画像:時事
25日にタレントの木下優樹菜さんが自身のYoutubeを更新。
自分はADHD(発達障害)であると公表しましたが、この告白が世間に物議を醸しているようです。
木下優樹菜さん、突然の告白に世間からは怒りの声が続出…
木下さんは「ADHDの私から伝えたい事があります【ユキナの告白】」と題し、突如として自身が発達障害当事者であることを告白しました。
ADHDとは不注意や多動性・衝動性を主な特徴とした状態のことであり、決して病気ではありません。
しかし考え方のパターンに若干偏りがあり、物忘れや落ち着きのなさが顕著に見られるために日常生活に支障をきたす場合があるそうです。
木下さんは今回「自分のことを知ろう」と思い立ち、病院へ脳の周波を調べに行ったところ、自身がADHDであることが判明したのだとか。
「脳の中が混線?こんがらがっちゃってるの!」と、自身の脳の状態をカメラに見せて笑う木下さん。
今までは「個性」だと思って生きてきたという彼女ですが、今回ADHDであると判明したことにより、自身の生きづらさの原因を知る事ができたと話します。
続けて「ADHDに対して寄り添う気持ちをもっていただけたら」と、視聴者にも発達障害への理解を呼びかけました。
しかし、シリアスにならないよう明るく努めていた彼女の態度が裏目に出てしまったようで、SNS上ではこの動画が物議を醸している様子。
《ADHDとか発達障害と言えば、なんでも許されると思ってるよね》
《発達障害の診断は生きやすくなる工夫をするためのもので、免罪符ではない》
《木下優樹菜はバカの代名詞に発達障害を利用した!バカなのはお前の責任じゃ! 発達障害のせいじゃないわ》
《木下優樹菜さんは、もう表舞台に出ない方がいいと思います。前頭葉が機能低下してるから、感情のコントロールが出来ずタピオカ事件を起こしたとでもいいたいのか?》
《本当に正しい診断を受けたの?笑いながら告白できることじゃないでしょ》
…など、今回の木下さんの告白を「発達障害当事者をバカにしている」と捉えた方も少なくないようです。
あまりの反響の大きさに、木下さんは動画公開後にコメントを投稿。
誤解を招く発言の訂正や今後もこの件について動画にしていきたい旨を述べると共に、自分なりの伝え方でまっすぐに受け取ってくれた視聴者への感謝を伝えました。
栗原類など、自身の発達障害を告白した芸能人は多い
木下さんのように、自身の発達障害を告白した芸能人は他にも多く存在します。
有名なところでいけば、モデルやタレントとして活躍する栗原類さん。
彼は自身が「注意欠陥障害(ADD)」であることをテレビで明かし、発達障害への理解や当事者たちが少しでも生きやすくなるような環境づくりに励んでいます。
さらにアーティストの米津玄師さんも20歳の時に「高機能自閉症(ASD)」の診断が出ていることを公表しており、うつ病を患っていた時期もあるとのこと。
このように発達障害当事者は、同時にメンタルの不調を引き起こしてしまうことが少なくありません。
米津さんも診断が降りた時、自身の生きづらさの原因にやっと納得がいったといいます。
また栗原さんや米津さんのように他とは違う考えを持つ人間だからこそ成し遂げられることも多く、自身の特徴とうまく付き合いながら過ごしているという人も多いようです。
動画内で「周りの人間に恵まれている」と言っていた木下さんは、パートナーや周りの理解を得られたために自身の生きづらさも個性として捉えられていたのでしょう。
今回、彼女が公開した動画には怒りの声が相次いだようですが、多くの注目を集めたことも事実。
どんな形にせよ、発達障害という概念への理解を深める第一歩にはなっているのかもしれませんね。
(文:Quick Timez 編集部)