画像:時事
連日、各競技場で繰り広げられている東京オリンピックの熱戦。
死闘の末、ここまで日本代表選手も15個の金メダルを獲得していますが健闘した各選手にSNSを通じて批判の声が殺到していることを29日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)が特集しました。
すると、MCであるEXIT・兼近大樹さんが批判の声に持論を口に。
兼近大樹、オリンピック選手への誹謗中傷に苦言「正義の押し売り」
29日、東京オリンピックで全力を尽くして競技に臨んでいる各選手らに対し、SNS上で心無い誹謗中傷の声が殺到していることを特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
政府や警察も声明も出した異常事態に、EXIT・兼近大樹さんが持論を述べました。
卓球・水谷隼選手などが明かしたSNS上での批判の声。
政府も会見で誹謗中傷を止めるよう発信したほか、警視庁も「被害届が出れば対応する」と声明を出すなど異例な事態を引き起こすまでに注目が拡大しました。
この状況に「この間のG.G.佐藤さんの回で。色々考えさせられましたけど」と切り出した兼近さん。
「リアルだといじめられている方が『いじめられた』と感じたらそれはもう『いじめだ』というのがあるじゃないですか。なんで、それがネットになったら対応できないというか、そのルールがなくなる」と現実とネット上でのいじめの定義が異なっていることを指摘。
そして、「『これは正当な批判だ』、『これはちゃんとした批評なんで』とか『これをなくされたら何も言えなくなっちゃうよ』とか出てくると思うんですけど、なんでリアルと別ルールになるんだろう」と首を傾げました。
さらに、兼近さんはこのネット独特の悪習に「『ネットなんでこれは正当な批判です』って言い訳は通用しない」と持論を述べると、自身の周りにも「これが『正当な批判か』?」と感じる出来事があると明らかに。
「やっぱ『正義』の押し売りがひどい。匿名性だと」と、ネットの自分勝手な批判の声に苦言を呈していました。
「仏か?」兼近自身の批判の受け止め方にファン感激
オリンピック選手に殺到する批判の声に対し、「正義の押し売りがひどい」と厳しいコメントを述べた兼近大樹さん。
一方、自身の対する批判の声については「僕は基本、言われるのが当たり前だと思っちゃってる人」と比較的温和な見方をしていることを告白。
自身に寄せられる誹謗中傷に「その人の立場になった時に、『俺も絶対言ってるんだろうな』とか思ったりもする」と客観的な見方をした上で、「まあ、そうだよね。俺もきっとそう思うよ」と冷静に受け止めていることを明らかにしました。
「僕の過程を知らないんで、ポンと出てきたらムカツクと思う」、「そういう意味では納得するようにしています。『わかるわかる、君の気持ちすごいわかる』、『敵じゃないよ』って思いながら常に向き合ってますね」と、誹謗中傷の声への対応を兼近さんが明かすと、これにファンが反応。
《兼近さん、仏か?器が大きすぎる》
《かねちー、どんだけなのよ。その精神力を見習いたいけど、私には到底できないわ》
「兼近さん、すごすぎる。絶対マネできないわ…」
などと絶賛の声が集まっていました。
しかしその一方で、「無理しないでね」と気遣うコメントも寄せられた兼近さん。
昨年から問題視されている個人の尊厳を傷つける正義の押し売りを、根絶すべく議論を進めなければならないタイミングが到来したのかもしれません。
(文:有馬翔平)