画像は安井ファームさん提供
ブロッコリーを茹でた後、鍋の残りの汁に油のような膜が張っており驚いた経験はありませんか?
この油の膜をめぐり、有限会社安井ファームがツイートした内容に注目が集まっています。
当編集部では安井ファームさんに直接取材を行い、お話を伺って参りました。
ブロッコリーの茹で汁に油の膜が…農薬かと思ったら、驚きの物質だった
栄養価が高く、調理も簡単なことから人気のブロッコリー。
100gを摂取すれば1日に必要なビタミンCを摂取できるほか、葉酸、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、食物繊維など、ありとあらゆる栄養素をふんだんに含んでいるため、ダイエットや美容にも良いとされています。
そんなブロッコリーの調理として最もメジャーなのが、茹でるという手法。
鍋の中に沸騰したお湯と少量の塩を入れ、数分茹でるとあっという間に食べられる状態になりますが、その残りの茹で汁に油の膜のようなものがあり、焦ったことはないでしょうか。
中には農薬だと勘違いしてしまい、茹で上がったブロッコリーを廃棄するといったケースもあるのだとか。
この油の膜の正体を解説してくれたのは、石川県白山市にある「有限会社安井ファーム」さん。
実はこの油の膜は、「ブルーム」と呼ばれる天然由来のロウ成分なのだそう。
ブロッコリーを茹でた後のお湯に油膜があって驚いた経験はありませんか?
農薬に思われがちですが、油膜の正体は『ブルーム』と呼ばれるブロッコリーの天然由来のロウ成分。食べても問題ございませんので、茹で汁もスープや雑炊などにご活用いただければと思います。 pic.twitter.com/uMgrrN5c8A
— 有限会社安井ファーム【公式】 (@yasuifarm) January 27, 2021
ブルームをめぐる当編集部の取材に対し「安井ファーム」さんからは、以下のような回答が得られました。
Quick Timez編集部:天然由来のロウ成分とありますが、体に害はないのでしょうか?
安井ファーム 担当者さん:果粉(ブルーム)はリンゴ表面のツルツルと同様、人体には害はないとされております。
Quick Timez編集部:電子レンジで加熱をした場合、天然由来のロウ成分はどうなるのでしょうか?
安井ファーム 担当者さん:実際にレンジで加熱したブロッコリーを水に浸してみると、茹でた時と同様、ブルームが確認できます。
画像は安井ファームさん提供
Quick Timez編集部:ブロッコリーの緑色の部分が黄色くなった場合、天然由来のロウ成分はどうなるのでしょうか?
安井ファーム 担当者さん:試したことがないため正確なお答えはできかねますが、いわゆるバリアのようなものなので、黄化(劣化)とともにその機能は損なわれずとも低下するものと考えられます。
残りの茹で汁は雑炊などにも適しているため廃棄するのはもったいないとのことですが、電子レンジで加熱をする方がより栄養価の流出を抑えられるため、オススメだと言います。
安心と信頼の安井ファーム!ブロッコリーの美味しい食べ方も伝授
ブロッコリーに対して知見の深いツイートをした安井ファームさん。
それもそのはず、ブロッコリーを作り続けて10年以上にもなるのだそう。
安井ファームさんのTwitterアカウントでは、ブロッコリーの混ぜご飯や、「チーズのせ焼き」などの美味しい食べ方を伝授しているだけなく、廃棄されがちな茎も美味しく食べるレシピも公開しています。
また、安井ファームさんはブロッコリーのみならず、キャベツ、白菜、カリフラワー、とうもろこし、ネギ、カボチャ、オクラ、小松菜、カブなどの野菜類も生産している他、柿、ブルーベリーといった果樹も生産しています。
安井ファームさんが真心込めて育てたブロッコリー。
ブルームも含めて味を確かめたいですね。
(文:服部慎一)
▼安井ファームさんの情報
会社名:有限会社 安井ファーム
会社ホームページ:https://www.yasuifarm.net/index.html
公式Twitter:@yasuifarm
直売所Instagram:karaiya.yasuifarm