文:有馬翔平

カンニング竹山、波紋広げる『45歳定年』に反発「格差も生まれる気がします」

カンニング 竹山隆範
画像:時事

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13日、サントリーHD・新浪剛史社長が提唱し物議をかもした「45歳定年制」を特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

その批判を浴びた「45歳定年制」に、MCカンニング・竹山隆範さんが首を傾げるシーンがありました。

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カンニング竹山、『45歳定年』に反発「差も生まれる気がします

13日、先日サントリーHDの新浪剛史社長が提言した「45歳定年制」を特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

全国から批判を浴びたその「45歳定年制」に対し、MCカンニング・竹山隆範さんが持論を述べました。

今月9日、経済同友会のセミナーで「45歳定年制」を提唱した新浪氏。

これが速報で流れると「どうせ金だろ」、「社員をなんだと思ってるのか」などと批判が殺到しました。

この新浪氏の「45歳定年制」について、竹山さんは「一見、45歳くらいでリセットする方がいいのかなって気はするんですけども…」と前置き。

「そうすると45歳で人間死ぬわけじゃないじゃないですか。そこからまだ半分くらいあるわけですよね」とコメントした上で、「そうなった時に45歳で定年で会社になんとなく残ることができなかった人が、他の企業も45歳で定年張っていればその人たちは再就職できるのか」と首を傾げました。

「就職できない人もいるわけだから、ちょっとこれ格差も生まれる気がします」と懸念を示した竹山さん。

「(会社を)出た人たちの中にはそんなに仕事できない人もいっぱいるわけだから、その人たちはどうするんだろうとはすごく思います」と企業ではなく、企業を辞めていく労働者を気にかけていました。

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隣国・韓国では導入されている『45歳定年制』

「45歳定年制」に対し、「格差も生まれる気がします」と退職した人々の生活を案じた竹山隆範さん。

その後も「活力のある人はどんどん色んなことやるから」、「そうじゃない人も世の中いっぱいいる」と述べ、「それよりも若くない人で回せる方法とか、その人たちの力を借りていく方法がないのかとかそっちでいった方が。人口はそっちの方が多くなっちゃうわけだから」と解決方法も提案していました。

しかし、放送中も視聴者からは「さらに消費が減る」、「子育てがますますしにくくなる」などと「45歳定年制」にブーイングが。

ただ、韓国ではこの「45歳定年制」を導入している企業があるのだという。

「韓国のサムスン電子はすでに45歳定年を導入していますよね。結果、若い世代が流入が増加した影響なのか日本のパナソニックと比較すると売上も設備投資も全てが上回っています」(ライター)

「45歳定年制」の導入によって業績が好調だという韓国のサムスン電子。

サムスン電子の例を見ると企業側にとっては有効のようにも思えますが、一方でデメリットもあるのだそう。

「そもそも韓国は、定年が他の企業でも50歳と日本よりも早く定められています。兵役などもあることから大卒でも就職するのは28歳くらいと非常に遅いなど文化の違いはありますが、定年が早いことで企業の業績は上向きでも労働者の生涯収入は上がっていないと言います。経営者には画期的な案なのかもしれませんが、労働者側からすれば心象の悪い案でしょう」(同)

全国から批判を集めることとなった「45歳定年制」。

しかし導入には労働者を納得させる保障など、課題が山積しているようです。

(文:有馬翔平)