文:有馬翔平

小籔千豊「賢い人が集まってもう一回更地から…」死刑制度の現状に見直し訴え

小籔千豊

画像:時事通信フォト

元刑務官の坂本敏夫氏を招き、死刑制度の在り方について議論を交わした22日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

すると火曜MCの小籔千豊さんが、死刑制度に対しコメントを述べました。

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小籔千豊、死刑執行に立ち会う刑務官の現実に脱帽「常に持っておかんと失礼」

22日、元刑務官で死刑執行にも立ち会った坂本敏夫氏を招き死刑執行について議論を交わした「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

その放送の中で、刑を執行する刑務官に火曜MCの小籔千豊さんが感謝の言葉を述べるシーンがありました。

現在、国内に100人以上いる死刑囚。

これまでも自身の経験や死刑制度について持論を述べてきた坂本氏がスタジオに登場すると、小籔さんは「坂本さんのお話とかをお伺いする機会がありまして、僕は若い頃8割くらい死刑には賛成だと思ってたんですね。でも坂本さんきっかけくらいでしょうか、それでも6割くらいは賛成だったんです」と、死刑に対しての考えを改めてきたことを明らかに。

そして、死刑執行では刑務官が精神的にダメージを負ってしまうこと、またそのケアをする制度が存在しないことなど解説を受けると「命がどうなのか。自衛隊が戦って命を奪うのがどうなのか。それは置いておいたとしても日本の制度の中で日本のために、そういう覚悟を持ってやっていただいている方々という意味では自衛官とこういう方々は同じ」と指摘した小籔さん。

「僕らは全然違うところで働かせてもらっているのでこういう方々への『ありがとうございます』、『お疲れ様です』みたいな心はやっぱり常に持っておかんと失礼やなと思いますね」と刑務官へ感謝の言葉を口にしていました。

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「もう一回更地から」死刑制度は見直すべき?

死刑執行によって精神的負担がかかっている刑務官に敬意を表した小籔千豊さん。

またその後、放送では世論の8割が死刑を「やむを得ない」と死刑を容認する声が多くあることに話が進みました。

坂本氏はこのことに有期刑、無期懲役が下された事件の被害者、遺族の無念は晴らされないことが多いとした上で「死刑になるには何人殺せばいいだとか、ひとり殺せば死刑にならないとか、そういうことで犯罪を犯すのもいる」と指摘、「そう思うとこの死刑というのはみんなで考えないといけない」と死刑制度の議論参加を促しました。

そんな坂本氏の言葉に、小籔さんは「こういう専門家の方々の意見を聞くと、変えてほしいな、賢い人が集まってもう一回更地から考えてほしいなとは思ってしまいますね」と同意。

番組を観ていた視聴者からも、

「終身刑の導入もいいのかもしれないね。一生かけて罪と向き合わせるとか」

「死刑を望んで人を殺して死刑になってったやつもいたけど、遺族の無念は一生晴れないもんな…」

「死刑廃止は反対だが、刑務官のメンタルを考えると何か別の方法を模索してほしいところ。人を殺したくて刑務官になった人なんていないもんな」

などと声が寄せられていました。