画像:時事通信フォト
匿名掲示板「2ちゃんねる」の創設者で、最近では評論家としても活躍しひろゆきの愛称で親しまれる西村博之氏。
「それってあなたの感想ですよね?」、「なんだろう、○○するのやめてもらっていいですか」などひろゆき氏の「論破スタイル」が流行していることを6日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)が特集すると、ひろゆき氏本人がその流行に「待った」をかけるシーンがありました。
ひろゆき、自身のマネをするネットユーザーに苦言「伝わってねーな」
6日、自身の口癖とともに「論破スタイル」が流行していることを特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)で、ひろゆきこと西村博之氏がコメントしました。
大学生や若い社会人の間で流行しているという「それってあなたの感想ですよね?」などひろゆき氏の口癖を用いた相手を言い負かす「論破」。
さらに小学生の間でもこの口癖が浸透しはじめていることについてひろゆき氏は「前半にあれだけ有意義なことやって、後半のこの役に立たない話題っていうのがすごいですよね」と直前まで議論していた新型コロナウィルス関連の話題との落差に苦笑すると、「マネでいうと、僕が『ハイ論破』って言ったこと一度もないんですよ」と否定。
そして「『論破力』的な本を出しているんですけども」と自著に触れるも、タイトルは出版社の人が付けたと釈明し「論破することはマイナスなことで表現している」と、世間の風潮とは真逆のことを主張していると強調しました。
「まったく伝わってねーなと思ってます」と、自身に対する世間の認識を全否定したひろゆき氏。
また、「論破」したがる人が増加していることについては「大学生としての考えとしては、先生が言った授業とかで『それデータはあるんですか?』とか『嘘つくのはよくないよね?』は大学の教育では至極当たり前の話で、僕が言い出すよりも大学の先生が言い出すべき話だと思う」と、大学教育の責任を指摘。
「僕が言ってる話として広まるということは、他の大学の先生は『何してんの?』って気がしちゃう」と、大学教員の教育を批判。
大学生に対しても「大学生って卒業する時、論文書くじゃないですか」、「その時事実として根拠を載せなきゃいけないし…」など当然の行為ということを口に。
「僕がそれをやってる特殊な人って取り上げられるってことは、大人がいかにダメなやつが多いかってことだと思うですよね」と終始辛口なコメントを述べ続けました。
「メディアが悪い」論破ブームに視聴者もあきれ顔
自身が巻き起こしているといて論破ブームについて、「伝わってない」と真っ向から否定したひろゆき氏。
論破することに快感を覚える人物が急増していることにも終始、辛口なコメントを残しましたが、この現状に番組を観ていた視聴者もあきれた様子。
《小学生も論破、論破って世も末だな。そもそもひろゆきだって論破できてないししているように見せているだけ。》
《論破って自分の理論を組み組み立てて相手を納得させることだと思うのだが…》
《これはメディアが悪い。》
などと、国内の議論力の低下を危惧する声が相次ぎました。
ネット上で若年層を中心に人気を獲得しているひろゆき氏。
しかし安易なひろゆき氏のものまねは、人間関係の破綻を招く可能性があることを承知しておく必要があるようです。
(文:有馬翔平)