文:有馬翔平

舛添要一「無能な政治家だ」ウクライナ大統領の政治手腕批判が物議をかもす

舛添要一

画像:時事

先週木曜日に勃発したウクライナ侵攻の特集を放送した27日の「ABEMA的ニュースショー」(AbemaTV)。

すると元東京都知事の舛添要一氏が、ウクライナ大統領の政治手腕を批判するシーンがありました。

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舛添要一、ウクライナ大統領の政治手腕を批判「そういう知恵が回らない」

27日、先週木曜日に開始されたロシアによるウクライナ侵攻を特集した「ABEMA的ニュースショー」(AbemaTV)。

その放送の中で、元東京都都知事の舛添要一氏がウクライナ大統領の政治手腕を批判しました。

ウクライナのNATO加盟の意思や東部地域で軍事的緊張が高まっていた中、ついに戦端が開かれてしまったウクライナ侵攻。

西側諸国がロシアに経済的制裁を加えるなど国際的な緊張が高まっていることに、舛添氏は「2014年のクリミア半島の時は、クリミア半島はもともとロシアのものだったんで1954年にフルシチョフが勝手に『プレゼントするよ』って言ったんで取り戻すのは当たり前だと。それでクリミアに住んでる人たちが『ロシアに返りたい』と国民投票で言った」とロシアの建前に言及した上で「そこで大体止めるだろうと思っていたんですよ。みんなそう思ってた、アメリカを含めて」とコメント。

その上で「そしたら全土。日本の1.5倍もあるんですよ?全部の軍隊を入れて実質占領してしまおうという」と侵攻が予想以上の規模だったと指摘しました。

また「だからゼレンスキーという大統領がもうちょっと上手く立ち回っていれば。『(NATOに)もう入らないですから安心してください』と言って裏でアメリカと手を握るとか。」と、ウクライナの外交手腕にも言葉を述べた舛添氏。

「それやらないで『入るぞ入るぞ』ってやったら、傷を負った熊に石を投げるようなことをやる。傷を負った熊がいれば死んだふりをして寝とけばいい、そういう知恵が回らないんですよ」と述べると「だから能力がないと思います。ゼレンスキーという大統領はそういう意味で」と、侵攻以前のウクライナ大統領の立ち振る舞いを批判していました。

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「無能な政治家だ」度重なる大統領批判が物議

ウクライナ侵攻に関して、ウクライナ大統領の政治手腕を批判した舛添要一氏。

さらに舛添氏は放送終了後、自身のSNSにも「欧州に留学し、欧州大陸の安全保障史を研究してきた立場からは、ゼレンスキー大統領は地政学、歴史を無視した無能な政治家だ。ロシアの攻撃を招いた失策の責任は免れない。(後略)」と持論を投稿しました。

するとこの投稿にユーザーからは、「安全保障史を研究してきた。アップデートできてないのでは?」などと、侵攻の責任をウクライナ大統領だとする言葉が多くの反発を招くことに。

また、ネットユーザーだけではなく橋下徹氏からも「この言い方はアウト。舛添氏に知恵と能力があればあんな知事辞任劇はなかった」と批判の声が。

民間人にも甚大な被害が出ているウクライナ侵攻。

外交において、国境を越えて進軍させた時点で「いじめられる方が悪い」理論は成り立たないのではないでしょうか。

(文:有馬翔平)