文:服部慎一

【水曜日のダウンタウン】今年Twitter上で最もつぶやかれた説とは?『おぼん・こぼんFINAL』よりも多い説が…?

画像:devroom

コンプライアンスやマナー、人を傷つけない笑いなどが重視される昨今のバラエティ界の中で、一際異彩を放ち独特の感性を活かした企画を放送し続ける「水曜日のダウンタウン」(TBS系列)。

時には過激な説により視聴者から批判が殺到することもありますが、10月にはギャラクシー賞を受賞するなど、時として人々の心を動かす素敵な企画を放送しているのも事実です。

今回は、Quick Timez編集部が独自に集計したランキングを元に、どの説が一番盛り上がったのかを検証していきます。

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2021年も攻めに攻めた「水曜日のダウンタウン」

2014年から放送を開始している「水曜日のダウンタウン」(TBS系列)。

同番組は、お笑い芸人らや一般の方から寄せられたの様々な「説」を検証しVTRで紹介。

スタジオでパネラーとトークを展開するというバラエティ番組として知られています。

コンプライアンスやマナー、人を傷つけない笑いなどが重視される昨今のバラエティ界の中で、一際異彩を放つ独特の感性を活かした企画が持ち味で、過去には東京・練馬区の遊園地「としまえん」に安田大サーカス・クロちゃんを檻に入れ、一般公開をするという生放送企画を実施したところ、同遊園地に来場者が殺到し警察が出動する事態に発展。

企画自体が中止となるなど世間を騒がせ、番組側が謝罪に追い込まれたこともありました。

また、コロコロチキチキペッパーズのナダルさんをめぐっては、とある説の検証のために番組スタッフに拉致・誘拐され、倉庫に閉じ込められるなど、人権を無視したような過激な企画も数多く放送し話題となることも。

一方、過激な説ばかりではなく、「CMホントドッキリ」や同局の「ラヴィット!」と連動した生放送の大喜利企画など、一般的なバラエティ番組ではなかなか見ることが出来ないような攻めた企画も放送しており、お茶の間を盛り上げています。

さらに、2021年10月に放送された「おぼん・こぼん THE FINAL」においては、ギャラクシー賞(放送批評懇談会)の月間賞を受賞するなど、ハートフルで感動するような素敵な企画が多いのも特徴です。

そんな「水曜日のダウンタウン」に関して、Quick Timez編集部では「トレンドアットTV」の全面協力のもと、Twitter上でつぶやかれた説に関して独自に調査。

番組放送中に「#水曜日のダウンタウン」および「#水ダウ」と付けられた投稿の中で50ツイート以上投稿されたワードを羅列し、その中で最も多いものをランキング順に発表していきます。

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「水曜日のダウンタウン」、Twitter上で最もつぶやかれた説とは?

2021年で最もつぶやかれた説とは何だったのでしょうか?

まず1月から見ていきましょう。

1月

1月は、13日、20日、27日の3週にわたって放送がされましたが、話題となったのは13日放送の「芸人の親が選ぶ息子が最も輝いていた説SP」。

安田大サーカス・クロちゃんの両親が出演をしたということもあり、「クロちゃん」というワードは1,558回投稿がされていました。

また、27日のO.A.では、2019年に一般公募を開始していた高橋ジョージさん率いる「THE虎舞竜」の楽曲「ロード㐧15章」にまつわる説が放送され、「ロード第15章 ~一期一会 2人の物語~」が披露されると、「ロード」というワードが1,719回もつぶやかれていました。

2月

2月は、3日、10日、17日、24日の4週にわたって放送されました。

3日の放送では、「豆柴の大群“フィーチャリングゲスト”ランクアップチャレンジ」という企画が。

同企画は、クロちゃんがプロデュースをするアイドルグループ「豆柴の大群」の新曲をめぐり、ゲストをフィーチャリングするというものですが、そのゲストがクロちゃんの1ヶ月のダイエットの減量具合によって変化をするというもの。

ゲストのランクは10段階で分かれており、-7kgを達成したクロちゃんは、ファーストサマーウイカさんとのコラボを実現させました。

これを受け、「クロちゃん」というワードは3,597回も投稿されていたほか、-10kgでコラボが実現をする予定だった生駒里奈さんの「生駒」が1,516回、「チッチ」が1217回、「アイドル」が1,915回など、この説にまつわる投稿が数多くされていました。

