画像:時事
新型コロナウィルスの新規感染者が全国で2万に近くに及んだ12日。
この日、同日東京都のモニタリング会議で小池百合子都知事が再度テレワーク推進に言及したことを「ABEMA Prime」(AbemaTV)が特集すると、MCであるEXIT・兼近大樹さんがテレビ収録の本音について明かしました。
EXIT兼近、テレビのリモートワークへ本心吐露「キツイ」
12日、新型コロナウィルスの感染が拡大する中、小池百合子都知事がテレワークを再度推進する発言をしたことを特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
再度推進されたテレワークについて、MCであるEXIT・兼近大樹さんがテレビ収録の限界を明かしました。
同日行われた東京都のモニタリング会議で「何度も申し上げていますけども、お盆の機会を最大限活かして」とリモートワーク推進を再度叫んだ小池都知事。
再三にわたる推進提案も結果が伴っていないことに、「今やらずにいつやるんだ」と厳しい口調で述べました、
この小池都知事の言葉に、兼近さんは「テレビも最初、リモート番組みたいな形でやってたんですよね」と自身が身を置く芸能界の収録状況に言及。
「でも結局エンターテインメントで見せる時に、やっぱエンタメとしてレベルの下がったことになるから『リモート番組やめましょう』ってなって、普通に今集まってやっちゃってる状況」と、次第にリモート番組が減少していることを明らかに。
そして、「打ち合わせだったら僕は全然リモートで問題なかったんですよね」としたものの「テレビはやっぱリモートはキツイと思います」と現状を述べたのでした。
テレビ収録、マスク着用案が導入されるも…
テレビ収録のリモート化について、「テレビのリモートはキツイ」と明言した兼近大樹さん。
「ただ、誰々どうですかって一言ドンとかませるタイプの芸人さんだとリモートの方がわちゃわちゃしないんで、落ち着いたまま面白いことが言えるというので、リモートが好きだという方もいらっしゃいましたけど」と、お笑い芸人の間でもリモート化には意見が分かれているという事実を挙げました。
ただ、兼近さんのコメントには「みんなキツイ」、「テレビだけが特別じゃない」と反発の声が。
しかし兼近さん宛てだけではなく、テレビ業界全体に感染対策をめぐる逆風が吹き荒れているのだと言う。
「今年に入ってからBPOにはコロナ対策を関する投稿が増えたようで、特に情報番組で感染を煽りつつバラエティではノーマスクでさわぐその『矛盾』を指摘する意見が目立ちました。それを受けて各テレビ局内ではバラエティー番組でもマスクなど感染対策を強化しようという流れになったと聞いています」(芸能ライター)
コロナ対策の導入が提案されたバラエティ番組の現場ですが、喜ばしい出来事ではなかったよう。
「ただそれが3月でのこと。しかしそこからおよそ半年、バラエティ番組をはじめどの番組もマスクをしていないことからとん挫したことは明らか。また、某テレビ局では制作スタッフを本社に戻したことで密集状態が出来上がってしまったり、つい最近もテレビ局社員が五輪の打ち上げを行っていたことが発覚するなど制作側の感染対策意識も崩壊している様子…もうリモート収録を行う空気は現場にはないのではないでしょうか」(同)
兼近さんが「キツイ」と明かしたテレビ番組のリモート化。
テレビ局社員の意識の低さも露呈した今、兼近さんの言葉はリモートワークどころではない収録現場に対する「SOS」に近いものだったのかもしれません。
(文:有馬翔平)