Eテレ番組の中でも根強い人気を誇っていながら、音楽を担当していたコーネリアスの小山田圭吾さんが過去の音楽雑誌のインタビューで同級生へのいじめを嬉々として語っていたことが問題視され放送中止となっていた『デザインあ』(NHK・Eテレ)。
『デザインあneo』とリニューアルして復活しました。
新作5本は26日、28日、29日にオンエアされ、小山田さんは音楽を担当していないことや番組そのものへの感想がネットに溢れかえっています。
Eテレ『デザインあ』、新体制で復活もネット賛否両論
Eテレ番組の中でも根強い人気を誇っていた『デザインあ』(NHK・Eテレ)。
同番組の音楽を担当していたコーネリアスの小山田圭吾さんが、過去の音楽雑誌のインタビューで同級生へのいじめを嬉々として語っていたことが問題視され2021年7月より放送を見合わせていましたが、このほど音楽担当が変更され新体制で復活しました。
同番組は身の回りにあるものをデザインの視点から見つめ直すことで、「デザインの面白さ」を伝えつつ、子供達の「デザイン的な視点と感性」を育むことを目的とした番組。
子供向け番組であるものの、デザインとそれにまつわる創造的な視点を、視覚とサウンドデザインを駆使して高い完成度で表現し、2011年に放送が開始されて以降、子どもから大人まで多くのファンを魅了してきました。
しかし、小山田圭吾さんが過去の音楽雑誌でいじめ自慢をしたインタビュー記事が物議を呼び、2021年7月より放送休止。
しかし、2022年7月に同番組のコンセプトを踏襲した特集番組『デザインあneo』の放送が行われ、1月より新作5本の放送がなされる予定となりました。
新作を視聴した視聴者からは
《担当変わったのに相変わらず小山田テイスト》
《復活うれしい》
《子どもたちにきちんと説明しづらい結果が少し残念》
《小山田さんがいらないだけ》
《もはや違う番組ならタイトルを変えて欲しかった》
など、番組の復帰は賛否両論の真っ二つに分かれました。
小山田圭吾、過去を悔い改めこれからどのように償っていくのか
今回、同番組の復帰は大きな反響を呼び、ネットでも一時トレンド入りするほどとなりました。
歓迎する声が多い一方で、目立ったのは小山田さんの地の底にまで落ちた評判。
小山田さんのいじめ自慢が掲載されたのは1994年に発売された「ロッキング・オン・ジャパン」でのインタビュー記事です。
東京五輪開会式の楽曲参加を辞任するなど、その活動は大きく制限を受け、長文の謝罪文を公式サイトに掲載するも、小山田さんへの誹謗中傷はひどくなる一方。
その後活動を自粛し、1年後には活動を再開するも今なお厳しい声にさらされ続けています。
小山田さんの世界観とモーショングラフィクスのケミストリーが優れたコンテンツとして世に送り出されたわけですが、新番組はすでに小山田さん以外の音楽スタッフで制作がなされており、問題は皆無。
一方で、前作を踏襲したような構成が受け入れられない人がいるのもまた納得できます。
小山田さんの作る音楽が小山田さん自身の内面から出てきたものであるように、いじめ自慢もまた小山田さんの考えが口をついて出たもの。
小山田さんへの単純な嫌悪感はもちろんのこと、子どもたちがつい見入ってしまうほどの吸引力のある番組ですから、「音楽に対するスタンスや姿勢にいじめを助長するようなメッセージを無意識のうちに受け取ってしまうのでは!?」そんな考えが及んでしまうのかもしれません。
小山田さんは、過去の誤ったいじめ行為と愚かにもそれを自慢したという揺るぎない事実がありますが、大切なのはそこをどのように受け止め食い改め、償い、これからの行動に移しているかが重要です。
小山田さんの「いじめ自慢」の過去は変えられません。
しかし、未来はどのようにでもデザインできるというのを示す必要があるでしょう。
(文:Quick Timez編集部)