画像:時事通信フォト
女子フィギュアスケートで物議をかもしたROC・ワリエワ選手のドーピング問題を16日、「ABEMA Prime」(AbemaTV)が特集。
すると、元フィギュアスケート選手の安藤美姫さんが抗議の声を上げる他スケーターに対してある「お願い」を口にしました。
安藤美姫、女子フィギュアのドーピング問題に「他の2人にメダルは…」
16日、ドーピング問題で揺れる女子フィギュアスケート界を特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
その放送の中で、元フィギュアスケート選手の安藤美姫さんがこの問題に持論を展開しました。
北京冬季オリンピック開催中、ROCのワリエワ選手がドーピング反応陽性になったことを発端に巻き起こったこの問題。
IOCは女子フィギュアスケート個人戦にワリエワ選手の出場を認めたことに、安藤さんは「ドーピング自体、私も許されるべきではないなと思っています。というのはアスリートとして平等にというのもありますし、きれいな、ドーピングとかないフェアな状態で競技するアスリート魂がないといけない」とコメント。
「どういう形で体内に入ったのかとか時期的なものだったり、クリアになっていない部分が多すぎ」としながら「少なくとも私は何も言えない」と直接の言及を避けました。
ただ、「メダル授与式を行わない」というIOCの裁定には「ワリエワ選手が表彰台に乗った場合はかわいそうかもしれないですけど、ワリエワ選手のメダルだけ授与しないで他の選手は授与式があってもいいのかなと。特に個人戦は」と疑問視。
「団体戦は彼女出ているので、団体戦の成績というのは難しいところはあると思うんですよ。だけど個人はその場で決着がつくので、他の2人にメダルは…」と、他選手へのメダル授与は行ってほしいと口にしたのでした。
その後も「なのでちょっと複雑ですね。私も選手をやっていたのでワリエワ選手も(ROCの)シェルバコワ選手もみんなが認めるトップ選手なんですね」と元選手としてドーピング問題の難しさを語った安藤さん。
「選手側、同じ選手としての気持ちを考えるともしかしたら温かい目で見てくれてるのかもしれない」と選手側の意見を述べていました。
「そこはケアするべき」先輩スケーターに注文
女子フィギュアスケートのドーピング問題について持論を述べた安藤美姫さん。
「15歳の選手がこういうことになってしまった」、「アスリートの体に良くない、健康状態に良くないということでもっとシビアに今後やっていかないといけない」と選手本人へのケアについてもコメントを述べていました。
すると「こういう空気感で同じ先輩スケーターだったりコメンテーターの方がSNS上で攻撃というか、『出場させるべきではない』と抗議している」と外野の声を指摘。
「この抗議はIOCだったり関係者に向けてなんですけども、ワリエワ選手からすると自分のことなので責められていないかもしれないですけど精神的には」と選手の精神面を案じると「ワリエワ選手に対してのみんなの意見ではないのかもしれないけども、そこはケアするべきだと私は…」と訴えました。
罰則とは別に心のケアをを要求したことには番組を観ていた視聴者からも、「それはそうだよな。真相が不明な以上、選手本人のメンタルはケアしてやるべきでしょ」などと安藤さんに同調する声が上がっていました。
(文:有馬翔平)