画像:時事通信フォト
今年で75歳になる俳優・藤岡弘、さんがゲスト出演した6日の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)。
するとその放送中、藤岡さんが幼い頃に失踪した父親へ後悔の念を吐き出すシーンがありました。
藤岡弘、父親が失踪していた事実を明かす「許せないという気持ちがあった」
6日、今年で75歳になる俳優・藤岡弘、さんがゲスト出演した「徹子の部屋」(テレビ朝日系)。
するとその放送中、藤岡さんが幼い頃に父親が失踪した事実を明かすシーンがありました。
愛媛県の警察官だった藤岡さんの父親。
武道家でもあり、良家の生まれである母親とは対照的に厳格な性格をしていたのだそう。
そんな幼少期の生活を振り返った藤岡さんは「父は厳しさを、母はそのケア、そんな感じで今思うと本当に感謝ですね」とコメントしました。
そして「この年になってくると両親のありがたさというか、もっと早く気づいておくべきでしたね。反省することは多々ありますね」と亡くなった両親に思いを馳せていました。
ただ、藤岡さんが反省の気持ちを抱えるようになったのはある事情があったのだとか。
この日、「父が出奔して…」と父親が失踪していたことを明かした藤岡さん。
「戦中、戦前、戦後と色々あったと思うんですけど。私には計り知れないことがあったと思うんですけど。母がその後、大変苦労をしていましてね」と父親の失踪後、母親が一人で藤岡さんを育てていたようでそのことから「母は何か察していたような気もしますけど、僕はちょっと許せないような気持ちもありましてね」と父親を憎むように。
しかし「お父様への今のお気持ちはどうなんですか?」と黒柳徹子さんから尋ねられた藤岡さんは「僕は今は…」と難しい表情に。
「実は最後に父から僕のところに電話がかかってきたんですよ」、「ちょうど俳優修業している時ですが、父から電話が突然入って」と失踪後に電話があったことを明かし「その時に父と初めて話ができたんですが、私は許すことができなくて『会いたい』という話だったんですが、『渡したいものがある』と。『いづれ父さんのことがわかる日がくる』と。でも私は許せないという気持ちがあったんで拒否したんです」という会話があったとコメント。
それから数か月後に父は他界してしまい「それが今自分の中では非常に悔やんでおります。やっぱ会っておくべきだったと」、「非常に申し訳ない気持ちです」と後悔しているということを沈痛な面持ちで語っていました。
「帰省したら父に優しくしたい」藤岡の話に視聴者もホロリ
父親が失踪したこと、そしてそのことを永らく憎んでいたことを打ち明けた藤岡弘、さん。
すると、藤岡さんが明かしたエピソードに番組を観ていた視聴者は思わず涙。
《時代が時代だからお父さんにもいろいろあったんだろうね…これは藤岡さんもお父さんも辛かっただろう》
《お父さんの言えないわけもわかるし、藤岡さんがお父さんを恨む気持ちもわかる。私も同じことしてたと思う》
《お父さんは何を言いたかったんだろうね。うちも仲いいわけじゃないけど、帰省したら父に優しくしたい》
などと、藤岡さんの境遇にコメントが殺到しました。
その後、103歳で亡くなった母親からの言葉を守り子育てに力を注いできたという藤岡さん。
俳優デビューした長男に続き、娘らも芸能活動をスタートさせたことは最大の親孝行だったのかもしれません。
(文:有馬翔平)