文:有馬翔平

安藤美姫「すごく悩む」大会中止、政治的ボイコットで揺れるアスリートの心境代弁

安藤美姫
画像:時事通信フォト

画像:時事通信フォト

女子テニス選手の行方不明問題や人権問題で冬季オリンピックの政治的ボイコットが続く中国国際問題。

8日、その中で国際テニス連盟が大会続行を主張したことを「ABEMA Prime」(AbemaTV)が特集すると安藤美姫さんが自身の見解を述べました。

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安藤美姫、中国スポーツ問題で揺れるアスリートの心境代弁「すごく悩む」

8日、女子テニス選手や北京オリンピックの政治的ボイコットで揺れる中国のスポーツ事情を特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

その放送中、国際テニス連盟が大会を続行したことに安藤美姫さんが自身の見解を示しました。

この日、女子テニス協会が同国の彭帥(ほうすい)選手の問題を受けて「中国でのすべてのトーメントを中止する」と発表したことを取り上げた同番組。

しかしその一方で「男子テニス協会」、「国際テニス連盟」は引き続き大会を開催していくということに批判の声が上がっていることに対し「女性とか女子選手、今の時代だと差別に見えてしまうのかもしれませんが、守るべきところあるということだったりとか、選手の安否問題ではすごく賢明な判断をされた団体だった」と、女子テニス協会の決断を支持した安藤さん。

「私も立場上何も言えませんけどWTA(女子テニス協会)の方が女性選手のことを思ってされた決断は、すごく温かい決断だなを私は今思っています」とコメントしました。

また、平石直之アナウンサーから「第一線にいて、大会を控えているアスリートだとしたらWTAの判断はどう受け止めていましたか?」と尋ねられた安藤さんは「同じ選手がそうなっていたって思った時には私はもしかしたら出ないかもしれないです」と告白。

「ただこれがオリンピック選考会に絡んでくるとか何かの代表選考に絡んでくるとわかった時には、複雑な気持ちではあるんですけども、きっと国際テニス連盟に従うかもしれない」とも述べ、「すごく悩むと思います。立場的に」とアスリートの立場から主張しました。

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「どっち選んでも辛い」究極の二択に視聴者からも同情の声

女子テニス協会の決断を支持しつつも、アスリートの立場なら大会に「出る」と複雑な状況であることを明かした安藤美姫さん。

さらに政治的ボイコットで騒然とする「北京冬季オリンピック」に対しても「スポーツはやっぱり政治が絡んできて、国旗を揚げて戦うというのが日本代表だったり世界代表だったりみなさんだと思うんですけども、選手一人一人にとっては政治は関係ない」、「自分たちの輝くべきところで力を発揮するというのが私たち日本代表の責任ですし、やるべきことだと思う」と述べました。

すると番組を観ていた視聴者からも安藤さんに追随するコメントが続出。

《まあ一部有名選手を除けば大会に出られないのは死活問題だろうしな…選手も苦しいだろうね》

《東京オリンピックの時も選手に批判があったけど、今も似たような状況なんだろうね》

《出れば批判来るし、出なければ結果残せなくて競技人生に影響があるし、どっち選んでも辛いよ》

などと、板挟みになっている選手の心境を慮る声が相次いで寄せられていました。

開催まで2ヶ月を切った北京冬季オリンピック。

しかし選手の方々にはどんな状況になろうと競技に集中できる環境づくりが必要ということです。

(文:有馬翔平)