文:Quick Timez

お笑いコンビ・しゃもじ、英語を沖縄弁に翻訳するネタに「やっぱりやった方がいいんだ」

10月14日〜17日の期間で開催される内村光良さんのコントライブ「内村文化祭’21 満面」。

同ライブに出演をするお笑いコンビ「しゃもじ」(マセキ芸能社)のお2人に、コンビ結成の秘話やライブについて語って頂きました。

インタビューは前編・後編に分かれており、本記事では後編をお送りします。

前編をご覧になっていない方は、こちらから前編をご覧ください。

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お笑いコンビ・しゃもじ、英語を沖縄弁に翻訳するネタに「やっぱりやった方がいいんだ」

ーー芸人さんにお話を訊いていると、どかーんと笑いが起こるあの快感が忘れられなくて芸人になったって方も結構いらっしゃいますしね!

たーにーさん:いると思いますね。

しゅうごパークさん:野球やってる奴って野球でスターになりたい!って思っているじゃないですか?

中学ぐらいになってレギュラーになれないと「絶対無理だ!」って諦めちゃって。

でも、(テレビの前に)スターがいるじゃないですか。

いろんなものを諦めてきたタイミングで、すごい笑い声を浴びると「これだ!」みたいな気持ちになっちゃって。

ーー現在の事務所に移籍した経緯というのは?

しゅうごパークさん:東京来て最初に音楽事務所に所属させてもらって、そこでも本当にお世話になってよくしていただいたんですけど。

「お笑いの事務所にやっぱり行きたいな」って思ってシンプルな思いがあって。

たーにーさん:お笑いのオーディションとかで、いろんな芸人さんと一緒になるじゃないですか?

「あのオーディション行った?」って話になるんですけど。

「あれ全然聞いてないその話」ってもちろんなるんですよ。お笑い事務所ではないので。

しゅうごパークさん:音楽事務所の社員さんって基本は音楽が好きでその世界に入ってらっしゃるので、担当のマネージャーさんのメールアドレスがNo music No lifeとかでしたからね(笑)。

めちゃくちゃ事務所にはお世話になったんですけど、「お笑いの事務所にいかせてもらいます」って辞めて。

いろんな芸人さんに話を訊いてシンプルに同世代の面白い芸人がいっぱいいるのがマセキ芸能社だなーって思って。

「マセキはオーディションライブ勝ち上がったら預かりになるらしいぞ」っていうことを聞いて、マセキのオーディションを受け始めた感じですね。

しゅうごパークさん:ニッチェは売れてて、三四郎とか、モグライダー、ジグザグジギー…とか、「同世代おもしろ!」って思う人たちがマセキには多かったんすよね。

もちろんいろんな事務所を見たら先輩とか後輩とかで面白い人がいっぱいいますけど、マセキは同世代で面白い人たちの濃度が濃かった気がして。

できれば面白い世代の人とライブでたいじゃないですか。

それでマセキに来た感じです。

ーーネタにコントを取り入れた心境の変化というのは?

しゅうごパークさん:もう明確にあって。『新しい波・お笑い8周期説』っていうスターが8年ごとにスターが生まれるっていう番組を当時フジテレビがやっていて、その8年後に「新しい波」っていう番組を作って、それの選抜メンバーがめちゃイケのメンバーなんですよ。

その8年後に「新しい波8(波ハチ)」っていう番組を作って、その選抜メンバーが「はねるのトびら」メンバーで、その8年後に「新しい波16」っていう番組があって、ナミイロっていうんですけど。

それの選抜メンバーの「ふくらむスクラム」メンバーっていうのが居るんすけど、僕らそれなんですよ。

地方のローカル芸人だった人がいきなり東京の王道コント番組をやらせてもらった時に「え?コントおもしろ!」ってなって、完全にその番組(ふくらむスクラム)の影響でコントをやるようになりましたね。

