文:Quick Timez

上木恋愛研究所・キューティー上木、養成所同期のかまいたち濱家をめぐり「彼の人生を壊さなくて良かった」

キューティー上木さんの強烈なキャラを武器に、唯一無二のネタを展開し熱狂的な支持を集めるお笑いコンビ・上木恋愛研究所。

Quick Timezでは同コンビにインタビューを敢行。

コンビ結成の秘話や、今後の将来などについてお話を伺ってきました。

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上木恋愛研究所・キューティー上木、養成所同期のかまいたち濱家をめぐり「彼の人生壊さなくて良かった」

ーーまず、お2人がお笑いを目指されたキッカケからお聞かせいただけますか?

上木さん:僕は小学校の低学年からずーっと学年で1番面白くて、本当に無敵で、運動会だったりとかイベントごとでは常に目立つような事をしてきて、いつか芸人になりたいなと思ってたんです。

でも出身が鹿児島県でお笑いとかけ離れていて…。

当時は芸人をやるのは“悪”みたいな感じで、親にも止められてたので大学出て社会人やってたんですけど、23、4歳くらいの時にやるなら今しかないなって、大阪吉本の養成所に行きました。

ーーなるほど。少し遅めに始められたんですね?

上木さん:だいぶ遅いですね。

かまいたちとかと同期なんですけど、濱家に関しては歳が6個くらい違うので。

今は大卒が当たり前なんですけど、昔はだいたいみんな高卒で始めてたので、同期は6個下か7個下くらいが多かったですね。

河野さん:めちゃくちゃ車売ってたんだよね?

上木さん:そうそう、TOYOTAでめちゃくちゃ車売ってました。

親父のコネで入ったんですけど、芸人やるから辞めたいって言ったら、「てめぇ、コネで入ったのにどうなってんだよ!」みたいな感じで揉める辞め方になりましたね。

ーー河野さんはいかがですか?

河野さん:僕は高校の先生になるのが夢だったんですけど、大学のオープンキャンパス行った時に、「団塊の世代の人達がつまりまくってるから、君が30歳くらいになってやっと募集かかるよ」みたいなことを言われたんですよ。

じゃあちょっと嫌だなと思って。

兄がお笑い好きで、「爆笑オンエアバトル」を録画して毎週見てたんですけど、その時に吉本のニブンノゴ!さんが出られててコンパのネタやってて、ほんとに息が出来なくなるくらい2人で笑って。

お笑いすごいねぇーって中学生くらいから思ってたんですけど、

まぁ、現実的じゃないじゃないですか?

僕、真面目だけが取り柄で生きてきて、本当はお笑いやりたいけど気持ちを殺しつつ、学校の先生になりたいって親にも担任の先生にも言ってて。

オープンキャンパス終わって、「ダメだ!やっぱりお笑い行こう」!と思ってお笑いにしたって感じですね。

ーー養成所には行かれましたか?

河野さん:最初、吉本の12期に行って、本当にもうネタ見せも一切せず真面目に先生の話聞いて…。

発声練習も一生懸命やって、ダンスも一生懸命やって(笑)。

あそこって結構みんながサバイバルなので、他の人のネタ見て笑わないとか変なのあるんですけど、僕だけシンプルに1人で笑ってて(笑)。

僕ネタやんないからライバルでも何でもなくて変な感じでいて。

一応相方いたんですけど、卒業ってなった時に相方の出席日数が足りないってなって…。

ーー出席日数とかあるんですか!?

河野さん:そうなんですよ、本当にちゃんと学校みたいな感じで。

出席日数が足りないからコンビとして卒業ライブに出られませんってなって、卒業ライブに出られないってことは所属になりません、じゃあピンですってなって。

ピンではやりたくないしなぁ~と思って、相方と相談して1年間フリーターやってからワタナベエンターテイメントの学校に入り直したので、もうそこからを芸歴にしてますね。

ーーそこからお2人がコンビを組まれる経緯は?

上木さん:僕は今の相方で3人目なんですけど、1人目はむちゃくちゃ見た目が面白くてすごい才能があるやつだったんですけど、ちょっとイカれちゃってて最後の方は仕事にも来なくなっちゃったんですよね。

コンビを継続するのが無理って事になって解散して。

そのあとピンもやったんですけど、やっぱりコンビでやりたいなって思って2人目と組んで、そいつもめちゃくちゃ面白くて、回しとかも出来る感じの奴だったんですけど、ちょっとお酒が行き過ぎるやつで仕事に来ないとかそういうのがあって…。

結局6年くらいやったんですけど、僕の方から解散しようって言って。

やっぱりコンビでやりたいなと思ったので、もう面白くなくていいからちゃんと仕事に来るやつってなった時に思いついて、声を掛けさせてもらったって感じですね。

河野さん:やっぱり真面目だけでやってきたんでね。

一度も遅刻とかしたことないですし、いつも30分前にはいましたし。

上木さん:もう彼の真面目さに惹かれて、僕から声かけました。

河野さん:なんか良い感じに言ってますけど、僕はドラフト6位ですからね?