また、10日の放送でも同じ説の続きが放送されており「クロちゃん」というワードは5,920回もつぶやかれるなど話題に。

その他では、24日に放送された「男の知名度100パーセントで女の知名度0%のモノギリ存在する説」内にて、タレントの井上咲楽さんがプラモデルメーカーの「TAMIYA(タミヤ)」を勘違いし「TENGA」と回答したことを受け、「TENGA」が1327回つぶやかれていました。

3月

3月は、10日、17日、24日、31日の4週にわたって放送がされました。

10日は2時間スペシャルが放送されましたが、中でも話題となったのが恐らくテレビ史上初となったであろう水ダウお家芸の「ホントドッキリ」企画。

コカ・コーラ社全面協力のもと、同社が手掛ける缶チューハイ「檸檬堂」のCMの出演権をかけた「嘘みたいな現場だけど本当にコカ・コーラ社のCMに出演できる…CMホントドッキリ」が放送され、見事、お笑いコンビ・空気階段の鈴木もぐらさんがCM出演権を獲得しました。

この影響からか「檸檬堂」というワードは2,452回もツイートされていました。

また、17日放送分では、同局の「東大王」とコラボした「不眠クイズ」などの企画も放送されたことを受け、「東大王」が2,746回ものツイート数を誇った他、24日の放送分では、30秒以内のネタで勝負するならどんなジャンルのネタでもOKというお笑い賞レース「30-1グランプリ」が放送されており、これに関する「ネタ」というワードが1,922回、「ニッポンの社長」が1,027回つぶやかれていました。

4月

4月は改編期もあって、14日と21日の2週のみの放送。

14日に放送された「昭和、今考えるとめちゃくちゃ説」が特に話題となりました。

国会中に政治家がタバコをくゆらせていたり、番組MCであるダウンタウンの2人がスタジオトーク中にがっつり喫煙している過去映像が流されたほか、交通マナーへの意識も低く、バイクはヘルメットを着用せず乗車、運転中もシートベルトの着用義務なしなど、ありえない事だらけの様子が次々と流れていました。

また、当時のタレント名鑑には有名人の住所が堂々と掲載され、「スタアと会える町」といった地図が雑誌に特集されるなど、現在の日本では考えられないような事象ばかり。

こうしたありえない昭和の世界に「昭和」というワードが1,288回、「時代」というワードが965回もつぶやかれていました。

5月

5月は、5日、12日、26日の3週にわたって放送がされましたが、1〜4月のようにツイート数が1,000回を超えるようなインパクトのある説は見当たりませんでした。

一番多かったのは、26日に放送された「知り合いの中から好きな人順に告白していけば誰でもさすがに100人以内で恋人できる説」という説で、これが賛否両論だったため「女性」というワードが958回ツイートされていました。

6月

6月は、2日、9日、16日、23日、30日の5週にわたって放送がされました。

9日には、「『俺、迷惑系YouTuberになる』と子どもから言われて『お前が選んだ道なら…』と応援スタンスをとる親などいない説」が放送され、クズ芸人としても知られるお笑いコンビ・2丁拳銃の小堀裕之の息子さんが登場。

家庭内でのリアルな会話に「息子」というワードが1,829回、「YouTuber」というワードが1,394回もつぶやかれていました。

また、23日の放送では、「知り合いの中から好きな人順に告白していけば誰でもさすがに100人以内で恋人できる説」の第2弾が放送され、お笑いコンビ・ポンループのアミさんが被験者に。

怒涛のように告白をしていく様に「彼氏」というワードが2,834回、「アミ」というワードが1,673回もツイートされていました。

7月

7月は、14日と21日の2週のみの放送。

14日には「声を操るプロ声優ならモノマネも上手いはず説」が放送され、同企画は、人気声優の藍原ことみさん、小野友樹さん、梶原岳人さん、武内駿輔さん、平田広明さん、福原綾香さん、Machicoさん、森久保祥太郎さんの8人がモノマネ芸人とそれぞれタッグを組み、モノマネの代理戦争に挑むという画期的なものとなりました。

これを受けTwitter上では「モノマネ」が4,534回もつぶやかれていた他、「Machico」が2,255回、「声優さん」が3,046回、「森久保」が2,499回、「武内」が4,043回、平田が3,462回、「声優」が3,573回ツイートされるという結果に。

