画像:時事
16日に放送された「報道ステーション」(テレビ朝日系列)。
同番組に出演をしたNHK党の立花孝志党首が不適切発言により、途中退席をするという放送事故が発生しました。
NHK党の立花孝志党首、「報道ステーション」で途中退席する放送事故
この日の放送では、9つの政党の党首が出席し、来月10日に迫った参議院選挙に向けて徹底的に討論をするという内容が放送されました。
ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、国民の安全をどのように守るのかという安全保障をどうするのかを最初の議題とした同番組。
自民党の岸田総理は、「核共有というのには慎重にならなければならない」、れいわ新選組の山本太郎党首は「外交音痴と言わざるを得ない」など、それぞれの意見を発する中、問題となったのはNHK党の党首である立花孝志党首が発言をした場面でした。
メインキャスターの大越健介アナから話を振られた立花党首は、リモート出演の画面越しに「テレビをご覧の皆さん。テレビは核兵器に勝る武器です。テレビは国民を洗脳する装置です。テレビは国民が知るべき真実を隠しています。」と、発言。
加えて、「本日お昼過ぎ、テレビ朝日のプロデューサーの方からお手紙を頂戴しました。」と、同番組のプロデューサーからもらったという手紙の内容を読み始めました。
手紙には、「テーマから逸脱するような発言は控えて下さい。万が一そのような発言があった場合には、しかるべく対応をさせて頂く場合もあるとご承知おき下さい。」との文言が書いてあったと立花党首は説明。
「電話を差し上げたところ。スタジオから追い出されますと言われましたので、追い出される前に自ら発言をしていきたいと思います。」との発言の最中、大越アナは、「立花さん、今の発言は討論のテーマに沿ったものとは認められません。発言を止めていただきましょう。」と、話を遮ります。
それでも立花党首は「政治家の発言を、テレビ局の方が事前にアレをするなコレをするなというのは、恐怖を感じます。」と、続けると大越アナも「趣旨に則った発言をして下さい。」と、ブチギレ。
最後には、「今は、日本の安全保障の話をしています。申し訳ありませんが、その発言は認められませんので、ここで打ち切らせて頂きます。」と、強制的に打ち切り、リモートの画面には空の椅子だけが映し出されていました。
この様子を見ていた視聴者からは、
《たまたま流してた報道ステーションで放送事故。NHK党の立花さん消されとるし》
《報ステ、完璧な放送事故でわろた。言論統制ってほんまにあるんやな》
《放送事故で笑ってる人多いけど、カメラの前で各党の代表が集まって討論を行うことなんて滅多にないだけに普通に残念な気持ちだわ…》
《大越アナ、ブチギレてるやん。完璧な放送事故ですね》
などのコメントが寄せられていました。
立花孝志党首、『報ステ』プロデューサーからの電話内容をノーカット公開
その後、立花党首は自身のYouTubeチャンネルで動画を更新。
同番組プロデューサーからの電話内容をノーカットで公開をしました。
また、自身のTwitterでもテレビ朝日から送られたという手紙の内容について明かしていた立花党首。
その議論に賛否両論あるものの、生放送という番組の性質上、テーマに沿わない議論は不適切だと考えた結果の対応だったのでしょう。
歴史に残る放送事故として、参院選が終わるまでは波紋は広がり続けそうです。
テレビ朝日からの言論統制の文章です! pic.twitter.com/XlC49dPqea
— 立花孝志 NHK党 党首 (@tachibanat) June 16, 2022
(文:服部慎一)