文:服部慎一

『R-1グランプリ』ヤラセ疑惑の真相とは?放送直前にブックメーカーのオッズが急変

関西テレビ

4日に行われた、ピン芸人No.1を決める大会「R-1グランプリ2023」(フジテレビ系列)。

同大会の採点をめぐり、ヤラセ疑惑が浮上をしています。

また、海外のブックメーカーのオッズの急変なども相まって、ヤラセ疑惑は深まるばかりです。

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「R-1グランプリ2023」、採点中の得点表示をめぐりヤラセ疑惑が浮上

4日、ピン芸人No.1を決める大会「R-1グランプリ2023」が全国のフジテレビ系列で放送され、見事、田津原理音さんが優勝を果たしました。

ダークホースと呼ばれていた田津原さんだっただけに、驚きの優勝となった一方、ネット上を騒がせているのがヤラセ疑惑です。

「R-1グランプリ2023」では、陣内智則さん、バカリズムさん、小籔千豊さん、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルさん、ハリウッドザコシショウの計5人が審査員を務め、ファーストラウンドの各々の持ち点は100点で、500満点で採点をしていきます。

問題となっているのは、1番目にネタを披露したYes!アキトさんの得点表示シーン。

審査員5人の合計得点は456点だったものの、スタジオの大画面モニターには一瞬「田津原理音 470点」という文言が。

田津原さんはこの日、7番目にネタを披露しており、Yes!アキトさんの採点段階では得点はおろかネタすらも披露していない状況。

そして、田津原さんがネタを披露し終わると、ザコシショウさんが96点、野田さんが96点、小籔さんが97点、バカリズムさんが89点、陣内さんが92点と、結果的に470点となったのです。

1番目のYes!アキトさんの得点表示の際に出た470点という点数と、偶然にも得点が一致してしまったことを受け、ネット上ではヤラセを疑う声が多数寄せられていました。

一方、審査員を務めた陣内さんは自身のTwitterを更新し、「そんなわけねーじゃん」などと反論をしています。

実際の採点動画はこちら→「R-1グランプリ2023」で不正?採点をめぐる放送事故に「ヤラセ」「出来レース」の声も

※なお、6日にR-1グランプリの公式Twitterが「やらせの事実は無かった」と声明を発表しています。

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「R-1グランプリ」のヤラセ疑惑…ブックメーカーのオッズが急変する異常事態

「R-1グランプリ」は、カンテレが制作をし全国のフジテレビ系列のネットワークにて生中継されました。

そしてヤラセ疑惑が浮上すると、カンテレ側は「現在、原因を調査中です」として明言を避けています。

一方、「田津原理音 470点」という得点表示の他に、ヤラセや八百長を疑わせる出来事が。

海外のブックメーカーサイト「BET CHANNEL」では放送当日、「R-1グランプリ」の優勝予想が行われていました。

3月4日の18:55にベットは締切となっており、最終的なオッズは下記の通りとなっています。

  • Yes!アキト:3.69
  • 寺田寛明:4.79
  • ラパルフェ都留:10.04
  • サツマカワRPG:10.16
  • カベポスター永見:23.58
  • 田津原理音:3.73
  • コットンきょん:4.60
  • 復活ステージ勝者:21.88

実際のオッズページ:https://bet-channel.com/matches?ct=10073

あり得なくはないですが、全くの無名で番組側も「ダークホース」と称した田津原さんのオッズが3.73となるのはヤラセや八百長を疑わざるを得ません。

なお、ネット上では

《R1の直前、誰かが田津原理音に大金ベットしてBetchannelのオッズ一気に15倍近くから3.7倍になっておかしいと思ったんだよ。これ八百長知ってたやつが賭けた可能性かなり高い》

《R1やらかしたの? 順位デキレだけならまだしも、賭けで優勝した人直前にメッチャ買われてオッズ下がったって話なら不正でヤバいんじゃない?》

《R-1見てないから、分からんけど500点満点だろ?リハと同じになる確率は25万分の1だろ?可能性はある。 ただBetchannelの件はおかしい。15倍から4倍弱にオッズが落ちた。地方競馬でよく見るヤツと同じ》

などと、田津原さんのオッズは3.7倍ではなかったと証言をする人や、ダークホースの単勝オッズが急変するのはヤラセや八百長がある可能性があると指摘する声も。

もちろん、単勝のオッズはかける人数や金額によって直前まで変動をしますが、「キングオブコント2022」で準優勝をしたコットン・きょんさんや、モノマネ番組やクイズ番組に引っ張りだこで知名度抜群のラパルフェ・都留さんよりもオッズが低くなることはあり得るのでしょうか。

「R-1グランプリ」のヤラセ疑惑の真相とは?

470点という点が事前に提示されていたり、オッズが急変するなどヤラセ疑惑が浮上している「R-1グランプリ 2023」。

その真相とは何だったのでしょうか。

自身も、お笑い賞レース「キングオブコント2013」の王者であり、現在は脚本家としても活動をしているお笑いコンビ・かもめんたるの岩崎う大さんは下記のように分析をしています。

「確かに、これを出来レースと騒ぎたくなる気持ちもわかるんですが、こういう賞レースの時って、リハで適当な点を付けて、段取りをやるんですよね。その時のデータが残ってたんでしょうね。まあ、そのリハの時に低い点を付けられるのは縁起が悪いですから、だいたい高めの点を付けてもらうわけで、それが470点でたまたま田津原理音さんの実際の得点と一致したという偶然の産物だったと思います。田津原さんにとってはおめでたい場ですからね、笑いの神様がフライングして点を出してたってことで良いんじゃないでしょうか」

つまりヤラセ疑惑の真相とはリハーサルの時点で適当な点数をつけており、それがたまたま470点だったということなのです。

もっとも、リハーサルで点数をつけるのが本当で、縁起を重視するのであれば500点や、499点など高い点数をつけてもいいはずですが。

番組モニターの件はリハーサルで解決するかもしれませんが、ブックメーカーのオッズ急落の件はリハーサルでは片付けられません。

今年、4月期からの天海祐希さん主演の月曜午後10時の連続ドラマにも出演が決まっているという「R-1グランプリ2023」のチャンピオンの田津原理音さん。

同大会のヤラセ疑惑は本当だったのでしょうか。

(文:服部慎一)