画像:時事
脳科学者として活躍する茂木健一郎氏をゲストに招き、コロナ禍と脳科学の関連などのトークが繰り広げられた16日の「NewsBAR橋下」(AbemaTV)。
すると放送中、酒類の提供制限を守る飲食店と利用客に橋下徹氏が異論を唱える場面が。
橋下徹、自粛要請に従う世論の空気に喝
16日、脳科学者の茂木健一郎氏をゲストに招き、話題のトピックスと脳科学がどう関連しているのかトークが繰り広げられた「NewsBAR橋下」(AbemaTV)。
この放送中、MC橋下徹氏が飲食店へ続く酒類提供の制限に苦言を呈する一幕がありました。
この日、コロナ自粛と同調圧力について茂木氏が日本は他国と比べて、同調圧力に従いやすい傾向にあることを解説した同番組。
すると橋下氏が先日、飲食店へ足を運んだ体験から「今なんかは緊急事態宣言も終わってまん延防止等重点措置もない、ということになると営業は自由になるんだけど、なんかここにお上が色んなもの足してきて認証制度?認証があればお酒8時半まで出せると…これ何の根拠なの?」と首を傾げ、さらに「真面目に守ってくれて…」と飲食店や利用客の行動にも言及しました。
そして「本当は従わなくても自由なのに守ってない人を叩くとか、そうあるべきだってことなんだけど」と前置きすると、「でも国民が従っちゃうと政治家がだらしなくなりますよ」と自粛要請に従う世論に苦言。
その後も橋下氏は止まらず、「営業の自由を制限するなら制限するでいいんですけど、それだったらちゃんと政治家が法律を作って腹くくって批判をうけながらでも法律を作ってやればいいのに」、「それをやらないのはやっぱり国民が従ってしまうから。政治家をだらしなくしてしまうなと僕は思うんですけどもね」とも。
しかし、進行のサバンナ・高橋茂雄さんから飲食店へ足を運んだ際、橋下氏自身も自粛要請に従っていることをツッコまれると「これは僕がだらしないんです」、「人には言っておきながら、自分でやらないという」と苦笑いを浮かべていました。
「人に迷惑をかけたくないだけ」自粛要請に従うにも理由がある?
政府や自治体が発令された自粛要請に粛々と従うことに対し、「政治家をだらしなくする」と苦言を呈した橋下徹氏。
すると、この橋下氏のコメントに番組を観ていた視聴者からも様々な意見が。
《根拠はないかもだけど、別に国に言われたからではないと思う》
《自分がもし感染して、誰かに迷惑をかけるのだけは避けたいだけじゃない?》
などと特に、自粛要請に根拠はなくとも従うだけの理由があるというコメントが目立ちました。
「コロナ禍では『自粛警察』なるものも出現して、日本人独特の同調圧力が問題視された時期もありました。しかし最近、自粛警察もすっかり鳴りを潜めたのにもかかわらず、自粛に従う人がいるのは、承認欲求の表れでもあるように感じます。日本人は特に承認欲求が強いと言われますが、今回も迷惑をかけて自身の評価を落としたくないという防衛が働いていると思います」(ライター)
一時はロックダウンも主張された国内のコロナ対策。
しかし2年間も自粛にかろうじてでも耐えている現状も日本人独特の感性によるものなのかもしれません。
(文:有馬翔平)