宮城県警は21日、お笑いコンビ「タカダ・コーポレーション」として活動していた飲食店経営の元芸人”おやきくん”こと正村綱良容疑者を詐欺未遂容疑で逮捕したと発表。
4月から5月にかけて警察官だと偽り、90代女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとのことです。
タカダ・コーポレーションについて、また正村容疑者についても詳しく調べてみました。
元お笑いコンビ「タカダ・コーポレーション」、公表できない理由で吉本を自主退社していた
21日、宮城県警はお笑いコンビ「タカダ・コーポレーション」として2015年まで活動していた、飲食店経営の元芸人”おやきくん”こと、正村綱良容疑者を詐欺未遂容疑で逮捕したと発表。
4月から5月にかけて警察官だと偽り、90代女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとのことです。
タカダ・コーポレーションは、おやきくんと女性芸人の大貫さんによって2006年に結成。
おやきくんは2014年9月を最後として大貫さんのブログに登場しなくなり、大貫さんは2016年3月に「タカダ・コーポレーションですが、昨年相方のおやきがよしもとを退社しまして、事実上の解散となりました」と報告。
1年も前に電撃解散していたことを含みを持たせる形で明かしました。
現在は漫画家としても活躍している大貫さん。
2021年7月にYouTubeチャンネル「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」の街頭インタビュー動画でコンビ解散について言葉を選びつつコメントしていました。
言えないことが多すぎてどう説明したらいいか分からないとしたうえで、「××××(動画ではピー音)で一応自主退社」「今日からもういませんみたいな」「おやきに関しては難しいんですけど、周りも悪かったんじゃないかなっていう」と、到底尋常といえない経緯からコンビ消滅に至ったとしていました。
文章をメインとした記事コンテンツを発信・共有できるサービス「note」で大貫さんは、同年2月に元相方の人となりについてこう話していました。
「見た目のインパクトがすごいおやきだが、驚くことに、強烈なのはその見た目よりも中身なのだ。奇想天外、傍若無人、支離滅裂、豪快奔放……世の中のありとあらゆる言葉を思い浮かべても、彼を一言で現すことは難しい」
「いい人とか悪い人とか優しい人とか意地悪な人とか、そんな風にカテゴライズできない場所にいるような、今までに見たこともない人種なのだ」
さらに、「『おやきってどんな人なの?』と聞かれることがよくあるが、そういうときは『この世のすべての煩悩をかき集めて命を吹き込んだって感じですかね』と答えている」ともつづっていました。
タカダ・コーポレーションはどういうコンビだった?
東京NSCの11期生で、同期にはエド・はるみさん、パンサーの向井慧さんらがいます。
コンビ名は、おやきくんが俳優・コメディアンの高田純次さんのファンであったことに由来。
高田さんには特に許可を得てはいなかったが、その後高田さん本人から許可を得たそう。
2015年、おやきくんが吉本興業を退社したため事実上解散したことを大貫がブログで発表。
その後、大貫さんは新たなコンビ「夫婦のじかん」を結成したほか、漫画家としても活動しています。
ネタは主に、「SMショートコント」と称したショートコント。
色々なシチュエーションで大貫さんがおやきくんを踏んづけたり、寝ているおやきくんの頭上に乗るなど邪険に扱い、おやきくんが奇声を上げてお約束の一言「不思議と嫌じゃない」、「下手すりゃ死ぬ」などでネタを締める、やや放送禁止的なネタでした。
過激な芸風な男女コンビだがコンビ仲は良好で、二人でカラオケや買い物だけでなく、東京ディズニーランドへ行くこともあったそう。
大貫さんはイラストの仕事もこなしており、お笑い情報誌「マンスリーよしもと」で漫画を掲載したり、吉本の劇場ポスターなど、多岐に渡りさまざまなイラストを手掛けています。
大貫さんの漫画の腕を買われ、BSスカパーの特番にてオリジナル漫画を制作し、その漫画の声優として野沢雅子さんや古川登志夫さんに出演してもらった経験も!
この漫画が評価され、見事BSスカパーにて初の冠番組を獲得しました。
おやきくんは2015年に吉本興業を退所、その後2016年に電撃ネットワークJr.のメンバーで「ペリカン」として活動。
2019年には格闘家として活動し、プロ格闘技に出場することもあったようです。
柔道三段の腕前があり、少林寺拳法の気功技なども取得。
2018年、飲食店「BARモンスター」を経営。
そして2023年、詐欺未遂の疑いで逮捕されました。
(文:Quick Timez 編集部)