画像:時事
先日、高齢者の割合がおよそ30%となる過去最高を記録したことを特集した20日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
それに伴って増加する高齢の労働者について、MCのカンニング・竹山隆範さんが若者へあるメッセージを発信しました。
カンニング竹山、高齢者『65歳以上』という定義に違和感
20日、先日総務省が発表した高齢者の割合が過去最高、世界最高になったことを特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
高齢の労働者も増加の一途を辿っていることに、MCであるカンニング・竹山隆範さんが若者へ高齢者の定義に首を傾げるシーンがありました。
この日、同番組が議論のテーマに取り上げた高齢者の割合は、人口は55万人減少した一方、高齢者の人数は22万人増加し全人口のおよそ30%を占めたという総務省による発表。
また、高齢者の就業者数が906万人と高齢者のうちの4人に1人が労働していることに対し、竹山さんは「逆に高齢者になったら休まなきゃいけないのかなという疑問もあります」とコメント。
その上で、「あと30年のこと考えた時、30年くらい前の高齢者の方って僕らくらいの年齢なわけですよね?こういうおじちゃんとかがいっぱいいて30年後高齢者になった時にいきなり高齢者になるのかなって思った時に、時代も違うしならないんじゃないとも思ってます」と、以前の高齢者と現在の高齢者は健康寿命も異なると指摘したのでした。
これに、平石直之アナウンサーも呼応し「65歳をもって高齢者と呼ぶのも失礼な感じですかね?」と竹山さんの持論に解釈を示すと、竹山さんも「思いますね」と頷いていました。
「結局自分が困るよ」将来、高齢者となる若者へ忠告
以前よりも健康寿命が延びたことにより、65歳以上を高齢者と呼ぶことを「失礼」と示した竹山隆範さん。
その後、番組では今年4月に改正された「高年齢者雇用安定法」も取り上げ、各企業に70歳に定年引き上げるなどの努力義務が課せられたことが紹介されると、竹山さんは「僕もいつも思ってたんですけど」と再び口を開きました。
「若い経営者とか論客の方とか結構言う人いるんですよ」と、竹山さんが指摘したのは高齢者を疎ましく思う若者の存在。
その層に向けて、「でも、あっという間に自分高齢者になりますからね」とすると、「だから僕は高齢になっても働ける社会を今のうちにキチッと作っておかないと」とチクリ。
「そういう社会を作らないといけないと思うんだけど」とコメント述べ終わると、竹山さんの言葉に視聴者は、「確かに」、「なんか急に不安になってきた」などと、竹山さんの忠告に次々とリアクションを寄せていました。
世界最高の高齢者割合となり超高齢化社会というものがほぼ現実となった国内。
若者世代はそれを支える現在だけを見つめるのではなく、自身らが高齢者になった時に生活ができるかどうかという問題まで気を揉まなくてはならないようです。
(文:有馬翔平)