画像:時事通信フォト
アメリカのAppl社がユーザーの死後、データにアクセスできる管理者を設定できるようにしたことを特集した12日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
すると、データで死後も残るデジタル遺産についてひろゆき氏が苦い表情を浮かべるシーンが。
ひろゆき、Apple社提供のデジタル遺産サービスに苦言「やめた方がいい」
12日、ユーザーの死後もデジタルで残る「デジタル遺産」について特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
すると、アメリカのApple社が開始したサービスにひろゆき氏が首を傾げるシーンがありました。
この日、同番組はApple社が配信を開始する「iOS15.2β版」で、ユーザーの死後にクラウド上のデータにアクセスできる管理者を5人指定まで可能になるというサービスを紹介。
しかし、デジタル遺産を管理者が引き継ぐということにひろゆき氏は苦笑。
「遺産として遺族に見てもらいたいものと、これは触るなというのは違うのでアクセスキーを渡したら全部触れますよというのはやめた方がいいと思うんですよね」と指摘すると「『遺産』というカテゴリーでそこにぶち込んだものだけを見てくださいみたいなサービスをすればいいのになって思います」と提言。
このひろゆき氏のコメントに、平石直之アナウンサーも「死の衝撃以外にも加わってしまう衝撃がある」と衝撃の情報を開示してしまう可能性に笑みを浮かべました。
Apple社のサービスに苦笑したひろゆき氏は、さらに「そもそもパスワードを忘れた時って携帯電話の番号を登録しておいて、携帯電話の方にショートメールが着てクリックして新しくパスワード設定とかあるじゃないですか。あれができるということは管理者設定しなくても遺族が電話番号入れてショートメール送らせてできちゃうんで、あんまりこのシステム意味ない気がする」と、システムの存在意義を疑問視。
「たとえば夫婦なんだから『管理者登録するべきでしょ』ってなって、もめて離婚となった時に管理者登録したことも忘れてると思うんですよ。で、死亡証明書を適当にでっち上げてアメリカのAppleに送って『この死亡証明書は偽物だ』ってAppleがわかるわけがないじゃないですか」と悪用される可能性についても言及していました。
デジタル遺品の相続は管理すべきなのか?
Apple社が提供するデジタル遺産の管理サービスに対し、苦言を呈したひろゆき氏。
インターネットの普及によりデータ上の遺産が増加していますが、しかし番組を観ていた視聴者からも、「別にデジタル遺産なんてどうでもいいよ。俺も死んだら全消去でいいし」、「相続とかめんどくさいし、亡くなった人のものはすべて消去でいいでしょ」などとデジタル遺産に関連するサービス活用に消極的な声が。
しかし、デジタル遺産の中には管理を怠った場合莫大な損失を遺族が被ることもあるのだとか。
「画像とかなら放置していてもいいのでしょうが、問題はネット上で個人が管理している資産。暗号資産などは所有しているのが判明した場合金額によっては相続税が発生することもあるでしょう。遺産は受け取れないのにお金だけ取られる…金銭的な資産の有無だけでも生前にまとめておくべきでしょう」(ライター)
インターネットの普及により、問題が顕現しつつあるデジタル遺産。
ゆくゆくはApple社のようなサービスが必要な生活になっていくのでしょう。
(文:有馬翔平)