文:服部慎一

お笑いトリオ・ニュークレープ、トリオ結成の秘話を暴露「ボロボロの車で高速をエンストしながら…」

コントも漫才もハイレベルでこなす注目のお笑いトリオ・ニュークレープ。

今回は、ニュークレープの3人にお笑いを始めたきっかけや、トリオとしての将来などをインタビューしてきました。

スポンサーリンク

ニュークレープ、トリオ結成の秘話を明かす

ーーまず、皆さんがお笑いを目指したキッカケをお伺い出来たらと思うのですが…

デビさん:これはほんまに聞いた事ないかもしらんなぁー。

リーダーさん:進路を決める時の話になるんですけど、高校3年生の時に3択くらいになったんですよ。

体育の先生と、ディズニーランドで働く、あと芸人の3択だったんですよ。

で、ぐちゃぐちゃにしてくじ引き…はしてないんですけど(笑)。

デビさん:あぁー!!やめて欲しいなぁー、聞く気なくなったなぁー(笑)

リーダーさん:体育の先生だと体育大学行かなきゃいけないから大変かなって思って消去して、ディズニーも遊びに行く方が好きだなって気づいて…消去法で芸人になりました。

ーー消去法なんですか?(笑)

リーダーさん:僕の中では、その3つに絞れただけでも立派なことなんです。

僕、広島県出身でお笑いの文化はほとんどなかったので、芸人っていう選択肢もなかったから…何で決めたんだろう?

ナターシャさん:そん時はまだ自我が芽生えてなかったんやな。

リーダーさん:そうそう、まだ首もすわってなかったからね、高校でやっと(笑)。

ーーナターシャさんはいかがですか?

ナターシャさん:そうですね、僕はお姉ちゃんが履歴書を勝手に送ったんで。

リーダーさん:いや、ジャニーズみたいな言い方するやん!お姉ちゃんいないしまず。

ナターシャさん:ていうのはボケですが…僕は元々漫画家になりたかったんですけど、ギャグ漫画を描いてて、同級生が読んで笑ってるのを見るのが楽しくて、それやったら漫画見せるより笑わせる方が楽しそうやなと思ったのがキッカケですね。

元々お笑いも好きで、漫画よりもお笑いに興味が向いて、高校卒業して養成所に入りました。

ーーデビさんはいかがですか?

デビさん:僕は大阪出身なんで、高校まで普通にテレビでお笑い見るくらいやったんですけど、当時「baseよしもと」ってあったの知ってますかね?

「FUJIWARA」さんとか「キングコング」さんとかが中心になってやってて、女子高生の中で「baseよしもと」に行くのがブームみたいになって、クラスのお笑い好きの女の子が1枚チケット余ったから行こうって…

リーダーさん&ナターシャさん:ズズズズズズズ……(お茶をすする音)

デビさん:おい、今休憩タイムちゃうぞ(笑)熱いお茶をそのペースで飲むな(笑)。

ナターシャさん:あ、ごめんごめん。話長なりそうやなと思って!

デビさん:もうちょっとで終わるよ。

「baseよしもと」連れてってもらったら3軍のライブで、それを見に行ったときに売れる前の友近さんが出てて、出待ちして写真撮ってもらって、この人と同じ劇場に入りたいと思ったのがキッカケですね。

ーーなるほど、それで大阪NSCの28期生に…大阪出身のお2人は分かりますけど、リーダーさんは広島出身ですよね?

リーダーさん:そうですね、「お笑い=大阪」みたいなイメージしかなかったので…東京っていう選択肢もあったんですけど、関西弁喋りたかったんで。

とりあえず本場に行った方が良いんじゃないかってことで。

ーー最初から3人で組まれてたんですか?

ナターシャさん:一度、養成所の中で「M-1グランプリ」出ようってなってたんで、まず3人でやりましたね。

3回戦くらいまで行ったんですよ。そこでちょっと、軽いなって思っちゃったんですよね。

ーーそこからまた組まれるわけですよね?

デビさん:結構あとですね。ここは2人(リーダーさん・ナターシャさん)でデビューしたんか?

