文:有馬翔平

橋下徹、安田純平のパスポート発給停止に危機感「出国の自由を制限することがいかに危険か」

橋下徹

画像:時事

2015年に武装勢力に拉致・監禁されたジャーナリストの安田純平氏が出演した19日の「NewsBAR橋下」(AbemaTV)。

するとパスポートの新規発給が許可されていない安田氏の現状に、橋下徹氏が警鐘を鳴らすシーンがありました。

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橋下徹、ジャーナリスト・安田純平と初対面に苦笑い「ボロッカスに批判してました」

19日、ジャーナリストの安田純平氏がゲストとして初出演した「NewsBAR橋下」(AbemaTV)。

MC橋下徹氏とも初めて対面しましたが、2人の間にはある苦い因縁があることを橋下氏が振り返りました。

安田氏といえば過去に中東地域を取材中に武装勢力に拉致・監禁され、2015年のシリアで拉致された際は4年近くの監禁生活が続きました。

そんな安田さんに対し、橋下氏はある苦い思い出があるよう。

「僕が安田さんのことボロッカスに批判してました」と拉致・監禁された際に批判していたという橋下氏。

しかし「本当にお越しいただいて…でもこういうことなんですよ」と言うと「政治とかね、今僕がNATOとロシアが協議すべきだと言っているのに全然西側諸国はプーチンと話さないわけでしょ?」、「ボロッカスに言うてるのにこうやってテーブルを囲んでこうやって来てくれるわけですよ。お酒飲もうと」とウクライナ情勢に言及しました。

そして、「僕がボロッカスに言ってるのご存じでした?」という橋下氏の質問に「ええ、もちろん」と苦笑を浮かべた安田氏。

苦い因縁を思い出す2人に、進行のサバンナ・高橋茂雄さんが「僕は安田さんの味方ですから」と間を取り持つとスタジオは笑いに包まれていました。

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「いかに危険か」出国の自由について再度言及

過去批判していた安田純平氏と初対面を迎えた橋下徹氏。

そして、番組はウクライナ情勢を交えながら戦地での取材などについて議論が進みました。

ウクライナでの取材に対し水を向けられた安田氏。

しかし「パスポート取り上げられちゃったんで」と、新規発給が許可されていない状態であることを告白すると橋下氏が出国の自由というものに言及。

「出国の自由というところを制限することが、いかに危険かということが今回のウクライナの戦争で(わかった)」と切り出し、「僕これ言ってるんですけどこれもね、『国を守れ』という人たちからすると戦争状態になった時に国外脱出というのは逃げだと思うんでしょうね」とコメント。

「でも今ウクライナがどういう状態かというと、ウクライナで戦っている人たちには敬意を表しますよ?でもウクライナは18歳から60歳までの男性は出国禁止なんですよ」とウクライナ国内で発令されている戒厳令に触れると「僕がそれを言うとウクライナ出身の政治学者の人が『いや橋下さん』と。『出国を禁止しているだけで戦いは強制していない』と」と、以前フジテレビ系の「めざまし8」に出演した際のやり取りを明かしました。

その後、再度「でも僕は最後に逃げるという自由は国民に与えておかないといけないと思うんですよね」と主張した橋下氏。

「逃げたいという人のことを『逃げたらダメだよ』という風潮にするのは良くないと思ってるから、出国の自由を簡単に止めるというのは『おかしい』というのは同意します」とコメントしていました。

(文:有馬翔平)