画像:時事
先月、愛知県内の中学校で発生した生徒による刺殺事件で遺族のコメントに批判が相次いでいることを特集した16日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
その放送中、EXIT・兼近大樹さんが批判の声に苦言を呈するシーンがありました。
EXIT兼近、愛知中学生刺殺の遺族に寄せられた批判に苦言「それってあてる?」
16日、先月愛知県内の中学校で発生した生徒による刺殺事件を特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
その放送中、遺族のコメントに批判の声が寄せられている事実に対してEXIT・兼近大樹さんが苦言を呈しました。
この日、遺族が出したコメントを紹介した同番組。
加害者生徒への言葉に加え、自身の子供が「いじめをしていた可能性」を伝える報道に対して否定の言葉を述べるとネットからは「うちの子に限ってということはない」と、厳しい言葉が。
この一件に対し、「親からは信じられてなかったですよね。やってないことでも『おまえだろ』って言われて生きてきた人生だったので」、「でも根っこの部分では優しくしてくれましたし、信じてはいないけど愛してはくれてたというか。その感覚はあったんですよね」と自身と両親の関係を切り出した兼近さん。
その上で「その親がどうこうするというのはそれぞれでいいと思うし、今回の件もネットニュースなどを見ると色んな意見があると思いますよ」、「でもそれは僕と同じように、りんたろー。さんと同じように色んな育て方されている人たちなので、物差しみたいなのはいっぱいあっていいと思うんですよ」と多種多様な意見が上がること自体は肯定しました。
しかし「意見はあっていいんだけど」と述べると「わざわざ子を亡くした親に対して、『俺はこう思うけど』とぶつけたいかだと思うんですよ」と兼近さんは子供を失って間もない遺族を批判する感覚を疑問視。
「僕リアルに日常生きている中で絶対に心配すると思いますし、優しくなると思うんですよ」、「でもネットの中では『こう思うけどね。よく自分の子供を信じてられるな』みたいな…それってあてるか?普通考えた時に」と批判的な声に苦言を呈すると「優しさが確実に欠如」と指摘しました。
「聞き入ってしまった」兼近の言葉に聞きほれる視聴者多数
遺族のコメントに相次ぐ批判に、「優しさが確実に欠如」と苦言を呈した兼近大樹さん。
その後「自分の意見を言って気持ち良くなりたいというのはすごくわかる」、「気持ち良くなっている暇があったら一旦現実を見てみて、周りの家族、子供を一旦見てみて身近なところを見てからしっかり解決していこうとする方がよっぽどカッコイイ」とコメントを続けました。
しかし、一方で「自分の意見で気持ち良くなるというのは…俺もそうなんで。『いいこと言っちゃったかも?』みたいなのはすごくあるんでネットでみんなもそれを感じているのかなって。だから否定しにくい」とネットユーザーの心境を慮ると、「ふざけんなって思ったけど兼近さんのコメントで落ち着いた。思わず聞き入ってしまった」などと、一方的なコメントを述べない兼近さんの姿勢に視聴者から称賛の声が。
SNSなども含め様々な人と交流が可能になり、意見も交わしやすくなったインターネット。
しかし、自分の意見を書き込むことにもTPOが求められているということなのでしょう。
(文:有馬翔平)