画像:時事
メディアにおける被害者の実名報道の必要性を議論し合った1日の「NewsBAR橋下SP これでいいのか?メディア報道の未来」(AbemaTV)。
するとその結論を巡って橋下徹指と辛坊治郎さんが声を荒げて激論を交わす事態に。
辛坊治郎、被害者の実名報道を必要と訴え「普通あり得ないですよ」
1日、メディアにおける被害者の実名報道の必要性を議論し合った「NewsBAR橋下SP これでいいのか?メディア報道の未来」(AbemaTV)。
その放送の中で、辛坊治郎さんが被害者の実名報道を強く訴えるシーンがありました。
この日、実名報道に対し「被害者に関しては被害者の同意が必要」、「『ご遺族の判断じゃないの?』って。事件のリアリティーというのがよくわからない」と橋下氏は疑問視。
しかし一方で、辛坊さんは「メディア側がどう思ってるかは知りませんけど、みなさんの気持ちはわかります。まあ古舘さん、橋下さんの言うこともわかります。その議論が俗事に入りやすい、一般の人の売りだということもわかります」と前置きすると「だけど被害者、加害者の名前がない報道は単なる噂話で報道ではありません」と指摘。
「報道というのは情報の受け手がメディアが嘘を言っているか本当を言っているか疑問に思った時、検証できる情報でなければ」とした上で「それは情報、報道ではない」とコメントしました。
また、実名ではない報道は「世界的にはほとんど通用しません」と例を挙げた辛坊さん。
「モザイクかけている男、NHKもやりますけど普通あり得ないですよ。これやったらどんな嘘でもつけますからね」と匿名で放送するデメリットを力説しました。
「被害者を泣かしているのはあんたの意見だ!」橋下徹VS辛坊治郎勃発
実名報道の必要性を訴えた辛坊治郎さん。
すると、辛坊さんの意見に橋下徹氏が「事実の話と被害者名を混同してますよ」と反論すると「メディアのことがわかってない!全然わかってない!メディアというのはねそれだと取材にいかなくなっちゃうんだよ!」と猛反発。
「警察が怖いのはそうやってメディアが行かなくなると、警察はどんどん隠して情報を出さなくなるんだよ!」と声を荒げ、「被害者の中に犯人がいるかもしれないし、被害者を辿っていったら事件の根幹に迫れるかもしれない」として、「被害者名は別ですよ」という橋下氏に「絶対違う!」と真っ向から衝突しました。
それを受けて橋下氏も自身に過去あった週刊誌報道を例に出し「真実の出し方があるんだから、被害者に寄ってくれないとそれは。大変なんだから」と反論。
そしてお互いに「おまえみたいな意見が情報を潰すんだ!」、「そういうので被害者を泣かしているのはあんたの意見だ!」と指を差して激しく議論を交わしました。
これに番組を観ていた視聴者も大盛り上がりで、「面白い議論だ。どっちの意見にもなるほど思える。ただ日本は被害者への誹謗中傷もあるし、実名報道はいらないかな」などとたくさんのコメントが寄せられていました。
結局、結論が出ることなく平行線で終わってしまったこの議論。
しかしここ数年で問題視されている実名報道はその意義を明らかにするとともに、その在り方を今一度考えるべきなのかもしれません。
(文:有馬翔平)