いかに、声優の人気と番組内の企画が面白いかが露呈した結果となりました。

また、21日の放送では、「突然マネージャーから鬼越トマホークの『うるせえなぁ!』のくだり食らったら意外とシリアスな状況になっちゃう説FINAL」が放送され、タレントのつまみ枝豆さんが出演。

師匠であるビートたけしさんを馬鹿にされた枝豆さんは、「俺の前でよ、『たけし』って言うな。『たけしさん』だろコラァ!」とガチギレをし、マネージャーと一触即発の状態に。

武闘派として知られる枝豆さんのあまりのリアルなキレっぷりが話題となり「つまみ枝豆」が1,820回つぶやかれていました。

8月

8月は、11日、18日、25日の3週にわたって放送がされました。

18日の放送では、スタジオゲスとして登場したKis-My-Ft2の二階堂高嗣さんをめぐりファンが多数呟いたことで「二階堂高嗣」が1,044回もツイートされていました。

また、25日の放送では「クロちゃん 部屋ごと無人島生活」と題した企画が。

同企画は、酔い潰れて寝たら何をして起きないというクロちゃんをニセの企画で泥酔させたところからスタート。

瀬戸内海の無人島に小屋を建てていた番組側が、その小屋内にクロちゃん宅の荷物を全部持ち込み、部屋を忠実に再現。

酔い潰れたクロちゃんを放置して定点カメラやドローンカメラで経過観察をするという、こちらも斬新で攻めた企画となっていました。

小屋の前に広がる砂浜で「宝の地図」を発見したクロちゃん。

人気漫画「ドラゴンボール」のように、島の各所に散りばめられた7つの玉を集めることができれば脱出できるという画期的なシステムとなっていたことを受け、「クロちゃん」というワードが5,375回、「スタッフ」が1,845回、「部屋」が2,891回、「無人島」が1,953回、「ドラゴンボール」が2,212回つぶやかれていました。

9月

9月は、1日、8日、15日、22日、29日の5週にわたって放送がされました。

前週の続きで、無人島から脱出を試みたクロちゃんですが、久しぶりに東京の自宅に帰ってみると全ての荷物が引き払われた状態。

ここから、新居を探すことになったクロちゃんは、東京都品川区にある87平米の2SLDKで家賃は29万円という部屋に住むことに。

しかし、引っ越し先の部屋には番組用の監視カメラが常設されるなど、これまたぶっ飛んだ企画だったことから、「クロちゃん」というワードがまたしても多くつぶやかれており、5,155回もツイートされていました。

また、8日の放送では「店内BGM有名曲が違う歌詞になっていても気付かない説」が放送されたことを受け、「歌詞」というワードのツイート数は2,549回ほどに。

15日の放送では、「強い意思があれば寝た後の体もコントロールできる説」が放送されると、お酒が飲めないマヂカルラブリー・野田クリスタルさんが出演。

呂律が回らないながらも真っ先にスタッフを気遣う姿に「好感度上がった」という視聴者からの声が多く寄せられ、「野田クリスタル」が2,537回もつぶやかれる形となりました。

その他では、22日に放送された「マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説」を受け、「マツケンサンバ」が2,177回もツイートされる結果に。

29日から2週にわたって放送された「おぼん・こぼんヒストリー」では、お笑いコンビ「おぼん・こぼん」のが不仲となった理由、や不仲が決定的となった事件などについて迫る内容となっていたために、「おぼんこぼん(おぼん・こぼん)」が、4,837回もツイートされていました。

10月

10月は、6日、13日、20日の3週にわたって放送がされました。

6日は、ギャラクシー賞も受賞した「おぼん・こぼん THE FINAL」が放送されたことを受け、「ナイツ」、「おぼんこぼん」、「おぼん・こぼん」、「神回」、「おぼんこぼん師匠」、「おぼん師匠」、「ネタ」、 「地獄」、「 ギャラクシー賞」、「こぼん師匠」、 「結婚式」、「漫才」、「心臓」、 「東洋館」、「漫才師」などの関連ワードが数多くつぶやかれており、意図的とも思えるCMがあったことから「JT」というワードもつぶやかれていました。