楽しかったですねコント。最高の環境でコントを一番最初にやったので…。

ーー「ふくらむスクラム」がコントの楽しさを教えてくれたと

しゃもじの2人:そうですね〜。

ーー沖縄の要素を取り入れたネタが多かったので地元愛が強いからなのかな?という風に思ったのですが…

たーにーさん:いやーこれ不思議なんですけど…。

しゅうごパークさん:僕ら、沖縄お笑い第三世代なんですけど、僕らより上の世代が沖縄の色をめっちゃ出す世代だったんですよ。

僕らの世代って「東京でお笑いやる時に沖縄色出すのダセェ」みたいな世代で。

結構そこを否定して、やってたんですけど。

内村さんがMCの「にちようチャップリン」っていう番組で方言ネタ企画みたいなものをやる時に、「沖縄弁ネタとかなんかない?」みたいなことを言われて。

その時は30歳を超えて、そういう変な尖りも無くなってきて、やっと自分たちのアイデンティティみたいなものを素直に受け入れられるようになっていって。

せっかくだから、「お題的にいただけるのもありがたいから、作ってみよう」っていって出来たのが、その英語の授業のネタで。

そしたら結構評判が良かったみたいで。

「あ、やっぱりやった方がいいんだ」って、受け入れられるようにここ5年ぐらいでなってきた感じですね。

ーー「じわじわチャップリン」第2回大会で優勝されてますよね。周りの反応とかはいかがでしたか?

しゅうごパークさん:そうですね、大きかったです。

あと「内さまライブ」っていうお笑いライブで優勝して。

そのあたりで、内村さんに「ちゃんと認識されてぞ!みたいな感覚があって。

「マセキの若いたちでしょ?」ぐらいから「あ、しゃもじね」ぐらいはなれたかなって感じでしたね。「やっと認識してもらえた」みたいな。

やっぱり小学生の頃から観ていたレジェンドなので、楽屋挨拶しに行く時に、知っている顔に対しての顔をしてくれるようになったのがその辺の時期でしたね。

ーーネタはどちらが書かれているんですか?

しゅうごパークさん:ウチ2人なんですよ。

ーーどちらかが台本を作ってきて?

たーにーさん:お互いが案を持ってきて持ち寄ってみたいな。

ーーそこで擦り合わせて?

たーにーさん:そうですね。面白い方にどんどん寄っていくみたいな。

しゅうごパークさん:そういえば最近、何もこだわっていないなと。

すごい小さな世界の話なんですけど、このやり方王道、このやり方真新しい、通好みのお笑いファンが喜びそうなこと、万人に受けそうな事、ちょうど間ぐらいのことをやりたくてやってるんです。

ーーお2人が目指しているポジションはどういった立ち位置でしょうか?

しゅうごパークさん:デカいネタ特番に必ずいる芸人って何組かいるじゃないですか?あれになりたいですね。

だから、それ以外の部分の仕事は本当になんでもいただけるもの全部なんでもありがたくやらせていただきます。

変に「これイヤ!」っていうのも何にもなくて、何やってもいいから、年に何回かのネタ特番に出たいです。

うちの事務所で言ったら、バカリズムさんとかナイツさんがそうだと思うんですけど。

僕らもそうなりたいです。それ以外の部分の仕事は本当に何もこだわりがいないです。

ほんとに、ネタ特番だけは絶対に出たいんですよ!(笑)。あそこに出たくて東京に出てきてるぐらいなので。

ーーしゃもじさんの直近の目標があれば教えてください。

たーにーさん:コント大会があったのでそれに力を入れていたんですけど、負けてしまったので、さてどうしようかって感じではあるんですが。

僕らはネタの人たちって思ってもらいたい部分があるので、ネタはやりながら…。

僕は先週、カレー屋さんをオープンしたんですよ(笑)。

五反田なんですけど、だからネタよりカレー作ってて…(笑)

ーーでは、今は模索中?

しゅうごパークさん:そうですね。

僕らも結構な芸歴になってきているので、結婚して子供もいて今の位置なので、同じことをずっと続けているのもおかしいから、いろんな生き方で、ネタの作り方など、だからちょっといろいろ変えていかないとなって。

模索中というか。

たーにーさん:さらば青春の光の森田くんがバーをオープンしたんですよ7月に。

そのバーがお昼は使っていないという事で、そのお昼を借りて…。

ーーでは、最後に内村文化祭についてお話を伺います。お2人は今回が初出演で?

