画像:時事通信フォト
先日、関東で発生した最大震度5強の地震について特集を放送した8日の「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
すると、「インフラが脆弱」という悲観的なメディアの報道にひろゆき氏が首を傾げるシーンがありました。
ひろゆき、地震への悲観的報道へ違和感指摘「なんでそんなに…」
8日、前日に関東で発生した最大震度5強の地震の情報をまとめて伝えた「ABEMA Prime」(AbemaTV)。
その放送中、番組が制作したVTRにMCひろゆき氏が苦言を呈するシーンがありました。
今月7日に発生した地震で帰宅困難者の発生、水道水があふれ道路が冠水するなどの被害が確認された首都圏。
その被害に「インフラの脆弱さが露呈」、「首都圏の備えはこのままで大丈夫なのか」と同番組が伝えるとひろゆき氏が悲観的な報道に「待った」をかけました。
「昨日パキスタンでも地震があってマグニチュード5.9とかなんですけども、20人近く亡くなってるんですよね」と同時期に発生した海外での地震被害を例に挙げると、「東京は人口何千万人と住んでるのに死者がいないという時点で、インフラ的にはすげえ整ってる、さすが東京って話になると思うんですけど」とコメント。
その上で「なんでそんなに悲観的に考えてるのかわからないです」と首を傾げました。
さらに、ひろゆき氏は地震でエレベーターが緊急停止した件数が7万件以上、そのうち中に人が閉じ込められた件数が28件という数字に着目すると「止まんない方が危ないですよね?地震を感知して止めますというのと、本当にやばいといって止まったのがたったの28件じゃないですか」とチクリ。
「ほかはちゃんと止められる階で止まってるわけだから、東京すげえ優秀っていうニュースにしか僕は聞こえない」と軽微な被害で食い止められたことへ賛辞を送らないメディアへ苦言を呈していました。
「露呈したのはマスコミの頭の悪さ」悲観的報道に疑問噴出
軽微な被害にもかかわらず悲観的な報道を伝えるメディアに対し、「わからない」と首を傾げたひろゆき氏。
すると、視聴者からひろゆき氏のコメントに対し、「地震で露呈したのはインフラの脆弱さじゃなくてマスコミの頭の悪さ」などとひろゆき氏同様、メディアの報道に疑問を投げかける声が続出したのでした。
しかしそもそも、首都圏のインフラは「脆弱」という報道が誤りという指摘も出現しはじめています。
「水道水があふれ返ったことを水道管の破裂と多くのメディアが報じていましたがそれは誤報です。あれは『空気弁』と呼ばれる水道管の設備の一部から水があふれ返ってしまったのです」(ライター)
水道管内の設備である「空気弁」。
これは水道管内の空気を外部へ放出、または吸気することを目的とした設備で、空気量を調節することで排水量を一定量供給し続けたり、また管内からの圧力を減少させて破裂させないようにする役目を担っているのだとか。
「『空気弁』には本来、ボールのようなものの浮き沈みで弁を塞いでいるのですが、これが地震の影響でズレてしまい水が放出されてしまったのです。水道局側も新たな問題とこの部分は認めていますが、それをインフラが弱いとつなげてしまう報道には甚だ疑問を感じます」(前同)
インフラの脆弱性が露呈したのではなく、新たな課題が見つかった今回の地震被害。
課題は課題として報じ、甚大な地震被害を防ぐことができた要因を分析、世論に公開することがメディア本来の仕事ではないのでしょうか。
(文:有馬翔平)