画像:時事
自殺志願者を思いとどまらせるために、厚生労働省が各自治体に設置している「いのちの電話」。
8日の「あさイチ」(NHK総合)がこの「いのちの電話」を特集すると、悩みを聞く相談員にスポットライトをあてた映像を放送しました。
すると、特集の内容に博多大吉さんがチクリと苦言を呈する場面が。
博多大吉、『いのちの電話』特集にチクリ「頼りっきりな気がする」
8日、厚生労働省が自殺者数減少の目的で各都道府県に設置した「いのちの電話」を特集した「あさイチ」(NHK総合)。
その「いのちの電話」で悩みを聞く相談者にスポットライトをあてた映像に、博多大吉さんが持論を述べました。
昨年発生したコロナ禍から、就労関係の悩みから相談数が増加したという「いのちの電話」。
この日、同番組が取材した埼玉県の「いのちの電話」では1日にかかってくる相談件数は70件、それをボランティアの相談員が対応にあたるのだそう。
しかしその相談員は採用からすぐに電話を取ることができるわけではなく、相談員になるまでに専門家による講義、電話がかかってきたことを想定したロールプレイングなどの研修を数年間かけて受けて、ようやく電話対応ができるようになるのだとか。
普段はフォーカスされない相談員の事情が明らかになると、映像をスタジオをで観ていた大吉さんは「1年くらい研修出てね…」と、相談員の真実に絶句。
他の出演者らも繊細な悩みを聞くという業務だけでなく、電話を取るまでに努力を重ねているということに称賛の声が上がりました。
ただその中、大吉さんは「でもこれがボランティアって言うのがね」とポツリ。
そして「いつまでボランティアの力に…こっちは頼りっきりな気もするんですけど」と、相談員の負担が大きいということを指摘したのでした。
「ほんとそれ」ボランティアへの気遣いに称賛の声
「いのちの電話」を受け取る相談員を特集した映像に、「頼りっきりな気がする」と持論を述べた博多大吉さん。
すると、番組の趣旨とは異なる指摘をした大吉さんの言葉に視聴者が反応。
「大吉さん、それだよそれ!こんだけ長くやってるのにまだボランティア頼みなのっていうのが、私がモヤモヤしていたことだよ」
「ほんとそれ、人の善意で胡坐かきすぎ。相談員も使い捨てくらいにしか思ってないんじゃないの?厚労省は」
「せめて給金出してモチベーション維持しないと相談員の人が鬱っぽくなったら、電話をかけてきた人まで悪影響があるんだし」
などと称賛が集まりました。
「『いのちの電話』の相談員になるためにはまず志望動機などを書いた書類を提出。その後研修に参加しますが、この研修にかかる費用数万円は自己負担になります。また、相談員になると繊細な悩みが多いため自身の気持ちに左右されるようになり、気分が乗らない日も多くなると言います。人を救う尊い仕事ですが、大吉さんの言う通り頼りっきりでいいのか、そこは改善する必要があるのではないでしょうか」(芸能ライター)
悩みを抱える人にとって最後の砦ともなる「いのちの電話」。
しかし、その裏に抱える問題点を大吉さんは見抜いたようです。
(文:有馬翔平)