画像:時事
7日に行われた、北京五輪ショートトラック男子1000m決勝。
中国代表・任子威選手が、ハンガリー代表のシャオリンサンドル・リュウ選手をめぐり妨害行為をしたのではないかとして波紋が広がっています。
北京五輪、ショートトラック男子決勝1000mで妨害行為か?
7日に行われた、北京五輪ショートトラック男子1000m決勝。
その際に妨害行為が行われたのではないかとして、波紋が広がっています。
この日行われた決勝のレース、ゴール付近で中国代表の任子威選手がハンガリー代表のシャオリンサンドル・リュウ選手を押し倒した様子が映し出されました。
ゴールを割ったのはハンガリー代表選手でしたが、判定の結果リュウ選手はイエローカードの処分。
結果的に、押し倒したように競り合ってゴールした任子威選手が金メダルを手にしました。
コーナー側からの映像を確認すると、確かに任子威選手がリュウ選手の腕を掴み、引っ張っているようにも見受けられます。
一方、コース正面すなわちゴール真っ正面からの映像を確認すれば、リュウ選手の左足がコースのブルーラインを超えており、内側を走っていた任子威選手のトラックを邪魔しているようにも見受けられるのです。
正面からの映像とコーナーを捉えた映像で全く印象が異なる今回の事象。
最初にハンガリー代表の選手が妨害をしていたとジャッジされれば、イエローカードは然るべき措置だったと言えます。
波乱続きのショートトラック!女子500mではブロックを故意に投げていた?
自国開催ということで、中国選手に有利にジャッジが働いているのではないかと疑問視されている今回のショートトラック。
一方、女子500mの準々決勝においても、疑惑のプレイが生まれました。
7日に行われた準々決勝で、中国の選手がリンク上においてあったブロックを咄嗟に手にし、カナダ代表選手のスケート靴を目掛けて投げたというのです。
このブロックによって、同選手は転倒を余儀なくされました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください→北京五輪、ショートトラック女子500mで波乱!中国選手が故意にブロックを投げる動画を削除か?
結果的にはブロックを投げた選手もタイムで上には上がることができなかったものの、一部始終がネット上に出回り、物議を醸したのは事実です。
男子の決勝や女子のレースでも中国人選手による妨害行為疑惑が浮上している、今回の北京五輪のショートトラック。
氷上の競輪と呼ばれるほどハイスピードで激しく、接種や転倒などがつきものではありますが、正々堂々とルールに則ってスケーティングをしてもらいたいものです。
(文:服部慎一)