画像:時事
混乱を見せるアメリカ大統領選挙の最新情報を伝えた6日の「モーニングショー」(テレビ朝日系)。
しかしその放送中、コメンテーターの玉川徹氏が口にしたある発言が波紋を広げています。
「モーニングショー」で堂々と「職業差別」発言…玉川徹のアリエナイ一言が波紋を呼ぶ
6日、アメリカ大統領選挙の最新情報を伝えた「モーニングショー」(テレビ朝日系)で、コメンテーターである玉川徹氏が口にした発言が物議をかもしています。
問題のシーンは史上稀にみる接戦ぶりについて、各出演者が言及していた際に発生。
玉川氏が、同番組の進行アシスタントを担当する斎藤ちはるさんに話題を振った時でした。
「斎藤さんって、大統領選挙こんなに詳しく見ることは初めてでしょ、たぶん。前はアイドルやってたんだから、あんまり見てなかったんじゃない?」と、「知らない」ことを前提に斎藤さんへ質問を投げかけたのです。
18年まで乃木坂46に所属していた斎藤さんは玉川氏の質問に「そうですね。『これがアメリカなんだ』って驚きがありますね」と回答、玉川氏は「いつもはこうじゃないんだよ」と、今回の選挙戦がレアケースであることを強調しました。
しかし、この斎藤さんへの質問に視聴者が激怒。
「アイドルはバカだと決めつけている」
「何様?」
「アイドル差別じゃん」
「問題ですよこの発言は」
などと、玉川氏の言葉が「差別」にあたるという指摘が相次いだのでした。
きゃりーぱみゅぱみゅ炎上と『酷似』
玉川徹氏の「アイドルだから詳しくない」発言は放送終了後も、SNSを中心に批判は収まらず拡大を続けています。
その批判の中には今年5月、歌手であるきゃりーぱみゅぱみゅさんへ向けられた侮辱発言との酷似を指摘する意見も。
国家公務員共に検察官の定年も65歳まで引き上げる内容で国会に提出された「検察庁法改正案」。
この法案について当時の安倍内閣と検察庁の癒着が報じられると、SNSで「#検察庁法改正案に反対します」というデモが発生しました。
このデモには芸能人も多く参加していましたが、その一人だったきゃりーぱみゅぱみゅさんに政治評論家・加藤清隆氏が「歌手だから知らないかもしれないけれど」と批判を展開したことが、「職業差別だ」と騒動になったのです。
「歌手だから知らない」、「アイドルだから知らない」。
発言が飛び出した状況、背景は異なれど、玉川氏の中に「アイドルは無知」だというバイアスがあることが露見したのではないでしょうか。
(文:有馬翔平)