ナターシャさん:解散してからここ(リーダーさん)とコンビになって卒業して、こっち(デビさん)は別の男女トリオ組んでたんですよ。

そっちの方は卒業してからすぐ「baseよしもと」所属になったりとか、オーディション勝ち上がったりとか。

僕らは1年くらいやって、リーダーが広島帰って就職したいってなったんで解散したんですよ。

僕はピンでやって、こっちのトリオも解散して…。

デビさん:もうほんまに最悪でしたよ…。

1年目の時が1番給料があったんじゃないかなってくらいで。

沖縄の女の子と北海道の男の子のと組んでて、関西人の僕がツッコむみたいな。沖縄の女と北海道の男が、死ぬほど仲悪くて。

どうしても距離が埋められない。

ーー空調の温度とかでも揉めそうですよね?(笑)

デビさん:ほんまに空調も揉めるんですよ!

女性はぬくぬくじゃないとダメやし、寒いから冬は外でネタ合わせしたくないとか。

どっかのライブで2人が本番うまくいかんくて楽屋帰ってから大喧嘩して、そのままやめる!って速攻で沖縄と北海道帰って。

僕もちょうどバイトしてた焼き鳥屋の店長にならへんかって言われてたんで、1年半くらいでお笑いやめてずっと焼き鳥焼いてました。

ーーそこからお笑いに戻って来ようと思ったキッカケは?

ナターシャさん:僕がずっとピンでやってたんですけど、コンビでやりたいなって思ってて、(デビさんが)活動してないの知ってたんで連絡して、喫茶店で「やらへんかぁ」って誘ったら、またトリオが良いって言ったんですよ。

もう1人どうしようってなって、一応NSCの時にやってたリーダーに電話したら、もう広島に帰って地元で仕事してると。

「もう1回3人でやらへんか」って言ったら、「やりたい。」って二つ返事で。

リーダーさん:その前に2人で広島まで来たんですよ。

デビさん:まぁ、礼儀として直接誘った方が…

ナターシャさん:自賠責しか入ってないボロボロの車でな、高速でエンストした事もあったし。

デビさん:車乗りながら2人でリーダーの面白かったモノボケとか思い出して、やっぱあいつおもろかったなって言いながら。

ナターシャさん:いざ会ったらめっちゃおもんなかったんですよ(笑)。

3年くらい経ったら、ただのサラリーマンやったんです。

リーダーさん:全くお笑いとかやってなかったから、ただの明るい社会人になってて。

ナターシャさん:行きの車であんだけ喋ってたのに、帰りは2人とも喋んなかったですもん。

リーダーさん:でも次の日に社長に辞めるって言って。

デビさん:めっちゃ早かったんですよ、1週間後くらいにもう大阪来て。

リーダーさん:ちょうど2人とも実家やったから、外出ようかって話やったよね?

デビさん:1回くらいか、うちの実家泊り来たの。

ナターシャさん:イス3つ並べてベッドにさしてもらってたんよな?

リーダーさん:それどころじゃないんだよ!凹んだ畳のところに…(笑)

デビさん:うちが貧乏なんはええんよ。

ナターシャさん:家の表札がルーズリーフやからな(笑)。

デビさん:お母さんがルーズリーフにボールペンで苗字書いてセロテープで貼ってな。

あと玄関のドアのポスト?が無かったんですよ。

だから覗いたら直接家の中が見えるから、そこもお母さんがルーズリーフでな。

ええねん、貧乏の話は(笑)。

ーーお互いの第一印象って覚えてますか?

デビさん:僕は、ナターシャさんはセンスあるコント師みたいなイメージ。

リーダーさんは、あんまり関わりたくない、とにかく明るい。

なんかNSCってお笑いに自信がある人しか来てないから、結構な緊張感があるというか。

8クラスくらいあってたまたま3人一緒で、授業が終わる度に「どこ遊びに行くー?」って言うタイプで…。

リーダーさん:その時めちゃくちゃ尖ってたもんね!

デビさん:でも、まぁおかげで色んな人と仲良くなれたのもありますけどね。

ナターシャさん:他の芸人はみんな尖ってて壁作ろうとするのに、壁をとっぱらおうとするんで…

リーダーさん:ライバルとは思わなかったんですよ、みんな仲間じゃーんって。

ナターシャさん:みたいな感じで、みんなを誘うのはリーダーがよくやってたと思いますね。

でも他のやつらは、「サークルじゃないねんから。何やねんこいつ。」ってなってましたけど。

ーーそこから浅井さんに入られたキッカケは?