ーーえー!!!(笑)そうなんですか?(笑)

上木さん:当時、マービンっていう元力士のやつに声かけてダメで、そいつの相方に声かけてダメで…

河野さん:なんでコンビで声かけんだよ!!

上木さん:太ってるやつにずっと声かけてダメで、はぁ~ってなった時に「あっ河野いたわ!」って(笑)。

一応、1番目みたいな声のかけ方はしましたね。

河野さん:よく2人でテレビゲームやってて、やろうよって言われて行ったら「ちょっと飯行こうか。」って。

笹塚の餃子屋さんに連れて行かれて、「話あるんだ。」って言われてなんか怖いなって。

芸人辞めるとか言うのかなと思ったら、「コンビ組まない?」って言われて。

僕その時もう芸人やめてたんですよ。

ーー芸人さん自体をやめてたんですか?

河野さん:そうなんです、役者をやってて辞めてたんで、「もう芸人やる気ないし、お互いネタ書けない同士だし、僕と組んでもどうするんですか?」ってなったんですけど、「はい、って言うまで店から出ないからとか謎のルール作られて、じゃあ1回やりますかって。

コンビ結成詐欺みたいなのに合って組みました。

ーーでも組んでも良いなって思われたって事ですよね?

河野さん:まぁ面白い先輩だとは思ってたんですけど、もう自分がちょっともう1回辞めちゃってたんで、またやるのかぁ~って不安な感じでしたね。

ーー辞められた理由は何だったんですか?

河野さん:その時もワタナベに所属してたんですけど、月に1回事務所ライブ出て、後もう何もなくて。

また次の月も1回事務所ライブ出てって状況が2,3年続いてて、これもうキツイんじゃないかなって。

映画だったりドラマだったり、演技の仕事はあったんですよ。

なので、ポッチャリ枠で需要があればそっちの方が良いんじゃないかなって思ったんですよね。

でも1年経たないくらいでワタナベを解雇になって、ちょうどその時期に声かけてくれたんで。

ーーじゃあタイミングばっちりだったんですね!

河野さん:僕その時バイトで月40万くらい稼いでたんですよ。

そんだけバイトをただただやってる時期に上木さんが声かけてくれたんで…

上木さん:年収だと500万くらい稼げてたのにね!

河野さん:そんな長々とはやってないけど、ただただバイトをしてたっていう時期で、そんなに言ってくれるんだったら、ちょっとやってみようかなって。

まさか俺の前に5人も声かけてるとは思わなかったんで(笑)。

上木さん:でも組んで1ヵ月でその話は正直にしました!

ーーNSC時代のエピソードなどはありますか?

上木さん:だいたい僕の時が800人入ったのかな?

半年経つと面白さによってクラス分けをされるんですけど、Aクラスがだいたい10組くらいなんですよ。

今いる人で言うと、天竺鼠とかがAクラスにいて。

Bクラスに僕が居て、50人くらいなんですよ。

かまいたち・濱家くらいしか覚えてないんですけど。

和牛とか、かまいたちの山内とかはCクラスだったんで、当時に関しては僕の方が遥かに面白かったんですよね。

河野さん:すごい抜かれ方してるじゃん!

上木さん:すごい抜かれ方してんのよ。

養成所選抜も僕は毎月出てたんですけどね。

濱家は覚えてないと思うんですけど、1回彼とコンビを組もうって言おうかなって思ってたんですよ。ツッコミもすごい上手だったんで。

でも今のかまいたちの活躍を見てると、俺が声をかけて濱家の人生壊さなくて良かったなって思います。

河野さん:え、実際には声かけてないんすか?(笑)

上木さん:うん、言ってない言ってない。

河野さん:じゃあ濱家さん覚えてるとかのレベルじゃないですよ!知らない出来事だからそれ!(笑)。

上木さん:でも、コンビ組みたいなって顔はずっとしてたからさ(笑)

河野さん:気づいてはいたかもしれないけど、覚えてるか!(笑)。濱家さんに言ってんなら分かるけど!

ーーネタ自体はどちらが書かれてますか?

