画像:時事
直前まで放送されている朝ドラの感想を出演者らが述べ合う「朝ドラ受け」が恒例となっている「あさイチ」(NHK総合)。
しかし18日、「おかえりモネ」の「朝ドラ受け」がとある事情から放送されないという珍現象が発生することに。
『おかえりモネ』、動き出す親父と息子たち
18日、来週末で最終回を迎える朝ドラ「おかえりモネ」の第111回が放送され、すれ違いを続けてきた亮(永瀬廉さん)とその父である新次(浅野忠信さん)の関係がついに進展する兆しを見せました。
この日、「ごめん…ダメだ。まだ『ケリ』ついてない」、「もう少し時間くれる?」と未知(蒔田彩珠さん)に背を向けた亮。
また永浦家では百音(清原果耶さん)の父・耕治(内野聖陽さん)が銀行を辞めて家業を継ぐと言い出し、祖父・龍己(藤竜也さん)と衝突、「海なめとんのか!」と口論に。
父と息子の衝突を間近で間の当たりにした百音。
すると、「親父と息子って難しいのよ」、「俺もわかってんのよ?話しなきゃってお互い。でも何話していいんだかわからない」と亮と向き合うことを恐れている新次へ「りょーちん(亮)言ったんです。『俺幸せになってもいいのかな?』って」と、亮が漏らした本音を伝えたのでした。
この百音から伝えられた息子の言葉に足を止めた新次。
百音に「耕治、家にいる?」と尋ねると、「お金の相談がしたい」と永浦家へ足を運ぶことを決意するのでした。
「受信料返して!」『朝ドラ受け』消滅に視聴者大ブーイング
最終回を控えストーリーが動き出した18日の「おかえりモネ」。
しかし問題のシーンはその直後、「あさイチ」で起こりました。
様々な展開を迎えたことで博多華丸さん、大吉さん、鈴木菜穂子アナウンサーによる「朝ドラ受け」を楽しみにしていた視聴者。
ただ、「あさイチ」の放送が始まると唐突に「まずはニュースセンターからニュースをお伝えします」とニュース速報に切り替わったのでした。
臨時ニュースの内容はこの日、秋篠宮家長女・眞子さまと3年ぶりの対面を果たす小室圭さんについて。
その小室さんが自宅を発つ様子を「7時45分ころスーツ姿で、横浜市内の自宅を出てきました」、「長い髪を短く整えていました」、「小室さんは集まった報道陣に軽く会釈し、車に乗り込み出発しました」と報道。
そして1分あまりで「あさイチ」に戻ったものの、「では『あさイチ』まいりましょう」と臨時ニュースの影響で「朝ドラ受け」はお蔵入りに。
すると、「朝ドラ受け」が放送されなかったことに視聴者は大激怒。
《小室圭を見たい人たちはもうとっくに民放に流れてるよ。なのに今さら…バカじゃないの?》
《朝ドラと朝ドラ受けを見たいから受信料払ってんだよ。放送しないなら受信料返せ!》
などと、SNSでは苦情に似たコメントが殺到し、「朝ドラ受け」というワードがトレンド入りする騒動に発展。
しかし視聴者がここまで激怒した理由は、ただ「朝ドラ受け」が消滅しただけではなかったのだという。
「『あさイチ』は今年に入って朝ドラ受けに加えて『大河受け』というものも放送しています。これは『晴天を衝け』に西郷隆盛役として博多華丸さんが出演しているからです。月曜日限定という形ですが、博多大吉さんから愛のあるコメントが度々視聴者にうけていましたから、同時になくなってしまったことが視聴者の不満を加速させているようにも感じました」(テレビウォッチャー)
東京オリンピック・パラリンピック放送のため長期間の休止、また見どころの回が祝日と被り放送休止など、他の朝ドラと比較しても回数が圧倒的に少ない「おかえりモネ」の「朝ドラ受け」。
それに加えて「大河受け」も流してしまったことで、視聴者の堪忍袋の緒が切れてしまったようです。
(文:有馬翔平)