「G-1グランプリ」では決勝に進出するなど、実力派の漫才師として知られる三拍子の2人。
Quick Timez編集部では、三拍子の2人にインタビューを行い、お笑いを始めたきっかけやG-1グランプリにかける思いなどについてお話を伺ってきました。
本記事では、インタビューの後編をお送りしますので、前編をご覧になっていない方は、こちらからご覧下さい。
三拍子・高倉「2026年に武道館で単独ライブをやろうと…」今後の展望を明かす
ーーサンミュージックさんで仲の良い方はいらっしゃいますか?
高倉さん:僕はエルシャラカー二の2人ですね。
コロナであまり遊ばなくなってしまいましたけど、しろうさんが店長をしていた新宿のカレー屋に行ったりとか、会ったらずっと喋ってたり昔からご飯連れてってもらったりとか。
久保さん:僕は髭男爵のひぐちさんですね。
よくご飯も連れてってもらいますし。
結婚式の司会も僕らやらせてもらいましたし、僕の婚姻届の証人でもあるので。
高倉さん:あとダンディさんには本当にめちゃめちゃお世話になってて、「ダンディ会」っていうので韓国まで連れてってもらったりもして。
ダンディさんは歌が好きなので、定期的にカラオケに連れて行ってもらって一緒に歌って、歌の間にお笑いの話をするっていう。
ーーご自身がプロになられた今、憧れている芸人さんはいらっしゃいますか?
高倉さん:学生時代から「ボキャブラ天国」を観ていてたので、爆笑問題さんが大好きで…。
若手の時から色んな番組で時事ネタをやってる時から大好きで、今でも現役でやってるっていう。
なので爆笑問題さんに対する憧れはありますね。
あと子どもの頃からのとんねるずさん、ウッチャンナンチャンさん、ダウンタウンさんはかなり憧れですね。
久保さん:僕も一緒ですね。中学生の時にボキャブラブームで毎週楽しみに観てたんで。
高倉さん:最近はサンドウィッチマンさんかな?
富澤さんの「俺らは漫才師だから、バラエティでもどうなっても大丈夫。軸が漫才だから。」っていう話を聞いて、すごいなって思いますし。あと伊達さんの優しさとか、実際にお会いして憧れるようになりましたね。
ーーお2人の今後の将来像は、どのようにお考えですか?
高倉さん:ここ最近ずっと言ってるんですけど、僕が45歳になる2026年に武道館で単独ライブをやろうと思ってて…。
武道館を埋められる人間になれば、何かしらお仕事をいただいてるだろうし。
それ以降は漫才師として呼んでもらえたり、全国に呼んでもらえたりなんか色々やりたいなっていうのがあります。
久保さん:何回か武道館での漫才のVTRを観たんですけど、結構なズレが出るし漫才にそぐわないんですよね。
高倉さん:まぁ、それは度外視して。
3〜4年前からこれを言ってたら、オリエンタルラジオがあと何年後にやるって発表して、この前キングコングさんがトークライブを1ヵ月で準備してバーンとやって、最後の最後にマイク立てて漫才やってて。
久保さん:だからもう俺らがやるころには、武道館がポップな劇場になってる可能性もあるよね(笑)。
ーー「G-1グランプリ」の決勝への意気込みなどはありますか?
高倉さん:久しぶりのショーレースで、やっぱり負けられないなっていう。
負けたらその後どうなっちゃうんだろうって。
もう何にもしなくなっちゃうんじゃないかなっていうくらいの気合の入り方ですね。
武道館に1万人入れるには獲っとかないと。
ーー3分半のネタは普段なかなかやる機会がないと思いますが、ネタ作りはどうですか?
高倉さん:難しいですね。
最近TikTokも始めて思うんですけど、良いか悪いかは別として、若者が面白いと思うのはボケの所だけどーんとやってフリは文字で書いておくくらいの感じでやってるんですよ。
僕ら15分とか時間関係なくやっちゃってたから、今後はそういう風にやっていかないとたくさんの人に見えもらえないのかなって。
短いもので好きになってもらって、演芸場に足を運んでもらうっていう。
久保さん:難しいのは、SNSとかネット系は短くしないといけないし、劇場は年齢層が上がってるからキッチリ作らないといけないし。
使い分けというよりは、作り分けが出来たら一番良いですよね。
ーー高倉さんは、RYO TAKAKURAとして音楽活動もされていますが、楽曲制作を始めたキッカケは?
