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ペットショップ大手「Coo&RIKU」の系列グループ企業の元社員が、同社の劣悪な繁殖場の環境を告発したことで同社を経営する大久保浩之社長への批判が集まってます。
顧客と従業員から相次ぐ告発
先月上旬「Coo&RIKU木更津店」で子犬を買った20代の女性が、引き渡された当日から子犬が体調を崩し、2日後に瀕死の状態で入院したとして店にクレームを入れたところ、「治療費は払えないが犬の交換ならできます」と言われ、治療費13万円を泣き寝入りすることになったという記事が注目を集めましたが、そんな「Coo&RIKU」が今度は元従業員から劣悪な繁殖場の環境を告発されました。
犬や猫の一括大量仕入れでコストを抑え、同業他社よりも低価格で販売することで売り上げを伸ばしてきた同社は、以前はブリーダーが繁殖した犬猫を、競りを通して大量購入していましたが需要の拡大に追い付かなくなり、数年前から自社で大規模繁殖場を建設して繁殖を行っているそうです。年間約5万匹もの犬猫が必要となるため、全国11箇所の繁殖場では”生産性”を上げるべく日夜非人道的な強制繁殖が行われているそうです。
交配を嫌がるメスを数人がかりで押さえつけ無理やり交尾させる、ゴキブリやネズミが走り回るという劣悪な環境での飼育、他の犬猫たちと空間を仕切っただけの騒がしい環境でのお産、ストレスで育児放棄や赤ちゃんを食い殺してしまう親もいたそう。また、死んでしまった犬は冷凍し、纏めて焼却するという地獄さながらのおぞましい実状を明かしました。
ネット上ではこの告発内容に、
《Coo&RIKU恐ろしいな。社長を筆頭に取り巻き全員地獄に堕ちてくれ》
《動物のためにも従業員のためにも警察の捜査が入って丸ごと潰れてしまえ》
《Coo &RIKUが告発されて炎上してるの、やっとかって感じ》
《心の底から軽蔑するし、怒りと深い悲しみを覚えた》
《経営陣(上層部)も犯罪者、まともな人間のやることじゃない》
など、同社取締役社長の大久保浩之さんへの非難が相次いでいます。
過去には脱税での告発も
同社は、1999年11月に「ペットショップCoo」としてインターネットでのペット販売を開始。その後、順調に業績を伸ばし2002年には実店舗第1号店の「ペットショップRIKU草加店」をオープンしました。現在は全国227店舗にまで拡大し、犬や猫の販売のみならず、ペット用品の輸入・販売、繁殖や訓練、ペット専門の美容室やペットホテル、動物病院の運営など事業展開は多岐に渡ります。しかし、実は大久保社長は2010年に約1億8000万円の法人所得を隠し、法人税約5000万円を脱税した疑いがあるとして東京国税局から実は法人法違反容疑で東京地検に告発されたことで翌年一度は退任に追い込まれ、2017年に復帰。そして、今回の相次ぐ告発ときては社長を筆頭とする経営陣への風当たりはさらに厳しくなることが予想されます。
顧客からの告発については、会社のWEBサイトでコメントを掲載した同社ですが今回の告発内容についてどのように対応していくのでしょうか。いずれにしても、繁殖場の犬猫たちの飼育環境が1日にでも早く改善されることを祈るばかりです。
(文:Quick Timez 編集部)