しゅうごパークさん:そうですね。

たーにーさん:初めてです。

ーー久しぶりにお客さんの前でできるので、今はどんなお気持ちですか?

しゅうごパークさん:劇場が大きいですから、何百人以上のお客さんの前でできる機会ってここずっとないので。

笑い声とかきた時に「デカっ!」ってびっくりするかもしれないですね。だから本当にありがたいですね。

たーにーさん:もしかしたら沢山動くかもしれないので、体調管理だけはしっかりしてくださいとマネージャーから連絡が来たので、飲みの数は減るなってところですね。

しゅうごパークさん:まぁ、内村さんが出るから面白い事は間違いないんですけどね。

たーにーさん:以前、「ボクの妻と結婚してください。」っていう、木村多江さんと内村さんの主演の舞台があったんですよ。

その舞台に僕らもちょい役で出されてもらったことがあって。それ以来の舞台なので、ワクワクはしてますね。

「あ、あの感じがまた味わえる」っていうのは2人とも期待していると思います。

しゅうごパークさん:舞台稽古している内村さんを見るのってめっちゃ勉強になるんですよ。

「あ、そんな動き方するんだ」とか。

ずっとコントでトップにいる人の立ち振る舞いを見れるっていうのは楽しみですね。

たーにーさん:あと台詞覚えがめちゃくちゃ早くて、そこもびっくりしましたね(笑)。

しゃもじプロフィール

名前(左):たーにー

生年月日:1984年12月27日生まれ

血液型:A型

出身:沖縄県那覇市首里

趣味:相撲、料理、酒〈ホッピー〉

特技:どこでもすぐ寝られる、手を使わずTシャツを脱ぐ

名前(右):しゅうごパーク

生年月日:1985年3月4日

血液型:A型

出身:沖縄県那覇市首里

趣味:読書、公募への応募

特技:鼻笛、バランスボール

お笑いコンビ・しゃもじ。沖縄県出身の幼馴染2人からなるコンビで、ボケのたーにーと、ツッコミのしゅうごパークの軽妙なやり取りが持ち味。

「ふくらむスクラム!!」(フジテレビ系列)ではレギュラー出演を果たしたりした他、「じわじわチャップリン」(テレビ東京)では第2回チャンピオン大会で優勝するなど、実力は折り紙付きで、多方面で活躍を見せる。

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「内村文化祭’21 満面」の詳細

しゃもじの2人も出演をするという「内村文化祭’21 満面」。

同ライブは、マセキ芸能社の先輩にあたるウッチャンナンチャンの内村光良さんが、 「ただ、今やりたいことのオンパレード」を実現するライブです。

「1年間、自分が経験したもの、体験したものを出す」場として、 2017年より過去4回にわたって行ってきました。

定番となる演目は、 オープニングとエンディングを飾る歌や、 内村ダンサーズと共に踊るダンス、 内村さん1人での実録コント(漫談)、ゲストを交えたコント(劇)などです。

今年57歳となった内村さんがやりたいことを純粋に追求し、 「とにかくお客さん、ついてきて下さい!」と、全力で演目に取り組む姿を“生”で楽しめる唯一無二のライブです。

タイトル:「内村文化祭 ’21 満面」

出演者:内村光良、松本妃代 (ソニー・ミュージック・アーティスツ)、勢登健雄、ジグザグジギー 、ルシファー吉岡、しゃもじ、内村ダンサーズ

日時:2021年10月14日(木)〜17日(日)

10月14日(木)
18:00開場/19:00開演

10月15日(金)
18:00開場/19:00開演

10月16日(土)
13:00開場/14:00開演
17:00開場/18:00開演

10月17日(日)
13:00開場/14:00開演

料金:¥7,500(税込・全席指定席) ※未就学児童入場不可 ※車椅子でお越しのお客様は、事前に問い合わせ先までご連絡ください。

会場:日本青年館ホール

住所:〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4-1

チケット:マセキライブサークルチケットぴあイープラスローチケ

(文・取材:YUICHI IGARASHI)

(写真:RYOSUKE MAEJIMA)