文:Quick Timez

飛び降り自殺したタカラジェンヌ(25)のいじめ内容は?「壮絶な集団リンチ」主犯格は4人

 

9月30日午前7時過ぎ、宝塚歌劇団所属の現役タカラジェンヌだった有愛きいさんが兵庫県宝塚市内のマンションの敷地内で亡くなっているのが見つかった事件。有愛さんはマンションの18階からの飛び降り自殺を図ったと見られ、原因は劇団内でのいじめではないかと噂されています。

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いじめを苦に…「精神的に崩壊している」と吐露

前日29日には宙組公演「PAGAD」が開幕し、自身もキャスティングされていました。初日の公演には普段通り公演をこなしていたということで、突然の訃報に関係者や宝塚ファンたちは大きな衝撃を受けました。劇団は、生徒の体調と心のケアのためとし10月1日〜22日までの公演の中止を発表しました。

しかし、週刊誌によると劇団関係者の証言では、28日の通し稽古で「有愛さんは4人の上級生から『下級生の不手際はすべてお前の責任だ』と叱責されていたそうです。ある上級生は『マインドが足りない』と指摘し、別の上級生も『この嘘つきが!』と責め立てたそう。それはさながら”集団リンチ”のようだったとか。29日、有愛さんは母親とのチャットで「精神的に崩壊している」と自身の状況を吐露していたと言います。

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主犯とされる上級生4人とは?

宝塚歌劇団では、入団1〜7年目の生徒のみで行う「新人公演」なるものがあるんだそう。公演では通常上級生が担当する役どころを若手が、そして演出についても演出助手が行うとことになっています。近年はフォーメーションなどの演出の一部を生徒が担当することもあったんだとか。その新人公演のリーダーに任されたのが入団7年目の有愛さんでした。同期には他に2人の生徒がいたそうですが、1人は休演中ということで、実質2人で指揮していたといいます。多忙なスケジュールの中で、下級生からの不満の対応。そして上級生からの執拗な叱責。この板挟み状態に有愛さんのストレスは限界を超えてしまったのかもしれません。

現在いじめの主犯とされているのは宙組組長の松風輝さん、トップスターの芹香斗亜さん、娘役の花菱りずさん、男役の優希しおんさんの4人。

他にも今年2月の週刊誌の報道では、上級生で娘役の天彩峰里さんも「前髪の作り方を教える」と言って、有愛さんにおでこにヘアアイロンを押し付け跡が残るほどの大火傷を負わせたされています。これに関して劇団側は、「本人、当事者、周囲にいた人に確認した結果、おでこにヘアアイロンが当たったことは事実だが故意ではなかった」と発表。今回に疑惑に関しては「いじめという事案があるとは考えていない」としつつも、「劇団としての調査、ヒアリングによる判断なので、ちゃんと外部の独立した調査チームできちんと調べてもらって、進めていくということを考えている」と事が事だけに慎重な姿勢を見せているようです。

昔ながらの体育会系の上下関係の厳しさ、団員は未婚女性に限定するなど、最近の感覚では若干違和感を感じるかもしれない特殊な世界。死ななければならないほど辛いのであれば退団すべきではと外野は思うかもしれませんが、10代からそんな世界にどっぷり浸かっていると、それ以外の生き方がわからなくなってしまうのでしょう。

しかし、まさにその閉ざされた世界観こそが宝塚歌劇団の魅力を引き立てていることも否めません。これを古き良き文化とするのか、悪しき風習とするのか、劇団側も変革の時期に差しかかっているのかもしれません。

(文:Quick Timez 編集部)