上木さん:なんとなく、こんなのどう?って僕が考えて、でも基本的に2人で考えてますね。

河野さん:コンビ結成のときも、俺ネタ書けないっすよって言ったら「俺が書けるから大丈夫!」って言われて。

今、結成6年くらいなんですけど、0本ですねまだ。

ーーえー!!!そうなんですか?(笑)

河野さん:書いてきてくれたことないです。

さっきちょっとカッコつけて言ってましたけど、2人で集まって0から作ってます。

ーーそれこそ詐欺じゃないですか(笑)

河野さん:やっぱり先輩だし年上なんでプライドがあるかなと思って。

3年で売れるって言ってもう6年目ですけどね!!

上木さん:まだまだこれからですよー。

そのための、錦鯉の優勝だったんですから、夢を与えてくれたよね。

ーーじゃあもうネタは完全にお2人で作られてるということですね!

河野さん:そうですね!

1回僕がトイレに行く時に、「すみません、2日行ってきます。」って言ったら、「ながー!」って言われたんで、「ながー!ながー!長淵剛―!」って言ったらスゴイ笑ってくれて。

そのままそういうネタを作ろうってなって、そういう会話からネタが生まれたりしますね。

ーーなんかちょっと学生ノリみたいな感じですかね?

河野さん:そのノリあるかもしれないですね!

上木さん:「ちかー!ちかー!近松門左衛門―!」って言ってケラケラ笑いながら作って、ライブで鬼スベるっていうね(笑)。

河野さん:僕が爆笑したネタはまぁスベりますね、全然お客さんに伝わらないんだよなぁー。

上木恋愛研究所のプロフィール

名前(左):ロマンス河野

生年月日:1987年1月27日

血液型:O型

出身:広島県 広島市

資格:普通自動車免許、調理師免許

趣味:サッカー、ゴルフ

特技:サッカー、ウイニングイレブン

名前(右):キューティー上木

生年月日:1978年6月20日

血液型:A型

出身:鹿児島県 鹿児島市

資格:普通自動車免許

趣味:埼玉西武ライオンズ、北海道日本ハムファイターズ、麻雀、プロ野球観戦、パチンコ・パチスロ

特技:麻雀の符計算の速さ、麻雀力、プロ野球記録の知識、肉と揚げ物の無限食い、西武ライオンズの大大大ファン、一発ギャグ

お笑いコンビ・上木恋愛研究所。キューティー上木は2004年4月デビュー、ロマンス河野は2009年4月にデビューし、それぞれ別のコンビで活動。河野は上木を先輩兼師匠と謳い、男性が持つすべてのコンプレックスを兼ね備えたコンビとして活躍中。上木は「はげやまでぶお」というキャラでも活動しているほか、河野はドラマ・映画に多数出演した経験があることから、俳優や女優に友人が多いことでも知られる。

▼キューティー上木のTikTok

キューティー上木さんは渋谷区非公認ゆるキャラ 「はげやまでぶおwithチョビひげ」というキャラクターでTik Tokを開設しております。

はげ・デブ・チョビひげのあるあるが見られるため、Tik Tokでぜひフォローをして下さい。

TikTok - Make Your Day
@hageyamadebuo はげやまでぶおwithチョビひげ 大雪バージョン#おはげのおじいさん ♬ オリジナル楽曲 – はげやまでぶおwithチョビひげ

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上木恋愛研究所出演!1月の浅井企画お笑いライブ詳細

上木恋愛研究所のお2人も出演する、浅井企画主催のお笑いライブ「54 FIGHT」。

毎月、55・54・53のという3段階に分かれたライブを開催しており、お客さんの投票によって昇格や降格が決定します。

「54の帝王」と言われた上木恋愛研究所は果たして、55NEXTへと昇格できるのでしょうか?

名称:54 NEXT

日時:2022年1月11日(火) 開場17:20 開演17:30 (~19:00頃終演予定)

会場:バティオス with 藤崎翔(新宿区歌舞伎町2-45-4)

料金:会場観覧チケット 前売1,300円/当日1,400円(整理番号付き・全席自由)

購入はこちら:https://tiget.net/events/159895

MC:おちもり

出演:蒲田キック・パンチ/みほとけ/さむらい侍/グリーンランプ/はなる/ろまんす/うみのいえ/マジメニマフィン/でっかい!くぼた/とんたくと/牧野ステテコ/ぬえ/ジャイアントジャイアン/上木恋愛研究所/インデペンデンスデイ

(文・取材:Quick Timez編集部)

(写真:RYOSUKE MAEJIMA)