ナターシャさん:1回、吉本辞めようってなって、上京したんですよね。

もう1回活動し始めるのも半年くらい空いて、1回フリーでやり直しみたいになって1年くらいやってたんですけど…。

ちょうどそのとき、「さらば青春の光」が自分たちで事務所やったりとか、フリーでも活動できる人たちっているじゃないですか。

ちょっとそっちを狙ってたんですけど、3人とも仕事取る方法分からん過ぎてやっぱり事務所入るか~ってなって。

僕はどこでもよくて、リーダーはホリプロが良いって言って。

リーダーさん:僕は「さまぁ~ず」さんが好きだったんで。

ナターシャさん:デビは浅井が良いって言って。

リーダーのひょうきんなキャラクターとかも浅井に合うんじゃないかって理由やったんですよ。

リーダーはさまぁ~ずさんが好きっていう理由で、やっぱり理由の差でこっち(デビさん)でしたね。

ーーネタ見せとかオーディションで入られたんですか?

ナターシャさん:そもそも絶対に浅井!とも思ってなかったんですけど…。

事務所のライブのネタ見せの時に、チーフマネージャーさんが「結婚してる人はちゃんと結婚してることを言えよ!」みたいな感じで言われたんですよ。

僕上京するタイミングで結婚してたんで「結婚してます。」って言ったら、たまたまそれを聞いてた専務が、「君、結婚してるのか。これ結婚祝い。」って言って裸で1万円くれたんですよ。

初めてのオーディションで…これはもう裏切られへんなぁってなって、浅井に入るためにライブ出続けようってなって事務所入りました。

デビさん:ナターシャ1万円もらって、僕とリーダーはバナナやったんですよ(笑)。

ニュークレープのプロフィール

名前(左):リーダー

生年月日:1985年10月25日

血液型:O型

出身地:広島県

趣味:謎解きボードゲーム、読書、ディズニー好き、旅行

特技:運動全般、旅行計画、謎解き作り

名前(中):ナターシャ

生年月日:1986年11月7日

血液型:AB型

出身地:大阪府

趣味:漫画、アニメ、音楽、映画、芸術鑑賞

特技:イラスト

名前(右):デビ

生年月日:1985年6月11日

血液型:A型

出身地:大阪府

資格:フォークリフト免許

趣味:北海道日本ハムファイターズ、パチスロ、サッカー、野球、少年ジャンプ、書道

特技:トラックの運転、パチスロ目押し、空間プランニングとカラーコーディネイト

ボケのリーダー、ナターシャ、ツッコミのデビの3人からなるお笑いトリオ・ニュークレープ。浅井企画随一のコントトリオとして人気で、コントのみならず漫才のネタも天下一品。独特の切り口や設定が売りで、デビの鋭いツッコミやリーダーのナチュラルなおちゃらけキャラがクセとなる。ナターシャはネタ作りを担当する一方、自信がイラストを手がけたTシャツをネットで販売するなどお笑い以外でも才能を発揮している。

ニュークレープのYouTubeチャンネル

YouTubeのニュークレープチャンネルでは、毎月第2・第4金曜日の22時から生配信を行なっています。

生配信でネタのきっかけになるような、ネタ合わせのような配信を行っており、普段は見ることができない3人のゆるいトークが見られるのは必見です。

下記リンクからぜひチャンネル登録をして、配信をお見逃しなく!

ニュークレープの意外な一面に出会えるチャンスかも?

ニュークレープチャンネル
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

 

スポンサーリンク

ニュークレープ出演!12月の浅井企画お笑いライブ詳細

ニュークレープのお3人も出演する、浅井企画主催のお笑いライブ「55 NEXT」。

毎月、55・54・53のという3段階に分かれたライブを開催しており、お客さんの投票によって昇格や降格が決定します。

前回、11月開催の同ライブでお客さんの投票により1位を獲得したニュークレープは今回、どのような結果となるのでしょうか?

名称:55 NEXT

日時:2021年12月3日(金)開場19:20 開演19:30 (~21:00頃終演予定)

会場:バティオス with 藤崎翔(新宿区歌舞伎町2-45-4)

料金:会場観覧チケット 前売1,500円/当日1,600円(整理番号付き・全席自由)

購入はこちら:https://tiget.net/events/155638

MC:あらぽん(ANZEN漫才)& 阿見201

出演:鼻矢印永井/おちもり/オテンキ/アモーン/ジャイアントジャイアン/ブルーザー/石出奈々子/上木恋愛研究所/ドドん/ミリオンダラーベイベー/元祖いちごちゃん/インデペンデンスデイ/マリオネットブラザーズ/ニュークレープ

(文・取材:Quick Timez編集部)

(写真:RYOSUKE MAEJIMA)