この日、全体でつぶやかれたワードの総数は29,181回で1年間を通してみると2番目の多さに。

また、20日に放送された「生放送の裏で色々やってましたSP」では、同番組の「ラヴィット!」や「キングオブコント」といった生放送番組と連動した企画を放送。

特に注目されたのが、「『ラヴィット!』の女性ゲストを大喜利芸人軍団が遠隔操作すれば、レギュラーメンバーより笑い取れる説」で、「ラヴィット!」に生出演をする女性タレント”あの”さんを、大喜利の得意な千原ジュニアさん、野生爆弾・くっきー!さん、霜降り明星・粗品さん、笑い飯・西田さん、オードリー・春日さん、麒麟・田村さんらが遠隔操作し、大喜利の回答を出すという企画です。

「ほぐした赤LARK」や「目玉の親父の衣替え」、「盛山のディアゴスティーニ」などぶっ飛んだ大喜利から正統派の回答、先輩をイジる回答などひな壇にいるタレントとして完璧な立ち回りをしていたことから、「ラヴィット」が6,361回もつぶやかれており、「大喜利」も2,287回ツイートされていました。

11月

11月は、10日、17日、24日の3週にわたって放送されましたが、特に話題となったのが24日の放送分。

同日に放送された内容は、「落とし穴に落ちたのに一向にネタばらしが来ないまま日が暮れたら正気じゃいられない説」という企画。

深さ3メートルを超える落とし穴に落とされたパンサーの尾形貴弘さんですが、他の芸人が脱出を諦める中、自力で脱出することを試み続け、最後まで奮闘をします。

諦めずにやり遂げた結果、見事に落とし穴から脱出することに成功したため、「尾形」というワードが4,776回、「パンサー尾形」が2,605回、「スタッフ」が2,304回、「落とし穴」が2,111回ツイートされていました。

12月

12月は、1日、8日、15日、22日と4週にわたって放送がされましたが、中でも話題となったのが22日のO.A.です。

この日の放送では、「どこにもカメラが見当たらない狂気のロケでもゲストに指摘されずに進めること可能説」や、「泣き落としのトークがどんなに上手くても最終的に『かあさんの歌』で泣かせるの困難説」などが放送される中、注目を集めたのが「『帯番組』のMCということで喜んで受けたオファーが着物の帯を紹介する番組だったとしても、『だったらやめます』とは言い出しづらい説」というもの。

3月に放送されていた「檸檬堂」をめぐる「ホントドッキリ」の第2弾として放送され、今回は、CM出演ではなく”帯番組”のMCというポジション。

しかし、業界的に月曜〜金曜まで通して放送される番組を指す「帯番組」とは違い、本物の着物の帯を扱うという「帯番組」だったのです。

このあり得ない設定に最後まで疑うことなくやり切ったのは、お笑いコンビ・ニューヨークの2人。

実際に「水ダウ」内で紹介された「すてきに帯らいふ」という番組が「news23」の後の時間帯で放送されなど、TBS局内やラテ欄などを使用した壮大なドッキリだっただけに、「帯らいふ」は6,713回、「帯番組」は5,479回もツイートされていました。

なお、この日の放送は年内最後の「水ダウ」だっただけでなく、90分の拡大スペシャルだったことから、ツイート総数は38,714回で2021年で最多となりました。

まとめ

ツイートの総数で見れば、12月22日のO.A.分が38,714回で最多に。

一方、説単体で見れば10月6日に放送された「おぼん・こぼん THE FINAL」で、この日はこの説しか放送されていなかったため、29,181回で圧倒的な数のツイートがされていました。

個人単体で見ると、年間を通して数多くのドッキリに仕掛けられたクロちゃんで、年間を通してのツイートの総数は24,223回となり出演者の中で最多となりました。

惜しくも「おぼん・こぼん THE FINAL」に及ばなかったのが、7月14日に放送された「声優モノマネ代理戦争」で、こちらはツイート総数が26,170回という結果に。

また、ツイート総数が最低だったのは3月31日の放送分で、この日は「みんなの説SP」と題して16もの説を一気に検証したVTRが放送されたのですが、説一つにかける時間が短かったからなのか、この日全体のツイート数は2,221回で、年間を通して最も低くなっていました。

みなさんは、どの説が一番印象に残っているでしょうか?

来年も、我々の度肝を抜く説が放送されるのを楽しみに待ちましょう。

(文:服部慎一)