独特の雰囲気と独自の切り口でネタを展開する、今注目のお笑いコンビ・サスペンダーズ(マセキ芸能社所属)。
当編集部では、サスペンダーズのお2人に、お笑いを始めたきっかけやコンビとしての将来像などを独占でインタビューして参りました。
インタビュー記事は前編と後編に分かれており、後編はこちらからご覧頂けます。
サスペンダーズ依藤「三四郎さんの存在は大きい」マセキ芸能社へ入った理由を明かす
ーーまず、お2人がお笑い芸人を目指したキッカケをお伺いできればと思うのですが。
古川さん:僕は学生時代、友達がいなくて本当に暗い生活を送っていて、そんな中でお笑い番組を見始めて、唯一の楽しみだったというか。
そこからいつか、今の人生が暗い分、芸人になったら楽しい生活が送れるのかなと思って、お笑いに対する憧れもあって、人生を明るくしていきたいという気持ちがどんどん強くなっていって…という感じですね。
ーー何か特定の番組だったり芸人さんに憧れて、衝撃を受けたみたいなのは?
古川さん:やっぱり当時「M-1グランプリ」とか「キングオブコント」とかも始まって、そういうネタ番組とか観ていたりして。
あとは、松本人志さん、ビートたけしさん、千原ジュニアさんとか、暗さみたいなものを笑いに昇華してるような人に対する憧れは強かったですね。
ーー依藤さんは目指したキッカケなどはありますか?
依藤さん:そうですね、僕は楽しい学生生活を送ってたんですけど(笑)。
でも、やっぱりお笑い番組とかを観てて、すっごい楽しそうで、それでお金をたくさんもらってるんだっていうのを知って…。
「こんな最高な職業ないな~」、「こんな楽しそうにしてて仲良い人たちとキャッキャやってお金もらえたら最高だな~」っていうのが、一番最初に芸人になりたいなと思ったキッカケですね。
ーー学生時代に文化祭でネタをやるなど、芸人さんみたいな活動をした経験は?
依藤さん:ちょっとだけやりたいなと思ったんですけど、やり方も分からず、大学入ってからかなぁって感じでしたね。
古川さん:僕もやっぱり全く何もなくて、本当に目立つっていう事がなくて…。
ずっと隅っこにいたので、なんなら文化祭で漫才をやってたりするちょっとクラスで目立つタイプの人たちを、すごい斜に構えた目で見てたというか(笑)。
その人たちがアンタッチャブルさんの漫才を真似してやってて、それでウケてたので、なんかそれに対する嫌悪感とか憎悪みたいなのは、当時抱いてましたね。
ーーなるほど。そしてお2人は早稲田の寄席研究会に入られて。最初からコンビを組まれていたのですか?
依藤さん:僕はまた別の人と漫才をやってて古川はピンでやってて…学生時代1回も一緒にやってないかな…?
古川さん:4人組で、正式なコンビとは別のとユニットみたいな形でやってみたりしたことはあったんですけど。
大学時代通しては、依藤は高校時代の同級生と漫才コンビを組んで活動してて、僕は4年間ピンでコントで活動してて、そこでコンビでやるってことはなかったですね。
依藤さん:もう一個、早稲田に「LUDO(ルード)」ていうサークルがあって、当時僕らが入ったときはギリギリ「寄席演芸研究会」の方が大きかった気がするんですよね。
なんとなく名前がかっこいいなって思って、「お笑い工房LUDO」っていうのと「寄席演芸研究会」っていうのがあって、「寄席演芸研究会」の方がかっこいいなって思って。
新歓ライブ観に行って面白かったんで、良いなと思って入りました。
古川さん:そうですね、割と「LUDO」がチャラいイメージがあって、どっちかというと大学生っぽい感じの。
依藤さん:船借りて海行って、BBQやりましょうみたいな空気感が結構あって。
古川さん:寄席研は、ジメっとした感じの閉鎖的というか内向的な人達がいるサークルだったので結果的に僕もそっちに…。
ーー大学お笑いのシーンでトップを目指そう等はありましたか?
古川さん:僕らが相当閉鎖的なサークルで、夏に大学お笑いの大きな大会があって、みんなは横で繋がってそこで盛り上がり始めていったんですけど…。
僕らのサークルの一大イベントで「演芸ツアー」という、夏休みにみんなで車を借りて病院を回って公演をしていくみたいな。
それが大会と被ってしまったので僕らはそこも出ることなく、割と他のサークルとの繋がりっていうのは無い閉鎖的なサークルでしたね。
ーーマセキ芸能社さんに入られたキッカケについて教えて下さい
依藤さん:プロになりたいなと各々思ってて、古川を1回誘ったんですけど、「今までピンでやってきたし、世界観を大事にしたいんだ」みたいなことを言われて…。
まぁしょうがないかと思って、金銭面で養成所行くとかは僕は考えてなくてフラフラしていたので…。
そしたら古川が、マセキのオーディションをピンで3回くらい受けて、全部すごいスベって、その後俺のとこに来て「やっぱり組みたい」って言って(笑)。
あと、当時は大好きな三四郎さんとかが売れかけてる時期で、これは良い事務所なんだろうなみたいな感じで。
三四郎さんの存在は、かなり大きかったかもしれないです。
古川さん:結構ライブシーンで、三四郎さんとかその世代の方たちが活躍してるイメージが強くて、少数精鋭みたいな感じが、すごくかっこよく映ってて。
お互い養成所に通いたい気持ちもなかったので、養成所なしでオーディションから入れるマセキをそのまま受け続けてって感じですね。
ーーネタ作りのこだわりなどはありますか?
