文:有馬翔平

EXITりんたろー。最先端ロボットの介護現場導入に異議アリ「意味がないんですよね」

りんたろー。
画像:時事

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数年先に訪れるという介護士不足に備えて、ロボットなどの最先端テクノロジーが介護の現場に投入されるという特集を放送した23日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

すると、8年間介護の現場で働いたEXIT・りんたろー。さんがテクノロジ―導入に厳しい評価を下しました。

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EXITりんたろー。介護ロボットの導入に異議アリ「意味がないんですよね」

23日、介護の現場にロボットなどの最先端テクノロジーが投入されることを特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

するとこの特集に、8年間介護の現場に携わったEXIT・りんたろー。さんが異議を唱えました。

2025年度には介護士がおよそ32万人も不足するとされている介護の現場。

先日、政府はロボットなど最先端テクノロジーを現場に投入することで、介護士1人につき4人の入所者の介護ができるよう規制を緩和する方針ということを発表しました。

しかし「1人で3人介護も大変なのに、提案した人は現場を知らない」などと現場職員からは早くも悲鳴が上がっていることに対し、りんたろー。さんも「技術が追い付いていないというか、とてもじゃないけど現場で活躍するようなレベルにきていない気がする」、「4人に増やしてそこにテクノロジーを投入するなら、テクノロジーをほったらかしてても1人、2人見れるような状況じゃないと意味がないんですよね」とテクノロジー投入に首を傾げました。

さらにりんたろー。さんは「その人が自分の中に納めると自分が潰れるわけじゃないですか。それ今度、入所者の方に向かった場合は手をあげたりだとか、事故が起きたりするわけですよ」と負の循環が始まるとして「だからテクノロジーをほったらかしていても、1人の人間くらいの活躍をするまでは予算を導入して給与とかをあげてくれないと、たぶんキツイと思いますよ」とコメント。

その後、「弱く握れたからなんなんだという話。色んな声を聞いて、色んなことを察知して、対応してくれないと」と続けると、最先端テクノロジーの投入に「まだまだ」と厳しい評価を下していました。

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「だからなんなんだ」介護職視聴者からも支持の声

介護の現場に最先端テクノロジーが導入されることについて「まだまだ」と評価を下したりんたろー。さん。

すると、番組を観ていた介護職に携わる視聴者からも共感の声が上がり、「介護の人間だけどほんとそれ。ロボットで優しくつかめる…だからなんなんだって話。どうせ職員に負担がかかるだけ」などと、最先端テクノロジーが導入されることへ反対の意見が多数寄せられたのでした。

「確かにロボットを導入したからと言って介護職員の負担が軽減されるとは現状言えません。介護職員が抱える悩みの上位には夜勤当番での体力的なきつさ、力仕事から来る腰痛などの不調がランクインしてますが、ロボットでそれをカバーできるか疑問です。4人の入所者を見ることができるようにするにはりんたろー。さんの言葉通り、ロボットが単体で入所者2人を任せなられるレベルにならなければ無理だと思います」(ライター)

介護現場への最先端テクノロジー導入。

しかし、問題は山積しているようです。

(文:有馬翔平)