画像:時事
ファッション感覚で入れる人の割合が増加しているタトゥー。
コロナ禍以前には増えるインバウンドの影響で度々議論された内容を30日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)が特集しました。
すると、MCカンニング・竹山隆範さんの持論が波紋を広げる事態に。
カンニング竹山、タトゥー問題に「色々許してもいいんじゃない」
30日、以前から度々議題に挙がる、国内のタトゥー問題について出演者が意見を交わした「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
常に賛否がつきまとう議題に対し、MCであるカンニング・竹山隆範さんが持論を述べました。
この日、中国の古代誌「魏志倭人伝」に弥生人が入れ墨を彫っていたことなど、日本人と入れ墨の関係から議論を交わした同番組。
「どこまで認めるべきなのか」というテーマに、竹山さんは「タトゥーもね、そろそろ日本も考えなきゃいけないと思って」と、タトゥーに対し考えを改めるべきと主張。
そして、「ワンポイントとか入れるのは別にいいかなと思ったりもしてるんですよ」と寛容的な態度を取ると、「ただ結局これは反社でしょ?反社の人を排除したいだけじゃないですか」とこれまでの国内の意識を疑問視したのでした。
さらに「ミュージシャンとかで健康ランドとかスパ入れないのはおかしいと思いますし、外のロケ行ったり、プールのロケ行ったりするとテーピングみたいなの貼らなきゃいけないんですよ。それおかしくね?」と、徹底的に入れ墨を避ける環境を批判。
タトゥーに対し、「意識を変えていくべき」という立場を取った竹山さん。
「タトゥーは色々許してもいいんじゃない」と述べた上で「その辺の考えを変えなきゃいけないというのはあると思います」と終始、タトゥーの受け入れを訴えていました。
「横暴じゃない?」竹山の持論に反発の声多数
タトゥー問題に対し、「色々許してもいい」と寛容的な持論を主張した竹山隆範さん。
しかし、やはり世間的にはタトゥーは受け入れらないものなのか視聴者からは、
《入れるのも個人の問題、不快に思うのも個人の問題》
《タトゥー入れたミュージシャンはいいけど、タトゥー入れた反社はダメだよってそれこそ差別》
《タトゥーで不快になる人いるけど、入れたら許せって横暴じゃない?》
などと、竹山さんのコメントに反発の声が。
ただ、日本人とタトゥーの関係は思いのほか歴史が深いのだという。
「日本では元々入れ墨というものは宗教的な意味合いを持つものでした。しかし服装が華美になっていくと戦国時代までには一度消滅。しかしそれが江戸時代に復活すると、消防団や飛脚など素肌を見せる職業の人たちがファッション目的で入れ始めたと言われています」(ライター)
百数年前までは日常的なものだったタトゥー。
しかし、ファッション感覚で親しまれていた一方で反社会の象徴としての側面もあったのだとか。
「ただファッションの一方刑罰の一つとしても使用され、さらには明治時代から1948年までの間は入れ墨自体が違法行為とされてきました。そのため、国内では入れ墨イコール反社のものというイメージが強く不快感を覚える人が多いのです。最近はテーピングすれば入れる入浴施設も増えてますが、それが入れ墨を入れた人、入れてない人が共存できる唯一の手段だと思います。」(同)
近世、近代においてマイナスの側面もあったタトゥー。
国内の歴史からつきまとう悪印象とどう共存させるのか、それが今後の課題になっていくようです。
(文:有馬翔平)