文:有馬翔平

EXIT兼近「やっぱイカレちゃってるんだなって」『逃げ』を許さない風潮へ疑問投げかける

兼近大樹
画像:時事

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最近利用者が増加傾向にあるという様々な代行業者を特集した7日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

退職だけでなく謝罪までもが代行の対象となっていることへ厳しい声が上がっているという事実に、EXIT・兼近大樹さんが持論を述べました。

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EXIT兼近、『逃げ』へ持論を述べる

7日、本来なら自身が行わなければならないことを他人に依頼するという代行事業を特集した「ABEMA Prime」(AbemaTV)。

しかし代行業者へ依頼することが「逃げ」だとされている風潮に、EXIT・兼近大樹さんが首をかしげるシーンがありました。

一時期話題になった宿題や退職だけでなく、最近では結婚式の友人代行、義理の両親への結婚挨拶代行など様々な分野に代行が拡大していることを紹介した同番組。

その代行事業に対し、兼近さんは「好きにやったらいいじゃん僕は思いますけどね。法に触れなければ」とコメント。

しかし、謝罪代行にだけは「ちょっと向き合っちゃってるじゃんという。したくなきゃしないでいいのに。したいなら自分ですればいいのに。中途半端で、逆に今後も同じことするからあんま意味ないなって」と否定的な見方を口に。

また、兼近さんは「逃げ癖がつく」という批判が代行事業へ向けられている事実にも「日本的」だと指摘。

「やっぱり『逃げるな』って言い方がズルくて、ただ留めてるんですよねその場に。どこにも行かせない、新しい挑戦をさせないという」、「これだから今いる場所から出て行くというのは挑戦だと思ってて、どんどん発展していくはずなのにそれをさせないというのが、すごい日本的だなというか」とまとめると「島国っぽい」と批判の声をバッサリ。

その後、「色んなことを経験した方がいいのに、それを逃げ癖という思考に入るのがやっぱイカレちゃってるんだなって僕は」と続けた兼近さん。

環境が変化し続けることを「時間も空もそうですけど、毎日変わり続けて同じ瞬間ってないじゃないですか」と空にたとえてみせ、「すみません空って変ですけど」とセルフツッコミを入れてスタジオの笑いを誘っていました。

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「逃げ癖って言葉が嫌いになった」共感の声続々

逃げ癖という批判に対し、「島国っぽい」と苦言を呈した兼近大樹さん。

すると、新しいチャレンジだと逃げる行為をポジティブに受け止める兼近さんに対し、「逃げ癖って言葉が嫌いになりました。逃げるのは挑戦」などと、番組を観ていた視聴者からが賛辞の声が。

ただ、「逃げる」という行為が海外でどう受け止められているのかというのを見ると、兼近さんのような考え方に近いのだという。

「ドラマ『逃げ恥』のタイトルにもなった『逃げるは恥だが役に立つ』ということわざがあるじゃないですか。でもあれ、日本のことわざではなくてハンガリーのことわざなんですよ。『逃げることは最善の解決策をもたらしてくれる絶好のチャンス』と兼近さんのコメントのように、新しいチャレンジは逃げることで可能になるというポジティブな言葉なんです。ハンガリーは東欧の中でも成長している国ですし、その結果だけ見ればどんどん逃げるべきだと思いますけどね」(ライター)

逃げることを「悪」と印象づけている国内の文化。

ただそれは新しいチャレンジ、成功の場を奪っているだけにすぎないのかもしれません。

(文:有馬翔平)