文:Quick Timez 編集部

夏の甲子園、慶応義塾高校の度を越した応援に批判の声が寄せられる

23日、「第105回 全国高等学校野球選手大会」を制したのは神奈川県代表の慶應義塾高等学校野球部となりました。

実に107年ぶりの優勝という快挙を成し遂げるも、超満員となった慶應の応援スタンドでは守備側に回っているときや対戦相手の失策時に歓声が上がるなど、マナー違反であると指摘する書き込みが目立ちました。

そのような中でも奮闘した仙台育英の選手には、その健闘を讃える声が寄せられています。

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夏の甲子園、慶応が制するも度を越した応援に批判の声

23日、「第105回 全国高等学校野球選手大会」を制したのは神奈川県代表の慶應義塾高等学校野球部となりました。

決勝戦を前に、慶應義塾側はここで優勝したら実に107年ぶり快挙ということもあり、慶應の応援席は超満員。

時折、テレビカメラに映し出される応援席は人がごった返していました。

試合が開始されると、スタンドには鼓膜をつんざくような烈しい慶応を応援する声で埋め尽くされる異様な空気に。

慶応が守備側に回っても対戦相手のミスやアウト、ストライクのたびに歓声が上がり大合唱を繰り返すなど、試合中にもかかわらずその応援マナーの悪さを指摘する書き込みが目立ち、一時は「応援のせい」がトレンド入りするほどとなりました。

対戦相手の仙台育英ナインは、強敵の慶応ナインだけでなく慶応側の心無い観客の圧力とも対峙しなければならないという重圧を受け、試合中盤では萎縮したような雰囲気すら漂う事態に。

本来の力を出しきれなかった仙台育英ナインですが、9回で無死二塁とするなど立ち直りを見せますが後続を断たれ、得点ならずとなり破れましたが、試合終了後には双方が双方の選手を讃え合うなどスポーツマンシップが見られました。

外野の度を越す応援に気を削がれた視聴者らでしたが、ネットには

《選手のみなさんは本当に素晴らしかった》

《今回の育英の頑張りを誇りに思ってます!》

《監督や選手一同、慶應へ拍手をしていて言い訳せずに立派でした》

《負けた試合後の相手をリスペクトする気持ちなかなかできません!》

《育英の選手は全員よく頑張った!!》

《育英ナインは負けたことを慶応の応援のせいにするわけがない》

など、育英ナインのスポーツマンシップを讃える書き込みが続々と寄せられています。

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度を越した応援、ネットでは賛否両論

決勝戦で宮城県代表の仙台育英学園高等学校を8対2で破り、全国制覇することができた慶應義塾高等学校。

試合中には慶應の応援歌「若き血」が何度も響き渡り、テレビ越しでも歌詞がしっかりと聞き取れるほどの大歓声となりました。

伝統校ゆえにOBやOGのつながりが強固になるのは他校も同じですが、対戦相手の失策に歓声を上げるマナーの低さに不快感を感じた人は多くいたよう。

今から25年前の1998年8月20日に、夏の甲子園では歴史に深く刻まれた偉大なる記録が生まれています。

59年ぶり史上2人目となる、夏の甲子園決勝でのノーヒットノーランを達成したのは元プロ野球選手の松坂大輔氏。

横浜高校時代に準々決勝でPL学園と対戦し、延長17回、試合時間はなんど3時間37分、そして実に250球を投げるというまさに死闘ともいえる一戦で、試合終了の瞬間、ガッツポーズを出せる気力すらなく、その試合の過酷さを私たちに伝えました。

そのときの会場は回を重ねるごとに静けさで埋め尽くされ、いつまで続くとも知れない激闘を前に、観客はひたすら両校の選手を讃え盛大な拍手を送り敵味方関係なく甲子園球場が一体となったといわれています。

松坂氏は、その翌日、右腕にテーピングを巻いた姿で先発出場し、松坂氏はチームを大逆転に導き、翌日の決勝戦でも先発してノーヒットノーランを達成するという異次元の投球。

「平成の怪物」の愛称の所以でもあります。

全国高校野球選手権大会においては「応援に関するガイドライン」が定められており、「マナーを守った節度ある応援」との記載が見られます。

慶応の地響きのように押し寄せる大声援にネットでは賛否両論が渦巻いていますが、読者の皆様はどのようにお考えでしょうか。

(文:Quick Timez編集部)