文:Quick Timez 編集部

坂口拓、園子温監督をめぐる性加害報道で飲み会開いた俳優Tは「私です」と名乗り出て謝罪

坂口拓

画像:時事通信フォト

5日夜に自身のYouTubeチャンネルを更新したアクション俳優の坂口拓さん。

園子温監督をめぐり、性加害の疑惑が報じられ、そのアテンドをしたとされる「俳優T」は自分であることを認め、謝罪しました。

「細かいことは覚えていない」として「嫌な思いをした人がいれば」と、自己保身に走った弁明に批判が殺到しています。

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坂口拓、園子温監督性加害報道をめぐり謝罪

5日夜に自身のYouTubeチャンネルを更新したアクション俳優の坂口拓さん。

坂口さんは、黒のスーツとネクタイを着用し、神妙な面持ちでカメラの前に立ち「今回、皆さんに謝罪したいことがあり、動画を回しています。4月4日に某監督が女性に対し卑猥な行為をした、その飲み会の席に『T』という人物がいたと書かれていました。その人物は私、坂口拓です。10年前のこととはいえ不快な思いをさせた方がいたとしたら、この場を借りて謝罪します。大変、申し訳ございませんでした」と頭を下げます。

3日、「地獄でなぜ悪い」や「冷たい熱帯魚」などで知られている園子温監督への性加害疑惑が報じられ、そのアテンドをしたのが「俳優T」と報じられていました。

続けて坂口さん動画内で、「今回は自分の話をします。10年前のことなんで細かいことは覚えていないんですけど、私を含めて若手の役者さんの飲み会を何回か行っていたのは事実です。私としては全く後ろめたいことはなくて、応援したい役者さんを飲み会の場を通じて縁が広がったり、仕事がつながったり、頑張ってくれたらいいなという思いだけでした」と、飲み会開催の趣旨を説明。

「飲み会の場でも全員が楽しめるように、嫌な思いをする人がいないようにと注意を払っていたんですけど、このような状態になって後悔しています」と、胸中を吐露。

報道によると、俳優Tの自宅で開催された飲み会に参加した女優が帰ろうとすると、Tの後輩の俳優に強引に引き留められ一悶着あったそう。

後日、謝罪したいと申し出たTと食事した後、園監督のマンションに連れて行かれ、Tは携帯が鳴ったためその場を去り戻ってくることはなかったとされています。

坂口さんは「当時の自分は役者として苦しい状態にあったが、そばにいてくれた友人や業界関係者にはとても感謝している」、「周りに少しでも何かを与えられる人間になればという思いで、頑張っている人に対してそういう場を設けて、映画作りに少しでも手助けできればという思いでやっていました」と説明。

その上で「それが、きっかけで嫌な思いをさせた人がいれば、それは私の責任です。大変、申し訳ありませんでした。このことを真摯(しんし)に受け止めて十分にやっていきたい」と、反省の言葉を重ねました。

「今回の記事によって心配のコメント、メッセージを多数、いただいております。ネット上で、さまざまな情報が飛び交っております。不安や不信感を与えてしまったことは大変、申し訳ありませんでした」と、繰り返し謝罪。

「今回の件を受けて、反省すべきことは反省して、今後の俳優活動に本当に、もう1度、襟を正し、全身全霊を書けてアクション俳優・坂口拓は走り続けます」と今後も活動を続けることを強調した上で、「嫌な思いをさせた人がいれば、この場をかりて謝罪します。申しわけありませんでした」と陳謝していました。

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素早い対応も逃げ得感満載!集中砲火は免れず

今回の謝罪動画を受け、ネットには

《「嫌な思いをされた方がいるのであれば」は、自己弁護だと思う》

《「不快な思いをさせた方がいたとしたら、」「嫌な思いをした人がいたとしたら、」は反省の言葉ではない。いなかったら謝罪しませんという意味になるのが分かっていないのか》

《「もう10年も前の事を今更」感がにじみ出ていて不愉快》

《坂口かっこいいと思っていたが幻滅》

《園に対し便宜を図った拓ちゃん。見損ないました》

《早めに出てきて自分だけ逃げ切ろうって感じ》

など、批判が殺到。

園監督の謝罪文掲載に先立ち、謝罪動画を配信した坂口さんですが、素早い対応であるものの批判が多く寄せられています。

それは、園監督の所業を知った上で女優をアテンドしていたか否か、核心に触れずに通り一辺倒の謝罪だったからに他なりません。

園監督の女優への性行為強要を知っていながら止めることができなかったことを悔いているのか、知らずに単なる楽しい場を提供したつもりがそうではなかったことへの謝罪なのかでは意味が大きく違ってきます。

動画内では「10年前のこと」を強調して、「昔のこと」として片付けたいようにしか見て取れず、却って疑惑は深まったよう。

坂口さんは、女優の清野菜名さんや俳優の山崎賢人さんへアクション指導を行なっているほか、総合格闘技にも精通しており、その身体能力の高さは世界各国の軍事関係者から本物の兵士だと勘違いされたという逸話もあるほど。

自ら名乗り出たことは評価に値しますが、硬派なアクション俳優としてのイメージとは真逆の出来事で渦中の人となり、残念に感じ戸惑う視聴者が多かったよう。

園監督は、所属事務所の公式サイトを更新し、「ご迷惑とお騒がせをしてしまいました」と謝罪した一方で「事実と異なる点が多い」とし、法的措置を取る考えも明らかにしています。

現時点では何が事実かは分かりませんが、少なくとも誠実さのかけらも感じられないのは確かなようです。

(文:Quick Timez編集部)