画像:時事
今週日曜日に全ての競技を終えて閉幕した東京オリンピック。
当初の目的であった「復興五輪」の役目を果たしていたのか9日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)内で議論が交わされました。
すると、MCカンニング・竹山隆範さんが持論を口に。
カンニング竹山、『復興五輪』に異議訴え「本当にやるつもりだったの?」
9日、今週日曜日に閉幕した東京オリンピックの「復興五輪」という当初の役割について、出演者らが議論を交わした「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
その中で、MCカンニング・竹山隆範さんが「復興五輪」という名目に首を傾げるシーンがありました。
当初、東日本大震災に対し各国の支援に感謝するというコンセプトでスタートした東京オリンピック。
しかし、競技中新宿区内に復興をアピールするモニュメントが設置されたものの、新型コロナのパンデミックにより「人類がコロナウィルスに打ち勝った証」という名目に置き換わってしまうことに。
これに対し、竹山さんは「本当に復興五輪とは何だったのかというのは、ずっとテーマだった」と疑問を提示。
「コロナ禍じゃなかった時に、本当にやったのかなっていうというのが疑問として一つある」として「誘致するために『武器』として使ったんじゃないかっていう」と、「復興」がただの誘い文句でしかなかったと言い表したのでした。
さらに「本音の本音でいうと、東京も全面でバックアップした東北で五輪をやるべきだった」と、持論を述べた竹山さん。
「復興五輪、本当に何やるつもりだったの?」と終始、オリンピックが掲げた「復興」という内容に首を傾げていました。
「こんなチャンスないですよ」メディアにも一喝
東京オリンピックが当初掲げていた「復興五輪」という名目に対し、「本当に何やるつもりだったの?」と首を傾げた竹山隆範さん。
その後、放送ではオリンピック開催中に韓国が放射性物質を含んでいると主張して福島県産の食材を拒否した話題に。
福島県産の食材に風評被害が拡大する恐れがあることに、竹山さんは「韓国云々の問題もあると思いますけども、福島の食材だけで言うとまず国内じゃない?」と指摘。
「国内のアピールめちゃくちゃするチャンスがあって、メディアでもやらないし、CMスポットでもいつもと変わらない」と、被災地の食材のアピールが国内で不足しているとコメントしました。
「これ、国とかも力になってまず日本国内にバンバンそれをやればいいわけですよ」、「ちょうど桃の時期でなんぼでも売れる」とさらに述べた竹山さん。
ただ、竹山さんの被災地にかける思いは人一倍強いのだそう。
「福岡県出身の竹山さんですが震災後、頻繁に福島県を訪れています。ラジオの仕事で被災直後の福島県を訪れて以来、福島県に対し『なんとかしなければ』という正義感に背中を押されたよう。その後は福島県のことをつづった自著も販売していますし、先日にも福島県の飯館村の食材を購入したことをSNSに報告しています。それだけ今も福島に対して行動を取っている竹山さんですから、『復興』が後回しになった今回の五輪には、複雑な心境なのでしょう」(芸能ライター)
その後「広告代理店さんもそうだし、メディアも誰か担当の人いなかったの?そもそも担当者がいなかったのか、それとも何らかの理由でできなかったのか」、「こんなチャンスないですよ」と、今が復興をアピールする絶好の機会であると主張した竹山さん。
その発言の裏にはこの10年間で感じてきた、並々ならぬ感情があったのでしょう。
(文:有馬翔平)