画像:時事
フジテレビのアナウンサーから弁護士に転身し、コメンテーターとしても活躍する菊間千乃さんが5日の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に登場。
すると、フジテレビのアナウンサー時代に世間を震撼させた放送事故について振り返りました。
菊間千乃、悲惨な放送事故の話題に黒柳徹子も悲鳴「いやだ!」
5日、元フジテレビのアナウンサーで現在は弁護士として情報番組等でコメンテーターを務めている菊間千乃さんが「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に登場。
弁護士を目指すきっかけともなったアナウンサー時代の放送事故について振り返るシーンがありました。
アナウンサーをしながら法科大学院に通い、高難易度の司法試験に挑戦した菊間さん。
その司法試験に向かわせたきっかけが入社2年目に起きた番組中の「転落事故」だったということがこの日、話題に上ると「すごかったですよね」と回顧。
菊間さんが「すごかった」という転落事故は98年「めざましテレビ」の放送内でのこと。
当時菊間さんは防災グッズのリポートにあたっており、命綱をつけて5階建てのビルから飛び降りるという訓練に臨んでいました。
しかし命綱が固定されておらず、菊間さんはそのまま止まることなく地面付近に置かれていたクッション材の上に落下。
この事故により、上半身の骨を13本骨折することとなった菊間さん。
今でも語り継がれるほどの放送事故は、黒柳徹子さんも思わず「うわあいやだ!本当にいやだわね!」と悲鳴を上げるほど。
しかし、幸いにも菊間さんには後遺症も残ることはなく担当した医師からも「5階から落ちて命が助かったことがすごいのと、後遺症ゼロは診てきた患者さんの中ではあなたが初めて」と言われたのだとか。
ただ、2年間リハビリせざるを得なくなった状況に菊間さんは「晴れてると気分が落ち込むんですよね。自分一人がベッドに縛り付けになっていて」と落胆。
さらに、「自分にしかできない仕事だと思って走り抜けてた、大好きな仕事に就けて」と張り切っていたアナウンサー業も後任のアナウンサーが用意されていたことで、「『それはそうなんだ』と頭でわかっていても、なんのために仕事してたんだろうとか、ものすごく考えることが多くて気持ちも落ち込んだ」と病室で涙を流したことを明かしました。
「死んだと思ってる」菊間の人生観に称賛の嵐
転落事故も奇跡的な復活を遂げた菊間千乃さん。
その後、「全国から1万通いただいたんですよ。お手紙を」と復活の裏にファンの存在があったと述べ「そのお手紙に勇気づけられて。やっぱり戻る場所があると人って頑張れる」とも。
また菊間さんはこの一件で人生もが変わったようで「私はもう26で死んだと思ってる」と考えるようになり、「当たり前のように明日はこない。今できることを精一杯やって生きなきゃいけない」、「その先の人生が神様が『もうちょっとあなたのためにできることあるんじゃないの』って与えられた時間だと思っている」という思考から司法試験へ挑戦することを決意したのだそう。
すると、凄惨な事故から立ち上がりそれだけでなく弁護士にもなった菊間さんの行動力に、「菊間さんあんな事故に遭ったのによく思い出せるよねすごい…私だったら怖くてできない」「見習いたいあ」などと視聴者から拍手が。
起死回生どころか大成功を収めることとなった菊間さん。
ただ運の良さだけではなく、事故の恐怖を諸共しなかった菊間さん自身の精神的な強さをその成功に大きく関係しているのでしょう。
(文:有馬翔平)