文:有馬翔平

フジ『99人の壁』、倫理問題の次は『差別問題』?一般参加者の扱いに批判殺到「芸能人は特別なのか?」

フジテレビ

画像:時事通信フォト

昨年、新型コロナウィルス流行の中異例の大ヒットを見せたアニメ「鬼滅の刃」。

昨年末の第62回レコード大賞でアーティスト・LiSAさんが担当した映画主題歌「炎」が最優秀賞を受賞するなど今脚光を浴びているアニメソングに、6日放送の「超逆境クイズバトル!!99人の壁」(フジテレビ系)が焦点をあて、タレントと一般参加者が入り乱れたクイズバトルを繰り広げました。

しかし、参加したタレントと一般愛好家のある「格差」に」視聴者はあ然、「差別だ」などと怒りの声が広がっています。

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『99人の壁』、最新カラオケアニソンランキングで大盛り上がり

6日、昨年から注目を浴びているアニメソングに焦点をあてたクイズで挑戦者たちが火花を散らした「超逆境クイズバトル!!99人の壁」(フジテレビ系)で、2020年内に最も歌われたカラオケアニソンランキングが発表されました。

アニメ「鬼滅の刃」が空前の大ヒットを記録した昨年。

テレビシリーズに続き、アーティスト・LiSAさんが担当した同映画の主題歌「炎」は年末に行われた第62回レコード大賞でアニメソングとしては初めて最優秀賞に選出されました。

そのアニメソングブームの中、スタジオでは中川翔子さんをはじめアニメ好きを公言しているタレントらと、アニメ関連の会社に勤めていたりファンクラブ会員に属していたりする一般のアニメファンが、99人のアニメファンと対決する挑戦権をかけ火花を散らしました。

すると、放送の中で発表された2020年内に最もカラオケで歌われたアニメソングランキングに番組の視聴者の視線が集中。

トップ10位内に平成生まれには馴染みの深いデジモンアドベンチャーの主題歌「Butter-fly」や新作映画が発表されたばかりのSLUMDANKから「世界が終わるまでは」が選出されたほか、あいみょんさんの「ハルノヒ」やOfficial髭男ディズム「イエスタデイ」など有名アーティストのアニメタイアップ曲がランクイン。

さらに、長年カラオケの定番アニメソングだった「残酷な天使のテーゼ」を抑えて、鬼滅の刃のテレビシリーズ主題歌「紅蓮華」がトップを獲得したことに、

「紅蓮華、残酷な天使のテーゼも抜いたのか…」

「意外なランキングだった。時代も変わるんだな」

「それでも2位にいる残酷な天使のテーゼの強さよ」

などと、様々な悲喜こもごもの意見が噴出しました。

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タレントとの扱いの差に怒りの声が広がる…「タレントは上級国民か?」

アニメソングにまつわる問題で、タレントと一般参加者が激しいクイズバトルを繰り広げた6日の「99人の壁」。

人気声優の登場や超難問クイズの出題によって番組は大いに盛り上がりましたが、しかし視聴者の間ではある「違和感」に疑念の声が上がっていました。

「なんでマスクしないの?」

視聴者が指摘した違和感の正体、それは出演しているタレントにはマスクがなく、一方で一般参加者はマスクを着用しているという「差」でした。

このあからさまな違いに、

「一般の人はマスクしてるけど、芸能人はしてない。なんで?」

「これどういうこと?散々テレビ局はマスクマスクって騒いでいるのに、芸能人の皆様は特別なんですか?」

「この違いはなんなんだろう。芸能人と一般人の差別?区別?」

「素人にだけマスクさせている意味はなんなん?芸能人は上級国民だから感染しないっていうこと?」

「芸能人だけノーマスクっていうね…このことだけで芸能界がどういうところなのかわかるよね」

などと批判的なコメントが多数寄せられていました。

先月、BPOから放送倫理違反を指摘されたばかりの「99人の壁」。

番組の制作過程を見直すだけではなく、もっと基本的なところも見直す必要があるようです。

(文:有馬翔平)