高倉さん:三拍子の単独ライブので、バンドがやりたかったっていう話で、最初は鼻歌で歌ってみたいなところから、知り合いのギター弾ける人にお願いしたりして、どんどんバンドが組まれていってライブで披露してたんですよ。
そこから10年くらい空いて、そういえば良い歌いっぱいあったなって話から、高校の同級生のエンジニアと映画監督とで遊びの延長線上で「1本PV撮ってみよう」って所から、ビキニを着て砂浜で「変態です。」っていう歌を歌うPVを撮ったら、めちゃめちゃ楽しくて(笑)。
それがTwitterの中で再生回数がすごい回って、また新曲を作って…っていうのが続いたら、ライブハウスに呼ばれるようになったりして。
「こいつ何者だ?」っていうのが広まったら、そっちから三拍子の漫才に繋がる人が増えるんじゃないかなと思って、一人歩きさせようと思ったんですよね。
もちろん楽しいっていうのもあるんですけど。
ーー久保さんは、高倉さんの活動をどのように見られてますか?
久保さん:あ、ビキニ着てるんだ気持ち悪いなって思ってます。
ーー(笑)。
久保さん:まぁでも、色んな人に見てもらえるのは良い事だと思います。
ただ気になってるのが、いつも「作曲してる。」って言うんですけど、高倉さんの鼻歌を聞いたプロの方が作って持ってくるんですよ。
だから作曲はしてないと思うんですよね!
高倉さん:メロディーラインを作ってるのは俺だからね。
久保さん:いつか曲が売れて印税を手に入れた時に、誰の作曲かで揉めればいいと思ってます。
高倉さん:その辺は大丈夫です。揉めたらすぐお金あげればいいと思ってるんで。
ーー(笑)。ファーストアルバムのPR等はありますか?
高倉さん:漫才師の三拍子しか知らない方も1回聴いてもらえたら、面白い曲がいっぱいあるので聴いてみていただけたらいいなと思います。
「誰もが僕達のこの鼓動止める事は出来ないのさ」っていう漫才から生まれた曲もあるので、お笑いが好きで音楽はあんまり興味がないっていう方も楽しめると思いますので、是非。
三拍子のプロフィール
名前(左):高倉 陵(たかくら・りょう)
出身地:北海道
生年月日:1981年2月16日
血液型:O型
趣味:オリジナルソング作成、味噌、スキューバーダイビング、スナック
特技:料理、一人旅
名前(右):久保 孝真(くぼ たかまさ)
出身地:東京都
生年月日:1981年10月8日
血液型:O型
趣味:スポーツ、ボーリング、西武ライオンズ応援
特技:和太鼓
ボケの高倉陵と、ツッコミの久保孝真の2人によるお笑いコンビ・三拍子。「爆笑オンエアバトル」や「笑いの金メダル」などで活躍し、2014年には「THE MANZAI」で認定漫才師となり、ワイルドカード決定戦から決勝に進出した実績もある実力派。
「芸人1000人にアンケート!! 売れてないけど本当は面白い芸人ベスト10」では、堂々の1位に輝くなど、同業者からの評価も高く、「G-1グランプリ」での活躍にも期待がかかる。
三拍子・高倉陵、RYO TAKAKURAとしてのファーストアルバムがサブスク解禁
三拍子のボケを担当している高倉陵さんは「RYO TAKAKURA」という名義でシンガーソングライターとしても活動をしています。
音源作成は、音楽エンジニアの中谷浩平氏や、北海道出身ミュージシャン、TRIPLANE江畑兵衛氏など共同で行っています。
2018年2月16日に、渋谷354Clubにて初のワンマンライブ 「Clubを借りて自ら主催したbirthday partyでoriginal songを歌う漫才師を見て君は何を思う?」を開催。
翌年の2019年2月15日にも、代々木Laboにて2ndワンマンライブ 「音を止めろ!」を開催するなどしており、その他、下北沢ろくでもない夜など音楽ライブイベントに多数出演をしています。
また、定期的に自主企画も開催し、大成功を収めるなど音楽活動にも注力している高倉さん。
2022年3月16日からは、自身のファーストアルバム「SOGEN」がApple MusicやSpotifyなど主要音楽サブスクリプションサービスで配信が解禁されていますので、チェックしてみて下さい。
(文・取材:Quick Timez 編集部)
(撮影:RYOUSUKE MAEJIMA)