依藤さん:作り方で言ったら2人で話して作るという感じなんですけど。
なるべく素に近いというか、演技もしやすいようなので出来たらなと思ってますね、素に近いキャラクターというか。
古川さん:僕が結構自意識過剰だったり、日常において些細な不幸とかを課題に感じてしまったりしてテンパることが多かったりするので、そういう実体験とかをネタに落とし込むみたいな形で作ってる感じですね。
ーー実体験に基づいたネタが結構リアリティあるじゃないですか?
依藤さん:そうですね、どっちも共感して欲しいというか、めちゃくちゃな人間じゃなくてやれたらなぁっていうのは結構ありますね。
どっちも正義というか、どっちかが異常じゃない形だったら良いのかなっていうのは思いますね。
古川さん:コンビでいるときに僕がテンパっりした状況とかから着想を得て、ちょっとネタにしてみようかみたいな事もあります。
あとは、こういう状況だったら自分が嫌だなとか、依藤がどんだけ僕を困らせられるかとか…
依藤さん:そうですね、僕がそんなに変な人じゃないんだけど、どんどん困ってくみたいな形にできたら割と理想形かなというのは、今のところなんとなくあります。
▼サスペンダーズのプロフィール
名前(左):古川 彰悟(ふるかわ しょうご)
生年月日:1990年4月26日
血液型:A型
出身地:神奈川県横浜市
学歴:早稲田大学政経学部経済学科卒業
趣味:ギャング映画鑑賞、銭湯めぐり、散歩、ジャグラー(スロット)、一人酒
特技:アーチェリー(県大会新人戦入賞)、バドミントン、ギター、セグウェイ、穀物酢を無表情で飲む
名前(右):依藤 たかゆき(いとう たかゆき)
生年月日:1990年6月7日
血液型:O型
出身地:東京都練馬区
学歴:早稲田大学社会科学部卒業
趣味:漫画、麻雀、ボードゲーム
特技:柔道(都大会出場)、利きセブンイレブンシュークリーム、目隠しをして手触りでnanacoカードを当てる
お笑いコンビ・サスペンダーズ。早稲田大学寄席演芸研究会出身で同会で知り合い、コンビを結成。多くのネタは古川の実体験を元に作られており、負のエネルギーを笑いに変える独特の切り口のコントで注目を集める。今年から笑いの幅を広げるために漫才にも挑戦をしており、今後の活躍から目が離せない。
サスペンダーズ出演 ライブ詳細
サスペンダーズ6ヶ月連続ツーマンライブ ニ掛六-霜月-
サスペンダーズの2人はライブシーンに引っ張りだこで、様々なお笑いライブに出演をしています。
来る11月11日には、サスペンダーズの2人が6ヶ月連続でゲスト1組呼んで行うツーマンライブ「ニ掛六-霜月-」が開催されます。
今回のゲストは、こちらもライブシーンで絶大な人気を誇るコンビ・ななまがり(吉本興業)。
サスペンダーズの新ネタ3本及びななまがりのネタ2本、さらに2組でのクロストークをお楽しみください。
名称:サスペンダーズ6ヶ月連続ツーマンライブ ニ掛六-霜月-
日付:11月11日(木)
開場:19時
開演:19時30分
会場:ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1−5)
料金:¥2,000
チケット購入はこちらから:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02uebh54eyy11.html#detail
マセキ主催ライブ「ライラックブルー」
サスペンダーズの2人が毎月出場をしている、マセキ芸能社の事務所ライブ「ライラックブルー」。
若手芸人から実力のある人気芸人まで、多数のマセキ芸能社所属の芸人が見られる唯一無二のお笑いライブです。
11月以降の「ライラックブルー」に関しましては、19時開演の1公演のみの開催に変更となります。
緊急事態宣言解除に伴い、座席数を増やして販売します。
日付: 11月15日(月)
時間:開場/18:30 開演/19:00
料金:整理番号付き自由席 前売/¥1,500(税込)当日/¥1,800(税込)
会場:新宿バティオス(新宿区歌舞伎町2-45-4)
出演予定:MC・赤もみじ
きしたかの/演芸おんせん/スタンダップコーギー/寺田寛明/赤もみじ/サスペンダーズ/ひつじねいり/高田ぽる子/ガクヅケ(※都合により出演が変更になることがあります)
チケット購入はこちらから:https://tiget.net/events/151714
(文・取材:Quick Timez編集部)
(写真:RYOSUKE MAEJIMA)