズを大量摂取するなど、若い頃は1日6,000kcalを摂取するのも当たり前の大食漢だったことが影響し、30歳で急性糖尿病を発症します。
榊原さんの健康管理が功を奏しダイエットに成功したこともありますが、急激なダイエットやリバウンドを何度も繰り返していた渡辺さん。
糖尿病を起因とする慢性腎不全のため、週3回の人工透析を受けていた他、2012年には虚血性心疾患であることが判明し、当時出演予定だった舞台等は全て降板し手術に踏み切るなど、健康面では不安を持ち合わせていたようです。
しかしながら、年齢が61歳とまだまだ働き盛りの年齢であることから、ネットには
《闘い切れるだけ体力が持たなかったのかな。悲しい》
《本当にショックです》
《まだ信じられない思いの方が強い》
《まだまだお若いのに》
など、信じられないという書き込みが殺到しました。
死が2人を分かつまで続いたおしどり夫婦ぶり
今回、突然の訃報がネットニュースに駆け巡りましたが、渡辺さんは、榊原さんと25歳の時に結婚し、今年は結婚35周年を迎えた記念の年。
夫妻のおしどりぶりは有名で、夫婦共演をしたこともあれば、渡辺さんも榊原さんもそれぞれが出演したバラエティ番組では必ず夫婦のエピソードを披露していたほど。
2日に放送された『春風亭一之輔あなたとハッピー!Part3』(ニッポン放送)でパートナーを務めている同局アナウンサーの増山さやかさんは、渡辺さんの訃報を伝え「郁恵さんもね、この番組でもコーナー持ってますし」とコメントし、パーソナリティの春風亭一之輔さんからも「お辛いでしょうね」と発せられるなど、関係者にも大きな衝撃をもって報じられています。
榊原さんは、父親を早くに亡くしていることもあり、過去に出演したトーク番組で「(夫である渡辺さんには)健康でいて欲しい」という気持ちが強かったと明かし、健康面では人一倍神経を使っていた様子。
渡辺さんは、そんな榊原さんに対して、近しい身内を早くに亡くした死生観ゆえ、大きな喧嘩をしても少し時間が経てばそっとお茶を入れて歩み寄るそぶりを見せてくれることに心から感謝していたエピソードを明かすなど、その円満ぶりに憧れた視聴者らは多かったのではないでしょうか。
晩年はほっそりとした姿だったものの、優しい顔つきと話し方に安心感を覚え幅広い世代に愛されていた渡辺さん。
61歳というあまりにも若い突然届いたご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
(文:Quick Timez編集部)