画像:時事
今年1月、NHKの会長に就任した前田晃伸氏が取材に応えた模様を、「週刊文春」(文藝春秋)が伝えています。
菅義偉首相との会談内容について口を開いた前田氏、しかし取材内容に世論から「待った」がかかることに。
コメントが相次ぐ事態となったそのワケとは一体。
NHK・前田晃伸会長、受信料値下げに言及…値下げに踏み切る様子はナシ
22日、NHK会長である前田晃伸氏が「週刊文春」(文藝春秋)の取材に応えた模様が、同誌で公開されました。
今年1月に会長に就任した前田氏、NHKの抜本的改革を掲げ、今月初旬には菅義偉首相との会談にも臨みました。
現内閣ではNHKの受信料値下げに踏み切るという見方が出ていますが、前田氏は「(菅首相は)値下げしてくれと言わなかった」と会談での発言を明るみにし、さらに自身の考えも吐露。
「中期経営計画書には書いていない」
値下げはできる状況になったらすると予定は明かしたものの、早急に行う意志を否定した前田氏。
「番組の質が保てない」と、値下げによる影響を考慮したうえでの現状維持ということを明らかにしました。
NHKの番組は『高品質』?視聴率を観ると…
前田晃伸氏が「週刊文春」に語った、自身の考えが公になるとネット上では批判が噴出。
「これ以上、質が下がることはない」
「ただでさえ低いのに、どこまで落ちるのかは気になる」
「空気というものを読んだ方がいい」
などと、厳しい声が続々と寄せられました。
では本当にNHKの番組は、現段階で「低品質」なのでしょうか。
視聴率だけで観ると、朝ドラ「エール」、大河ドラマ「麒麟がくる」などドラマは好調、「ブラタモリ」や「チコちゃんに叱られる!」などのその他娯楽に分類される番組も軒並み好調を維持。
数字だけ見れば決して悪いものではありませんが、視聴者の年齢層を見るとおよそ半数が60代以上の年齢層(NHK放送文化研究所発表)に固まっています。
幅広い層からの支持を得ていないNHK。
果たしてこの結果は、高品質であると言えるものなのでしょうか。
(文:有馬翔平)